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手すりの「強さ」は合わせ技
たとえば「この手すりブラケットの耐荷重は?」というご質問をいただくことがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1703651550113-Gwrl6uykTx.png?width=1200)
しかし当社は、これに対する答えを持ち合わせていません。
ブラケットの耐荷重は?に答えられないワケ。
システム手すりは、手すり棒とブラケット・ジョイントなどの部材を組合わせて施工するため
「手すり棒と組合せた状態で、安全にご使用いただける強度があるか?」
という視点で試験を行っています。
そのため、ブラケット単体の強さを聞かれても、お答えできないんですよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1703652382072-8IK9riuR5M.jpg?width=1200)
手すりの安全荷重には2つの基準がある。
マツ六の室内手すりシリーズが基準としている安全荷重は、以下の通りです。
動作補助手すり…60kgf
トイレの手すりや玄関上がりかまちの縦手すりなど、ポイント使いする手すりはこちら。
1本の手すりを1人で使う想定ですので、人間ひとり分の荷重に耐えられたらOKという考え方です。
![](https://assets.st-note.com/img/1703654125844-3xAdcCDqmQ.jpg?width=1200)
移動補助手すり…120kgf
階段や廊下など、ある程度の長さにわたる手すりはこちら。
仲良く2人同時にその手すりを使う可能性があるため、人間ふたり分の荷重には耐えられないとねー?という考え方です。
![](https://assets.st-note.com/img/1703654296570-2meO5CzDwx.jpg?width=1200)
階段の上から来た人と、下から来た人とかね。
いや、一般住宅ではものすごく稀なことだと思うのですが、メーカーとしてはより悪い条件を想定しないといけませんから。
※その他、手すりシリーズによってそれぞれ強度基準が異なります。
で、同じ「手すり」でも他の基準があったり。
「移動・歩行用」の手すりと比較して、窓枠などに設置する「墜落防止」の手すりでは、求められる強度がさらに上がります。
優良住宅部品(BL部品)認定基準でも、墜落防止手すりのほうがより厳しい条件とされており、くぐり抜けを防止するための取付位置も明示されています。
![](https://assets.st-note.com/img/1703655076357-6nlCxXdBLW.jpg?width=1200)
細かい条件については割愛いたしますが、
「窓につける手すりの強度基準は厳しい!落ちたらマジでやばいから!」
とかマツ六が言ってたなと、ご記憶の片隅に置いておいていただければ幸いです。
同じ手すり棒、同じブラケットでも、設置条件によって求められる強度は変わります。
カタログや説明書をよくお読みいただき、安全に施工・使用してくださいね。