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守りたい男と、その女。📖´-7

2024年12月某日(3668文字)

11:44

あぁ。あの時、太陽の奥さんはここに居たのか。

あ。案内人もここに来た事があるのか。

アイツは?アイツはまだ?

消化器にサインが描いてある。
何も見えないけど、太陽の奥さんはここに居た。

案内人は、あそこで電車が来るのを待ってたのか。

私はみんなの足跡を辿る。
アイツが来た時に、アイツがここに来た時の為に。

お手紙置いとこ。

💌大丈夫。愛してるし。ちゃんと愛されてるよ。

みんな1人で、ずっとサインを送ってる。

maybe。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

↑↑↑このお話の始まり(現、7話)


2024年11月30日 10時頃?

作戦会議を済ませ、いざ!岩山へ!!!

①案内人
②太陽の奥さん
③④🍒ちゃんと私。並んで歩く。
⑤アイツ

ハイキングコース。

シダの葉が生い茂る。
綺麗な黄緑だ。

☀️の奥さん
「これは、シダって言ってフラ(フラダンス)でも、
神聖な葉として使ったりするんねん。
めっちゃ綺麗に生えてるなぁ」

みんなで写真を撮る。


「へぇー!!シダの葉かぁ🤔
これ季節関係ないん?」

☀️の奥さん
「枯れては生えて枯れては生えてを繰り返すな。
ほら、これが枯れたやつ。」

枯れた葉を見せてくれた。


「うわ。なんかトゲトゲ笑
これがこれになるんか。」

☀️の奥さん
「そうそう。」


「生命力やばない?笑」

☀️の奥さん
「(私の名前)ちゃんは、そう表現するんやな笑」

ん?ちょっと意味が分からんけど。


「うん。生命力やばいと思った。」

☀️の奥さん
「笑笑笑。確かにな。」

☀️の奥さんは、シダの葉をどう思ってんだろ。

山の入口は、一面のシダの葉が出迎えてくれた。

うん。とてつもない、生命力だ。
生命力が迫って来る。
飲み込まれちゃいそう笑


☀️の奥さんと🍒ちゃんは、三倉岳は初めて。

🍒ちゃんが、小さな川の小さな橋の上で足を止める。

🍒ちゃん
「(私の名前)!!川ある!!」


「分かる!!なんかいいよな、ここ!」

🍒ちゃん
「うん!めっちゃいい!!」

私の携帯を渡す。


「写真撮る?☺️」

🍒ちゃん
「うん!」

アイツは、杖の長さを調整しながら
私達が進むのを待つ。


案内人
「早よ歩きやぁー!!いちいち止まってたら、
時間無くなるでぇーーー📣」

「はぁーい📣」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

今回1つ目の、コースは。

「三分咲き」

このコース1つ1つに名前がついてるのが、
私が1番岩山の好きなところで、
恐らく、私はトポコレクターになっていくと思う笑

電車で言う、路線オタクみたいな感じで笑
maybe。

トポって言うのは、

つまり、これ。






こうやって、三倉岳の場合?は、

手書きで書かれてて、このアート性に私は、
心を奪われてしまったのである。
(タロットの時と同じ笑)

ほんで、名前がまじで面白くて。

「今日は『三分咲きに行きます!』」

いや、三分咲きってどんなんよぉ〜!!

ってワクワクするだよね笑

これは、ルートを作った人。
岩には、鉄の金具が付いてるんだけど、
それを設置した人が名前を付けられるの☝️

ユーモアとロマンと、想いが詰め込まれてる。

とにかく、私はこのトポが大好きで。
多分、このトポのせいで、山を辞められない。

トポの話をしてオタク炸裂してる私を、
アイツは爆笑してくれる🤣

「結局、お前はそこなんやな笑」

「😒あかん?」

「いや、めっちゃオモロい。集めてこ!」

「やったぁー!!!」

てな、感じです。はい。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
三分咲きに到着。

うーん。名前も、見た目もあんまりそそらんな🤔笑

たぶん、登った人にしか分からんのか。
はたまた、
この名前を付けた人が登ったタイミングが、
桜が三分咲きの時期だったのか。
はたまた、まだ三分咲きだよ。って意味なのか。

どうせ、私は登らないし🤪
🍒ちゃんと遊んどこぉー!!!笑

岩を眺める大人3人と。
その横で、自画像撮りまくるギャル2名。笑

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

前回は、岩に登る姿を見て吐きそうなくらい、
怖いって思ったのに。

なんだろ。もう、慣れたのか笑
☀️の奥さんと🍒ちゃんが居るからなのか。

あぁ。登ってるね。くらいの感じで笑
🍒ちゃんと遊んでる方が楽しい笑


とはいえ、
三分咲きはビル3階くらいの高さあります✋笑

結構、平たい岩だったから、
登るのは難しそう。引っかかりが少ない。

そして、上の方は反町さん。

なんて、言うのかな。反ってるの。
それを、「反町さんなってる!」って表現する。

「うわ、反町さんやわぁー📣」

そんな声を、脇に。
ギャル2名は、パシャーパシャー。

🍒ちゃん
「(私の名前)!snowやろぉー!」


「いいよぉー」

みたいなね?笑

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

案内人とアイツが登り終えた。
案内人が私のところに来る。

案内人
「(私の名前)。今日は、(私の名前)も登るで。」


「え?!登らんよ!」

案内人
「笑笑。登るよ!」


「無理やて!!」

案内人
「いけるいける笑」


「来年にする!」

案内人
「いや、今日やな😏」


「今回は、トポゲットしに来ただけやから!」

案内人
「登ったら、トポもっとオモロいで😏」


「・・・・😕」

🍒ちゃん
「(私の名前)も登るん?んじゃ、私も登る!」

🍒ちゃんは、ロッククライミングの先輩なり。
ちなみに、小学2年生だよ✌️


「🍒ちゃんが登ってるの見るわ!」

🍒ちゃん
「んじゃ、(私の名前)が登ってるの私も見るな!」


「えぇぇ。まじで?😫
来年の予定やったのにぃー😖」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

三分咲きのすぐ横に、私達が登る岩。
あぁ。ちゃんと考えてくれてたんだな。

そんな事を思った。



「🍒ちゃんが先登ってな🥺」

🍒ちゃん
「えー。私が先?笑」


「先輩!おねしゃす🙏」

🍒ちゃん
「もぉ。仕方ないなぁ笑」


「あざます🙏」


三分咲きでは、
アイツと☀️の奥さんがペアになって
☀️の奥さんが登っている。


案内人
「うわ。俺の奥さん、めっちゃ喘いでるやん笑」


「喘いでるなぁ笑」

案内人
「笑笑笑。やばいって笑」


「笑笑笑笑。」

案内人
「反町やばいからなぁ笑」


「笑笑笑。やばいって笑」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
☀️の奥さんは、反町さんがキツすぎて、
途中で断念。ちなみに、アイツも断念してるから。

三分咲きは、中々に厳しい岩だった。
私達にとっては。

そして、🍒ちゃんが登る。

四苦八苦しながら、みんなで声を掛け合い。
可愛い可愛い🍒ちゃんが登った。

うーん🥹よく、頑張ったね!怖かったね🥺

先輩!ありがとう😭

🍒ちゃんの勇気に。私も引っ張られて。
気づいたら、岩を触ってた。

うっし!やると決めたらやる!
それが、私よ💪

みんなの心配を背中に背負いながら、登り始める。

足をこの隙間(クラック)に引っ掛けて、
ゔーん。無理。脚が伸びない。

こっちの手に意識を向けて、


「行きます!」

「はい!行っちゃって!」

おらぁーー!!!


はぁっ!行った😀

案内人が、しっかり命綱を引っ張ってくれてる。
私が上がる(いく)タイミングで、
サポートしてくれる。

なるほど。これが、ロッククライミングか🤩

行くぞ!!!

四苦八苦しながら、ゴール地点の松の木を掴む。

登り切ったところに、

🍒ちゃんと、アイツが待ってくれてた。

アイツと目が合う。

満面の笑みの私。達!成!感!😀

心配を隠しきれてないアイツ。🥺

なんやねんその顔!!!
すぐに目を逸らした笑

そして、下で待つ☀️の奥さんと案内人に、

「いぇーい!!登れたぁ!!🤩」

アイツ
「降りるまでが、ロッククライミングやで。」

ふんっ!強がってんじゃねぇー笑
降りれるわ!!!

降りる時は、消防士さんみたいに降りる。
つまり、命綱に全体重を乗せる。

信じる力が試される。

😏そういうの、得意なんだよね。

思いの外、すんなり降りた私を見て、
アイツは何を思ったんだろ。

もっと、ギャーギャー喚くと思っただろうな笑

笑笑。山はいつも奇天烈なんだよ⛰

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

冬に差し掛かる秋の山は、制限時間が短い。
あっという間に日が暮れる。

そそくさと、荷物を纏めてキャンプ基地へ。

時刻は、16時過ぎか?
もう、日が落ちちゃうよ。

下山しながら、話す。

①案内人
②③☀️の奥さん、🍒ちゃん
④私
⑤アイツ


「案内人!私が登ったルート名前何?」

案内人
「えっとなぁ。松下さん!!」


「え?なんて?笑」

案内人
「松下さんやで!」


「私の処女作、松下さん?笑」

案内人
「そやで!笑」


「なんか、意味深やん笑」

案内人
「笑笑、(私の名前)っぽいな笑」


「松下さんかぁ笑」

アイツ
「もうええって笑」


「私の処女作、松下さん😀」

アイツ
「笑笑。作品作るなよ!笑」


「どんな作品になるかなぁ😏笑」

アイツ
「だるっ笑」


「あぁあの松の木!松の木の下のルートやからか!」

アイツ
「なるほどな笑」

なんとなく、元気がないアイツ。
アイツの視線を背中に感じながら歩く。


やってる側と、見てる側。

見える景色、世界は全く違う。

アイツが岩を登る姿を見たあの時。
案内人が持つ命綱。

絶対に離すな💢と思った命綱。
なんて馬鹿な遊びなんだと思った。

一瞬の気の緩みが、大惨事になる。

光と闇のコントラスト。
それをマヌあたりにして吐きそうになった。

アイツの背中をジッと見つめた。

うん。分かるよ。その気持ち。

私も、そこに行った事がある。

たぶん。それが、守りたいって場所。

たぶんね。

この日、アイツが撮った写真に映る私は、

全部、後ろ姿だった。




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