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手すりのえらび方【玄関】

以前はひょいっとのぼっていた段差、最近はちょっと億劫になった…
これは人間として自然なことです。
道具や設備でカバーして、がんばってきた体を労わりましょう!

手すり1本で日常生活が大きく改善されるケースも多く、介護保険を利用した住宅改修では「手すりの設置」が最も重量な改善項目になっています。

手すりの施工例

でも、どこにどんな手すりをつけたらいいの?
という手すり迷子のあなたに!

入門編として、住宅内のシーン別におすすめしたい手すりの種類や
取付位置をご説明していきたいと思います。
ついでに、手すり以外のバリアフリー設備についてもご紹介していきますね。

※このnoteでご説明するのはあくまで一般論であり、使用者様の身体状況によっては効果的でないこともあります。その場合は専門家の方に相談してください。
あくまで「ご本人・ご家族にとって使いやすく安全な手すり」こそが正解だと、マツ六は考えています。

初回はお家の顔、玄関から!


玄関リフォームのポイント

まずは百聞は一見にしかず。
玄関をバリアフリーにするために、こんな方法があります。

では、もう少し具体的なアイテムと寸法についてみていきましょう。


【住宅改修】玄関手すりの参考取付け位置

縦手すりの場合

手すりを握る高さは、床から1200mm前後の高さが一般的です。
スタンダードに縦手すり1本の場合はこんな感じの位置に。
(身長や身体状況により調整してください)

【参考取付け位置】上がりかまちの縦手すり

横手すりの場合

横手すりの場合はこのような例があります。
式台(踏台)と組合わせれば、より昇降しやすく安全になりますね。

【参考取付け位置】上がりかまちの横手すり

手すりの部材は棒とブラケットを組合せて施工するものと、
最初からセットになっている商品もあります。
状況やお好みによってお選びください。

▽こちらページに玄関おすすめアイテムをまとめています。
https://www.mazroc.co.jp/products_1/entrance

ベンチ(椅子)との組合せ

靴の脱ぎ履きを安全にするためにベンチを設置する場合は、縦手すりもいっしょに設置されると立ち座りがしやすくなります。
※ベンチの設置は介護保険による住宅改修の対象になりません。

【参考取付け位置】玄関ベンチと縦手すり
壁付折りたたみ椅子なら、使わないときも邪魔になりにくい。

その他、あの手この手

「ちょっと手を添える」だけでも姿勢は安定するので
そこまで仰々しい手すりはまだいいわ~という方には
こういうワンポイントの手すりもあります。

木製点手すり
気分は料亭。

手すりが欲しいところに壁がない、壁に強度がない(下地が無い)なんてときは、支柱式の手すりもご検討ください。

室内用手すり支柱

横手すりの高さは床面から750mm程度が標準とされていますが、下りるときの安全を考えるともう少し高いほうがよい場合も。
使いやすい、効果的な高さを確認してくださいね。

欲しい所に設置しやすいのが支柱式手すりのいいところ。

【福祉用具】玄関での使用例

リフォームではありませんが、福祉用具でも玄関に手すりを設置することができます。

たとえば玄関では、こんな福祉用具の手すりを。

上がりかまち専用の据置式手すりもあるんですよ。

たよレールdan

斜めの手すりだけではなく、水平な部分があると
下りるときに姿勢を安定させやすかったり、
上るときも廊下の床面まで安全に上りきれるのでおすすめ。

床~天井までの突っ張り式縦手すりを設置し、横手すりで連結させる方法もあります。

たよレールhigh I型・R型

まとめ

手すりのほかにも、踏台やベンチ(椅子)、すべり止めなど
玄関のバリアフリー化には色んな方法があります。

気候の厳しい季節には、お出かけ用の帽子や防寒具をサッととりだせるフックがあるといいですね。

車いすの方なら移乗や収納のためのスペース、スロープやリフトなども。

高齢者の方が社会とのつながりを保つためにも、外出しやすい環境が重要です。
まずは簡単にできることから、玄関のバリアフリーを考えてみませんか。


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