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○○〇の中心で○○を叫ぶ

2020年6月6日のブログ記録(早川工業HPより転記)

アフォーダンスという言葉をご存じだろうか?

アフォーダンス(affordance)とは、環境が動物に対して与える「意味」のことである。アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンによる造語であり、生態光学、生態心理学の基底的概念である。「与える、提供する」という意味の英語 afford から造られた。(ウイキペディア参照)


デザインなどに用いられる概念らしく、例えば「ドアノブ」であれば、

・このドアノブは回せ

・このドアノブは引け

・このドアノブは押せ

などと自然と人間に行動を促すような形をしている。という見方だそうである。


大自然の中にも物質的な中にもそのデザインは活きていて、人はそれに知らず知らずのうちに影響を受けている。そう、私たちは環境・物質・自然・人にアフォードし、アフォードされながら生かされているとも言えるのではないだろうか。

会社という集まりに目を向けても、このアフォーダンスは働いている。

先日社員さんの話の中に、

“ぶっ飛んだ(こだわりが強く、他に影響を受けない生き方ができる人という意)知的障がいの方(Aさん)と共にいることで同調圧力は弱まっていると感じていて、自分も自分なりの感性を発揮してもいいのではないかと感じた。”

“他の方々の同調圧力も知らず知らずのうちに弱まっているのではないか”

という感覚を聞くことができた。

Aさんは日ごろから、不安などを口にして自己安定を図ることができる方であるが、このコロナ禍においてそれがMAXに達した時もあったようだ。

ある日のこと。担当地域支援員に電話をかけ、

“コロナのせいでこんなことになった!”

“バカヤロー!何でこんなことになるんだ!”

と大声で電話越しに叫び、息も切れ切れだった様子。

支援者が周囲を心配して“どこで叫んでるの?”と聞いたところ

“社長室です。ドアは閉めてるので、ご安心下さい。”と。

報告を聞いたとたんに“もぅ~最高!”と私は叫んでいた。

Aさんが退勤するときには毎日時間が合えば、彼の不安や目標を聞き続けた。それは6年くらい続けているが、自分のメンタル状態を見つめる機会となった。

社長室カフェと言って皆さんが気軽に話をできるようにと場を開いてきた。それは、私の癒しの時間となる機会となった。

「社長室の中心で不安を叫ぶ!」にもアフォーダンスは働いている。

しらんけど。

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息子は何にアフォードされているのか? 考える日々が続く

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