【読めるラジオ】MBのトレンドレポート 第38回ゲストは、株式会社エス・ジーエデュケーション 扇田昌利さん #038
MB:皆さんこんばんは、MBです。このMBのトレンドレポートは、毎週様々なゲストをスタジオにお迎えして、ゲストの生き方や考え方を伺う番組です。
馬場ももこ:こんばんは。馬場ももこです。今週もあなたのビジネスのヒントになるトークをお届けします。そうだ、MBさん。
MB:はい。
馬場ももこ:塾の先生されてたって前言ってましたね?
MB:3年か4年ぐらいはしてましたね。
馬場ももこ:それはいつしてたんですか?
MB:でも、大学生の時ですけど、結構社員並みにずっとシフト入ってて。
馬場ももこ:あ、そんなにたくさん。
MB:亀田、藤見、内野、東新潟でもやってたな。
馬場ももこ:結構いろんな地域でされてたんですね?
MB:やってましたやってました。うち親父も、教育やってて。
馬場ももこ:あ、そうなんですか。
MB:そう、それもあって僕、塾の先生とか、人にものを教えるっていうことに子供の頃から興味関心が高かったんですけれども、今夜はですね、日本で最も過酷な教育ビジネスの激戦地とも言える千葉県ですね。そちらで学習塾や認可保育所、サッカークラブと大規模に手掛けてる方がゲストとなっております。どうぞお楽しみに。
馬場ももこ:では、今夜の1曲目は、この後登場のゲストが選んだ曲をお届けします。ケニー・ロギンスで「デンジャーゾーン」。
馬場ももこ:アナログPRプレゼンツ、MBのトレンドレポート。この番組は、情報と印象をデザインするマーケティングカンパニーアナログPRの提供でお送りします。
MB:週末の夜に最新トレンドをインストールするプログラム、MBのトレンドレポート。今夜のゲストはこの方です。
扇田昌利:こんばんは。株式会社エス・ジーエデュケーション扇田昌利です。よろしくお願いします。
MB:よろしくお願いします。
馬場ももこ:今夜のゲスト扇田昌利さんは株式会社エス・ジーエデュケーションの代表でいらっしゃいます。
個別指導塾「正学館」を千葉県の市川や船橋など13拠点展開。
そのほかに認可保育園ウィズキッズの運営や国際規格の人工芝照明付きサッカー場を持ち、子どもから大人まで参加できるサッカークラブ「FC市川GUNNERS(ガナーズ)」を経営するなどしてらっしゃいます。
MB:塾とか保育園、教育をやられてるってことなんですけど、市川とか船橋、柏って教育熱非常に高い土地ですよね。
扇田昌利:はい。
MB:そこで教育事業ってなると、結構その経営環境としてはレッドオーシャンだと思うんですけど、なかなか大変じゃないですか?競争率が高いというか。
扇田昌利:そうですね、本当に市川は総武快速という電車で東京駅までもう20分もかからないぐらいの丸の内のベッドタウンなんですね。 非常に教育熱も高いですし、千葉県内でも私立の学校もたくさんあるエリアになります。
MB:なかなかその中で経営をされているっていうのはね、ハードルが高いというか。
馬場ももこ:しかも13拠点展開するってなると、それだけ信頼を得てる部分もありますし。そんな正学館の強さ、特徴ってどんなところなんですか?
扇田昌利:はい。元々ですね、個別指導では日本で最大手になるような大きなところに勤務をしてまして、その時、実績としては日本でトップレベルの成績をいただいてたんですけども、まだあまりノウハウというか、そういったものが確立してなく、私が独自のもので一生懸命やっていく中で成績も日本トップレベルだったんですけれども、結局大手だとか中小とか関係なく、やっぱり塾っていうのは、目の前にいる子供が、自分の子供はどうなるの?っていうところが1番重要なところだと思いますんで、 看板と中身というところがちょっと違うのかなと思います。
MB:大手でもシステムがしっかりしてないというか、整ってなかったんですか?
扇田昌利:無形のサービス業ってのは非常に難しいものがあって、要は生産と消費がやっぱ同時に起きるっていう形と、保持が効かない、いわゆる冷蔵庫に入れといたらとっとけるってもんでもないですし、あとは、誰がやるかによって品質が変化するっていうサービス特性が非常にあるもんですから、目の前のお子さんにとってどういった授業がいいのかとか、分かりやすいのか、とかっていうのは、看板って言うんですかね、そういったものによらないということですね。
MB:大手であることのメリットが出にくいと言えば出にくいかもしれないですよね。ということは、その当たり前のこと、ちゃんと目の前のお子さんに対してどういう教育をしたらこの子は伸びるんだろう、至極当たり前のことを徹底的にやってるっていうイメージですか?
扇田昌利:そうですね、はい。すごく簡単に言うと、その大手のチェーンにいた時は、学習管理っていうところでいうと、学習プログラムというプログラムを書いて、その授業がどうだったかという記録していくんですけども、講師任せで全く管理がされてない授業なんかを見ますと、「be動詞と一般動詞の区別が全然つきません」って、2ヶ月ずっと同じこと考えてあったりするんですね。
MB:2ヶ月何してるんだみたいな(笑)
馬場ももこ:えー?!ってなりますよね、学ぶところなのに。
扇田昌利:本当に子供が可哀そうで。そういったことを1つ1つ、1人1人の今日の授業の成果がどうだったのかとか、前倒しでその授業をどういう風に組み立てるかっていうのを授業計画を立てるんですね。
その子は何ができてなくて、今日は何を教えなきゃいけないのか。
うちは「教科書準拠指導」っていう、普通の学力の子に関しては薦めるコースなんですけれども、学校の授業よりも前倒しで授業を個別指導の方で進めていきます。
その子がこの新しい単元をやるときに、やっぱり前の単元との繋がりがあるので、どこが分かってない、どこを忘れちゃってる、そういうものを確認しながら、新しい単元の基礎を導入で説明していきます。
それが理解できるようになった状態で学校の授業を受けてもらう。
そして分かる、できるかもしれない、先生にさされても答えられるし、手を挙げられると。そういうのが自信になりますよね。
さらに家に帰って宿題もできると。
塾の授業、学校の授業、家庭学習、復習したり宿題やったりっていうのが好循環で回ってくるような状態を作ると。
で、大体4回、5回って繰り返すことで定着していきますので、そういう教科書準拠の学習スタイルっていうのを通常はやっていく。
これも、学校が今どこやってるのかとか、学校の先生がどういうペースで進んでるのかとか、そういうことをきちっと把握しながら進んでいく。
であるとき、やっぱりここまでは理解させていかないといけないけども、これ以上のところはちょっとまだ難しいから授業としては進んでいかなきゃいけない、とかっていう判断もすごく重要になりますので、例えば定期テストでその子が70点目指す子なのか、100点満点を狙った子なのか、40点ぐらいなので50、60点って少しずつ上げていかなきゃいけない子なのかによって、注力してやらなきゃいけない。問題の種類とか繰り返さなきゃいけないとこも違うという意味では、ものすごく細かいケアが必要なんですね。
MB:今はご自身で教えることはしない?さすがにないですか?
扇田昌利:そうですね。私の主な仕事は、そこにいる教室長、社員がおりますんで、教室長にしっかりとその管理のレベルをきちんと高めてもらうと。それを管理者の教室長は講師の方にしっかりと伝達していくという仕事になります。
MB:なるほど。
馬場ももこ:ちょっと気になったのが、サイト見たんですよね、正学館の。アルバイト講師の評価の部分があって、きちんと研修を受けてから教団に立つ形になるので安心できるっていうのを学生さんが書いているんですよ。
だから、教える側についても、しっかりと扇田さんが教えてる、その教室長にちゃんとお伝えしてる部分があるっていうことですよね?
扇田昌利:そうですね。教務部分っていうのは、どういう単元をどういう風に進めていくのか、どういう生徒さんにはどういう対応していくのかっていう部分と、大きく2つに分かれてまして、教え方の指導の部分ですね。
あとは、その教科がどれだけ理解できてるかというテクニカルな部分とを分けて、特に個性っていう部分にも注目してまして。
生徒さんがどういう言葉掛けをするとやる気になるのか?なんていうのが、実は人によって違うっていうのを一般的には理解されてなかったりするので、自分がこうね、やる気になってきた言葉をどうしても人にはかけてしまうんですけれども、生徒と講師としてのやる気っていうのはちょっと違ったりするよっていうようなことも教えたりとかしてますね。
MB:なるほど。ここまでのお話伺うと、冒頭そのプロフィール伺った時に、認可保育園の話とかがあったんですけど、正学館で成功したから認可保育園とかサッカークラブに手を広げたみたいな、ちょっとビジネスライクな理由じゃなさそうな気がするんですけど、なんでこの塾以外のビジネス、認可保育園、サッカークラブなども手掛けられてるんですか?
扇田昌利:はい。ウィズキッズという保育園を市川駅前でやらせていただいてるんですけど、2006年から「待機児童問題」っていうのが非常に社会でもクローズアップされてまして。なんとかこの待機児童の問題を解決していかないといけないなという、地域の子育てされてる保護者の方をなんとか支援したいということで保育園を作りました。
MB:なるほど。
馬場ももこ:FC市川ガナーズについては、運営そちらもされてるんですよね?
扇田昌利:そうですね、1番はグラウンドを作ってあげたいっていうのがあったんですけども、一般社団法人で「市川スポーツクラブ」というのを立ち上げまして、市川市との協力で人工芝のフルピッチ照明付きのグラウンドを作りました。
その当時は、施設のグラウンドっていうのが、フルピッチでは市川・船橋に1個もなかったもんですから。合わせて100万都市を超える人口がいる中で、サッカー場がないっていう。公立の、県が運営してるところはあるんですけども、人工芝で照明がついて、夜まできちっと使えてっていうところがなかなかなかったので。
MB:なかったんですね。
扇田昌利:あと、いわゆる高校サッカーのレベルになると有名な高校がいくつかあったり、Jクラブさんの下部組織なんかも強いところがたくさんあるんですけれども、小学生とか中学生がやる設備っていうのは、当時、10年前になりますけれども、かなり少なかったというか、ほとんどなかった。
MB:うん、なるほど。
馬場ももこ:子供たちも嬉しいですね。
MB:そうですよね。
扇田昌利:やっぱり怪我をしたりとかですね、激しいプレイっていうか、強度の高いプレーをしようとすると、サッカーですから、どうしてもこう競い合いながら、タックルがあったりとかですね、そういうものがあるんですけども、土のグラウンドで小砂利が混ざってたりすると、やっぱ大きな怪我になったり、すり傷とか絶えないような状態で。
テクニカルなレベルも、こう、ボールが変な跳ね方したりとかすると、技術力も上がらない、常に下を向いちゃうという状態で、周りが見れないっていう判断のレベルが下がるとか、そういう話が出てきちゃうんですけど、そういうのも環境から変えていかないと。
指導者も、今プロのきちっとした指導者入れてますけれども、子供たちにとって理想的な環境を作ってあげたいなという思いでスタートしました。
馬場ももこ:子供だけじゃなくて、子供から大人まで参加できるっていうのがいいですよね。
MB:そうですね。
馬場ももこ:みんなで楽しめますし。
扇田昌利:はい。スポーツはやっぱりこう、生涯スポーツっていうか、日本は特にですね、ヨーロッパとは違って、大人になると運動する時間が極端に減ってしまうんですね。ヨーロッパに行くとですね、夜になっておじさんたちが出てきて、ボール蹴りながら。
MB:そんなイメージ。
扇田昌利:グラウンドでみんなやると。で、サッカーなんか観てると、「おーいお前もやろうぜ」みたいな感じで誘われて、誰とも知らないみんなでサッカーを楽しむという、スポーツが文化になってるですけども、日本はまだそこまでのところまで来てないのかなという。
MB:なるほどね。
扇田昌利:なので、社会人チームも作ってます。
MB:すごいですね。トータルで結構な地域的なサポートされてますけど、扇田さん、将来的にエス・ジーエデュケーションとその事業をどういう風に育てていきたい、将来の目標とかありますか?
扇田昌利:はい。私が今やってる事業で言うと、今アルバイトの講師たちがほとんど卒塾生で8割ぐらいになってるんですね。
MB:えー、それ嬉しいですね。
扇田昌利:はい、社員の半分もその卒塾生の社員になってるんですね。
MB:卒業してまた戻ってくるイメージですよね。
扇田昌利:第1世代がもう24期やってますんで、その当時20歳前後だった社員が今40ぐらいになってまして。
MB:そっか、すごい!
扇田昌利:その子たちの次の世代が今学生で育ってきて、新卒で生え抜きとしてうちに入ってくれるような状態になってるんですね。
その子たちのためにも、もっともっと多くの子供たちの支援ができるような会社として成長し、子どもたちの成功体験を積ませながら、大きな夢に向かって成長していくような、学ぶ喜びと生きていく喜びみたいなものをどんどん広げていけるような事業として拡大していきたいなとは思ってます。
MB:なるほど。教育って難しいと思うよ。いや、本当に素晴らしいと思います。戻ってくるってのはすごいですね。
扇田昌利:それだけやっぱやりがいがある。社員にも話すんですけど、こうね、仕事を通して自分の夢を実現。これを社員にもしてほしいし、そういう想いが届くようになってくると、適職から天職になっていくよっていう。
命かけてやりたいねっていうような想いで、思いっきりぶつかってこうぜ!っていう、そういう想いですね。はい。
MB:適職から天職。そうですね、なるほど。
馬場ももこ:そんな正学館やエス・ジーエデュケーションの最新情報はどうやってチェックしたらよろしいですか?
扇田昌利:ホームページを見ていただいて、あとはSNSの発信もしておりますので、そちらを登録していただいたりすると、最新の情報は常に見ていただけるかなと思いますので。
馬場ももこ:ありがとうございます。
MB:では、最後に扇田さんのフェイバリットソングを1曲ご紹介いただこうと思うんですが、最初の選曲はケニー・ロギンスの「デンジャーゾーン」でしたが。扇田さん、なんでケニー・ロギンスの「デンジャーゾーン」なんですか?
扇田昌利:これがですね、私も青春時代の曲だったっていうのはあるんですけど、すごく重要なのは、「危険な領域」ってことなんですけど「デンジャーゾーン」って。人間ってどうしても自分の安全領域にいた方が楽じゃないですか?
MB:うんうん。
扇田昌利:子供たちが殻を破ってどんどん成長していくためには、自分の今いる領域から出ないといけない。コンフォートゾーンからストレッチゾーンに出ていくと。だから、その勇気を持って次のアクションを起こしていく、チャレンジしていくっていうのは、自分自身に自信がないとなかなかできないことだと思うんですね。
なので、子供たちに1つ1つの成功体験を積み上げることで大きな成功に向かっていく。成功するための技術っていうのを 学習の中で少しずつですけれども身に着けてもらう。10代のこの多感な時期にですね、その能力がつくと、社会に出ていろんな問題とか課題にぶつかっていく。だけども、チャレンジしながらその課題を克服していく。「殻を破れ!出ろ!」っていうことを塾でも言ったりするので、それを選びました。
MB:コンフォートゾーンから出ていくデンジャーゾーンということでね。
なるほど、いいですね。素晴らしい。
馬場ももこ:では、お別れの曲はどうしましょう。
扇田昌利:はい、「This Is Me」で。『グレイテストショーマン』という映画でタイトルソングになってるものなんですけども、あの映画を観ていて非常に感動したのは、1人1人の個性が花開いて素晴らしいショーができていく。
個別指導をやっていますので、 1人1人の才能が開花してですね、世の中にとって必要な人材として育っていってくれるような社会を作っていきたいなという想いです。
馬場ももこ:では映画『グレイテストショーマン』から「This Is Me」お届けしましょう。
MB:今夜のゲストは、株式会社エス・ジーエデュケーションの代表、扇田昌利さんでした。扇田さん、ありがとうございました。
扇田昌利:ありがとうございました。
MB:ということで、お届けしてまいりました、MBのトレンドレポート。馬場さん、いかがでしたか?
馬場ももこ:扇田さんの話をもっともっと聞きたかったです。
MB:うん。本当、なんか先生って感じ。
馬場ももこ:そういう塾行きたいなって思いました。
MB:でも僕、話しながら気が付いちゃったんですけど、学校の先生って学校の先生なりのいいところあると思うんですけど、別に経営をしてるわけではないじゃないですか?
馬場ももこ:確かにそうですね。
MB:扇田さんみたいな方っていうのは、経営もやられて、社会に対して戦い方をちゃんと知ってる、その上で教育をやってるから、なんか子供にとってそういう学校だけじゃなくて、塾に行って、そういう社会の荒波に揉まれて経営をしている人に触れるっていうのはすごく有意義だなと思いましたね。
馬場ももこ:なんかその声掛けも生徒によって変わるって言ってたじゃないですか。確かにそうだよなって。
MB:そうだよね。
馬場ももこ:なんかその声かけ1つでやる気も変わりますし、将来どんなふうに生きようかって、忘れられない日も来るわけじゃないですか。
MB:なんかね、先生に言われた一言とか、今でも覚えてるもん。
馬場ももこ:覚えてますよ。だから、扇田さんのような方がいらっしゃったら嬉しいですよね。
MB:ですね。
馬場ももこ:素敵な方にお会いできました。
MB:ありがとうございます。次回のゲストもお楽しみに。
馬場ももこ:MBさん、今日はどんな選曲にされるんですか?
MB:今夜のラストソングは私が選んだヴァン・ヘイレンの「ライトナウ」にします。ヴァン・ヘイレンって、 いわゆる王道のアメリカンロックなんですけれども、ジャンプとかパナマとか結構こうキャッチーな曲が有名なところとしてあるんですけど。
ヴァン・ヘイレンってボーカルが変わっていって、ちょっと曲調がころころ変わるバンドだと思うんですけど、「ライトナウ」は王道のアメリカンロックからプログレっぽくなってきた、ヴァン・ヘイレンが少し時代が変わって、もうちょっとこうセクシーさが増してきたというか、印象が変わってきたところではあるので、ケニー・ロギンスのストレートなロックと比べてですね、聴いていただけると面白いかなという風にリクエストさせていただきました。それではまた来週この時間にお会いいたしましょう。お相手は
馬場ももこ:馬場ももこと
MB:MBでした。
馬場ももこ:アナログPRプレゼンツ、MBのトレンドレポート。この番組は、情報と印象をデザインするマーケティングカンパニーアナログPRの提供でお送りしました。