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日記 雪の日にしないほうがいいこと

「今季最強寒波が襲来」というニュースを警戒していつもより30分早く起床。窓の外を見て、うわーと声が出た。いつもの景色がまっしろ。私が福岡に引っ越してから初めての雪だと思う。

やがて起きてきた8歳長女も窓の外を見て、うわぁぁぁぁと言っている。私の「うわー」と長女の「うわぁぁぁぁ」は似ているようでちがう。私はあんまりうれしくないのだ。寒いし、自転車も車も乗れないし。対して、長女は目がキラキラとしている。うれしくてたまりませーんみたいな顔をしている。マジかよ。

持っている中で一番あたたかい格好をしていつもより早めに家を出た。駅までの道をいつもより慎重に歩いていく。気温がとても低かったけど、日差しもあって思ったより気持ちいい。雪を踏むと、氷っぽいところはザックザック、綿雪っぽいところはボフボフと音が変わって楽しかった。

最近ユニクロで買ったネックウォーマーが大きめサイズで耳も鼻もすっぽりと包んでくれ、布団に入っているみたいな感じがする。これ買ってよかったな。つけると包茎の広告みたいに見えることにさえ目をつむれば。

まっしろな道は私の前に歩いた人たちの足跡を残していく。普段はわからないけど、雪って道の履歴を残すんだな。

もしも、夜のうちにある豪邸に泥棒が入ったとする。

執事「ご主人様、起きてください!大変です!」
主人「うーん……こんな朝からどうした」
執事「泥棒に入られました!これを見てください!」

「ランチャームの涙」はいただいた。
〜怪盗M〜

主人「なにっ!ランチャームの涙が盗まれただと!」
執事「はい……朝から隠し金庫を確認すると、からっぽで……」
主人「追いかけるぞ」
執事「えっ」
主人「追いかけるんだ。怪盗Mを」
執事「それは無理です。怪盗Mを見つけられる人など」

玄関ガチャ

主人・執事「足跡あるやん」

ザックザック
ボフボフ

主人「見つけたぞ!」
怪盗M「ギャアアアアアア」
執事「さあ、返すんだ」
怪盗M「くそう……ほらよ」

雪の日に泥棒はやらないほうがいいかもなあと考えていたら駅に着いた。いつもより1本早い電車に乗れた。

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