見出し画像

日記 やや絶望の優勢

日記というか、日記に書ききれなかったここ数日の小さい話。


絶望①

炊飯器で米を炊いていたら、炊飯中にブレーカーが落ちてしまった。夕飯の準備をしながら麦茶を作ろうとして、同じコンセントで湯沸かしポットなどを同時に使ってしまったせいだ。絶望。絶の望。これが本当の闇堕ちか。しかしここで負けるわけにはいかない。「お米が!!」と思い急いで復旧させると、なんと炊飯器は残り時間から再スタートしてくれたのだった。ナイス炊飯器。ありがとう象印。暗闇の中から象さんが炊きたての米を乗せて帰ってくる感動のシーンに涙が止まらない。


絶望②

午後からとある資格試験があり、会場の周辺に昼食を食べれそうなお店がなかったので駅前のコンビニで買っておいた。そこから徒歩10分。施設内でいざ「根菜のごまマヨサラダ」を食べようとすると、袋の中を探しても箸が見つからない。絶望。絶に望。近くに割り箸がもらえそうな場所はもちろんない。剥がした蓋を使って手で掴むかとも考えたが、周囲にまあまあ人がいたので恥ずかしくてできない。「よかったらあなたの使った割り箸いただけませんか。洗うので。きちんと洗うので!」とはもっと言えない。


絶望③

朝から駅まで自転車で通勤中、道端でうんこを踏んでしまった。絶望。絶な望。しかも雨上がりのうんこはしっとりとしていて、タイヤにこびりついた。私はティッシュでそれを拭きとり、祈った。どうかこれが犬か猫のうんこでありますようにと。しかしその後、会社に向かう電車の中で改めて思った。犬か猫だったとてやっぱり嫌だわと。


絶望④

7歳長女が小学校の授業で自分で考えたおもちゃを作るらしく、「ペットボトルのキャップ4つと牛乳パックを学校に持って行かなきゃ」と急に言いだした。授業はなんと明日。絶望。絶&望。なんでそんな大変なことをギリギリになって言うんだよ。とりあえず冷蔵庫を開けて探す。ゴミ箱も探す。結果、今ある在庫を飲みきればなんとか確保できることがわかった。まず妻がBOSSのカフェベースと牛乳を全部飲んでくれた。お腹の弱い私の代わりに。なんという愛だろう。そして私のノルマは炭酸水500mlが一本。これを今日中に全部飲む。飲まなきゃ。飲むんだ!


ほっこり①

妻の友人が、サントリーのビールを飲んでシールを集めると名前入りジョッキグラスがもらえるというキャンペーンに応募しようとしていた。シールをこつこつ貯めて、いざ応募という時。ジョッキに入れる名前を「HANAKO」などと自分の下の名前にしようとしたら、子供から「僕の名前を入れてくれないの?」と言われ、それから他の家族も自分の名前を入れてほしいと揉めだしたらしい。結局どうなったかというと、ジョッキには「TANAKA」と家族の苗字が入ることになり、それで全員満足したという。ほっこり。


ほっこり②

6歳次女の幼稚園では、通常は給食だが毎週月曜だけお弁当の日がある。それで次女はよくお弁当のごはんの部分にかけるふりかけを持参していくのだけど、そこでお友達と次女の間で最近すごい発見をしたんだよと教えてくれた。「ふりかけの袋を開ける前にめちゃくちゃ叩いたら魔法でふりかけが増えるんだよ!」。うーんそれは粉々になっただけでは。ほっこり。


ほっこり③

次女の幼稚園まで行く道の途中に柑橘系の木を育てている家があり、最近その木に実がなっていたので妻が「かぼすかな?」と言うと、次女が「かぼすってなに?」と聞いた。妻は「みかんのちっちゃいやつでレモンみたいに酸っぱいんだよ」という風に教えると、次女はへえ~と頷いて、それから「かぼちゃのボスなのかと思った~」と言った。かぼちゃのボスでかぼす、たしかに。ほっこり。


絶望が4つとほっこりが3つ。やや絶望の優勢である。

いいなと思ったら応援しよう!