大号泣で踊った!叫んだ!頂ファイナルは最高のフェスだった。
静岡県、大井川の河口付近にほど近い吉田公園。
ここでとある音楽フェスが開催された。
頂ロックフェスだ。
17年間続いたこのフェスは、開催は今年で最後。
昨年参加予定でチケットも取っていたが台風で中止に。
待ちに待っていた今年の頂フェス。ファイナルというアナウンスを聞いて、これは絶対に行かねばと心に決めていた。
頂フェスの参加は今年で2回目。アーティストのラインナップが自分好みであることと、あまり人混みにならずにマイペースで過ごせる会場が良くて、再び参加する機会を見計らっていた。
そんな中での頂ファイナルのアナウンス。
「いつまであると思うな親とフェス」
そんな言葉が頭をよぎった。
開催2日前に主催者のインタビューnoteが公開された。
朝、このnoteを起きがけに読んでいて気持ちが込み上げてきた。
また最高のフェスがこれで終わってしまうんだ。
このフェスの体験は記憶の中だけで留めず、何かに書き記そう。そう思い、このnoteを書くことにした。
※ 2日分まるまる書いたので、めっちゃ長いです。
2024年6月1日
3時起床。天気は曇り。
4時半、家を出発した。
吉田ICを降り、会場に向かう。時刻は7時を回るかというところ。
吉田公園近くの河川敷に沿った道に入ると、すでに何台もの車が並んでいる。
スタッフが自転車で1台1台に説明に回っている。ありがたい。
7時半頃から車列が徐々に動き出す。
さて、テント設営も終えたところでかけつけ一杯!フェスといえば朝からビール!
空を見上げると太陽が出ていた。昨日までの大雨から打って変わってのこの天気である。今日はとてもいいお天気になりそう。
メイン会場の9時半オープンまではまだ時間があるけど、メイン以外のエリアは開場しているので散策してみる。
少しするとメインエリア前の場外ショップエリアに到着。
BEAMSがプレイスポットを出展していたり、エリア中心にあるステージでは、Welcoming Performanceを行うガチタンバリン × KenKen × 元晴が演奏の準備をしていた。
今日のタイムテーブルの素敵なオブジェ。最初から最後まで好きなアーティストしかいない。ほんとにすごいフェスだ。。
まだメインエリアオープンには時間があるので、オートサイトでしばしまったり。
さて、ひと段落ついて次のブースへ。
頂フェスは100%バイオディーゼルで会場内のすべての電力をまかなっている。
微力ながら家にあった廃油を持ってきた。ほんとに少ししかなくて恐縮だけども。。
廃油回収ブースもきれいに装飾されている。
廃油を渡すと、頂ステッカー&缶バッチがもらえた。今年の発電は昨年までに回収した廃油で発電しているらしい。今年回収した廃油は、分別したり濾過したりなどで再利用できるように加工して利用されるとブースのお兄さんが教えてくれた。
さて、そろそろメインエリアがオープンなので会場に向かう。
そして入場!青い空と綺麗な芝生。ここで2日間の宴が始まる!
さて、メインエリア入場したので、やっぱりこれだよね。そう、ビール。
ここは静岡。静岡のクラフトビール、West Coast Brewingビールが2種類販売されていたのでさっそく頂いた。
頂はメインエリアへの飲食物(水筒などに入れた飲み物はOK)の持ち込み不可である。そして、食器もリユース食器での提供をしている。
リユースカップには過去の頂フェスのデザインもあり、好きなデザインをお願いしてビールを注いてもらった。
West Coast Brewingのビールはホップががつんと効いたビールが多い。今回の2種類もがつんとホップでジューシーなビールだった。最高、うまい!
ビールを飲みながらエリア内を散策する。まずはメインステージをパシャリ。
さて、隣のキッズ&ワークショップエリアに行く。
ユニークな遊び道具がいっぱい。
シンボル的な塔?に登ってみた。(まだ子供が少なかった)
一通りぐるっとまわってメインエリアに戻ってきたら魅力ある看板が。
漁港直送釜揚げしらすを使ったピザが!これはもう食べるしかない。
まだ見たいアーティストまで時間があるのでオートサイトに戻ってしばしまったり。
近くにあるMoon Stageも眺めに行ってみた。
そろそろ最初のお目当ての水曜日のカンパネラが始まるのでメインエリアに戻る。メインエリアは朝とは比べ物にならないくらい人でいっぱいだった。フェス感がぐいぐいくる。まだライブ見てないのですでに楽しい。もう優勝である。
ここからは観たライブをざくざく書いていく。個人的感想メインの備忘録。
12:00 水曜日のカンパネラ
水曜日のカンパネラは、ボーカルが詩羽になってから観るのは2回目。詩羽ちゃん何度見てもかわいい。ちょいオラオラなMCがまたいいんだよな。
「桃太郎」ではバルーンに入って観客の上を転がって歌う。水カンらしいパフォーマンス。あともうちょっとで手が届きそうだったけど届かなかった、惜しい。
新曲の「たまものまえ」も癖になる。みんなでコンコン言って盛り上がる。
昔から水カン好きだったけど、最近の水カン、ビンビンきてます。めちゃ楽しかった。
13:00 韻シスト with KenKen, 鎮座DOPENESS, RITTO
前から名前は知っていたけど初ライブ。輝く太陽、風、気温も相まって、すごくいいステージだった。特に「HOT COFFEE」はめっちゃ気持ちよくて、心の中で最高じゃないか!って叫んでた。
15:35 ハナレグミ
もう何度目かわからないハナレグミのライブだけど、ここ1年くらい行けてなかったので久々。
今日のバンドメンバーも最高だった。ドラムは伊藤大地くん、サックスは武嶋さん。最高すぎです。
久しぶりライブで聴く「Peace Tree」に完全気持ちを持って行かれた。頂にめっちゃ似合うこの曲。最高の場所、最高の天気の中で聴くハナレグミは本当に最高以外に言う言葉が見つからない。
そして「サヨナラColor」で思わず大号泣。頂ファイナルでこの選曲はやばいです。この文章を書きながらもウルウルきてる。その場にいる人たちとサヨナラColorを大合唱。最高のステージでした。ありがとうございました。
16:40 GOMA&The Jungle Rhythm Section
実はちゃんと観るのは初めてのGOMA。ホームと言える頂でのパフォーマンスもあってか最高でした!みんなで跳ねる跳ねる、踊る踊る。こんな踊れる感じのアーティストだったとは。これからもライブ観させてもらいます!
17:45 EGO-WRAPPIN'
少しずつ日も落ち始めようという時間。こちらも大好きなエゴのライブ。
エゴのステージにも武嶋さんが(武嶋さんが好きすぎる)。
「love scene」でゆるっと気持ちよくなったと思ったら畳み掛ける踊れるヒットメドレー。「くちばしにチェリー」でもすでに大満足なのに、「GO ACTION」でさらに踊らされる。相変わらずおしゃれでかっこいいライブだった。
EGO-WRAPPIN'で踊り疲れて、一旦テントに戻る。雲が多めだけど空から光が差し込む。
テントに戻る途中、空を見上げると綺麗な夕焼けが。1日目は天気に恵まれ、最高の1日だった。2日目の天気予報は傘マークがついてる。あまり土砂降りにならず、心地よい雨くらいで終わってくれればよいなと心の中で願った。
さて、ここから後半戦。踊るぞー!と意気込んでメインエリアに向かう。
20:00 電気グルーヴ
電気グルーヴも大好きなアーティスト。もう何回ライブ観てるかわからない。今日はどんなステージなんだろうかと毎回ワクワクしている。アレンジが毎回違うから、何回ライブを観ても違う楽しさがある。
ライブが始まる。最初は「Shangri-La」から。ニューアルバムのアレンジに近くてこれもまたよし。そこから怒涛のテクノタイム。もう、踊りすぎてほとんど記憶ないです。最後にみんなで「富士山」を叫んで、めちゃ最高のステージでした。
21:00 ペトロールズ
今回の頂の中でも楽しみにしていたステージの1つ。1日目のメインステージトリはペトロールズ。バチっと決めるリズム隊とギュンギュン心臓鷲掴みしてくる長岡さんのギターが最高。骨太のかっこいいサウンドに釘付けでした。
そして、名曲「雨」が始まると、まさかの本物の雨。
1日目は雨降ると思ってなかったから、普通にスウェット姿。そんなの関係ない!びちゃびちゃ上等。雨に打たれながら「雨」で踊り狂う。知らない人とハイタッチする。手から伝わる「最高だね!」の声、聞こえました。本当に最高でした。
さて、ここでメインエリアのライブは終了。テントに戻る。
オートサイトには、キャンパー限定のMoon Stageがある。
自分のテントから程近い場所にあるのでテントの中で音を聴く。もう踊りすぎて今日の体力が尽きてしまった(笑
外から聞こえてくる優しい音楽。こんな素敵な音楽を聞きながら寝るのもフェスならではの最高の過ごし方。そんなことを思いながら眠りにつくのであった。
2024年6月2日
6時半起床。天気は晴れている!天気予報では昼頃から雨予報が。できるだけもってくれ天気!
朝の一発目にビール・・と言いたいところだが、今日の夜には帰宅する。私は運転手ではないけれど、運転手に敬意の気持ちを示して本日はノンアルコールビールで乾杯!
さて、(自分的に)2日も始まったのでメインエリアに向かいますか。
現在9時。9時半オープン目指して向かったら、1日目にはなかった入場待ちの大行列が!
公園一周するんじゃないかと思うくらいに列が長くなっていた。10時のユアソンに向けて向かったけど間に合うかちょっとヒヤヒヤしてしまった。
さて、2日目入場だ!
10:00 YOUR SONG IS GOOD
スタートには間に合わなかったけど、ほぼ最初から参加することができた。
朝に聴くユアソンは、グッドミュージック極まりない。踊らざるおえない気持ち良い音楽。朝から優勝。「On」のイントロがかかった瞬間、ステージ前は最高潮に。気づけばステージ周辺は人でいっぱい。2日目も最高の1日になる。そう確信した1発目のステージだった。
ユアソンのステージが終わり、物販へ。
渋さ知らズのてぬぐいをゲット。かわいい。
今日は飲まないと決めていたが、どうしてもチャムスコラボのリユースカップが欲しくなって1杯だけビールを購入。今日はこのビール以外はノンアルだぞ(心に言い聞かせる)
会場をふらっと回ったら、お腹が減ってきた。フードブースはどこもいっぱい。テントに戻って持参したカレーでも食べるか。とメインエリアを後にする。
テントサイトでお昼ごはんを食べたら再びメインエリアへ。次も楽しみにしているステージである。
13:30 思い出野郎Aチーム
昨年ライブを初めて観てハマった思い出野郎Aチーム。熱いボーカルに、心揺さぶるサウンドと、ハートフルなストーリー。そんな印象のバンドである。ラストの「ダンスに間に合う」を聴いていて、頂ファイナルには間に合ったぞ!と心の中で叫ぶ。この場所で踊れている幸せを噛み締めてライブを楽しんだ。
14:30PJ, PAPA U-Gee, Keyco, PUSHIM, 元晴, icchie, CHAN-MIKA with HOME GROWN
最近フェスでレゲエを聴く機会が減ってきてる気がしていた。久しぶりのレゲエライブ。特にPUSHIMの「FOREVER」は名曲。久しぶりかつ生歌で聴けたのはとても感慨深かった。
ここら辺で雨が少し強く降った。
そろそろ体もあちこちガタガタし始めてきていたので、一旦テントに戻る。
メインエリアを出るといろんなところに花が飾られていた。そろそろ頂も後半戦。ラストに向かっていることを少しずつ感じ始める。
BEAMS PLAY SPOTのTHX頂看板が、めっちゃカラフルになっていた。
テントに戻ると雨が止み始めていた。空を見上げると太陽が出ていた。
太陽が出ているのに少し小雨が降っている。これはもしや、虹でも出るのではと思って後ろを振り返った。
虹が出ていた。虹の始まりが見える大きく立派な虹である。
「もう今日完璧じゃん!」
そう叫びながら虹の方に駆けていく女性がいた。わかるぞ、その気持ち!
私も虹がよく見える土手の方に向かってみた。
土手を登るとそこには広い海。土手からの景色が最高すぎた。
海の近く、空が広くて、風が気持ちいい。こんな最高の場所で頂フェスは開催されている。なんて最高のフェスなんだ。
土手をさらに歩いていくと、メインエリアが見えた。ちょうど大橋トリオがライブをしている。ここはある意味特等席か?遠くから聴く音楽も最高である。
空を見上げると飛行機が飛んでいた。ここは静岡空港に程近い場所。頭上をよく飛行機が飛んでいた。
ふと、頭の中で渋さ知らズオーケストラの「ヒコーキ」が頭の中で流れた。
さて、メインエリアに戻って頂を最後まで楽しもう。
16:55 THA BLUE HERB
札幌を拠点に活動しているヒップホップグループ。相変わらず直球ストレートまっすぐ刺さってくる熱いステージだ。ふと空を見上げるといい夕方だった。こんな夕方にブルーハーブの熱いステージ。最高じゃないか。
17:55 フィッシュマンズ
久しぶりのフィッシュマンズ。この日のボーカルは原田郁子さんだった。宇宙に飛んでいきそうなセッションに自然と体は揺れる。途中GOMAさんがゲストで登場。宇宙のその先の世界まで飛んでいってしまいそうな最高のセッションだった。
19:10 手嶌葵
キャンドルで装飾された特別なステージ。シートエリアに座りながら持参したキャンドルに火を灯しながら、手嶌葵さんの声をしっとりと聴く。
大好きな「朝ごはんの歌」を聴けて幸せな気分。
そして、ついにラストステージに移動。これで頂が終わってしまうのか。
キャンドルステージ終了後は会場内の電気はほぼなし。真っ暗の中でステージを待つ。
20:05 渋さ知らズオーケストラ 頂 -ITADAKI- THE CLIMAX
ライブスタートを待っていたら、いたるところでスモークが。これから何が始まるのか。ドキドキしながら煙立つメインステージ前で待機する。
待っていると、ステージ前に1本のライトが灯る。待ち侘びた人たちがなんだなんだとステージに注目する。
少しすると渋さ知らズオーケストラのメンバーがステージに上がってきた。
拍手がおこる。歓声が上がる。
そして、音が鳴り始める。頂ラストステージの始まりだ。
ステージ上にはたくさんの演者。今日イチの密度感で音が鳴り始める。メインステージが小さく見えるくらい今日の渋さ知らズは人が多い。演奏家、ボーカル、ダンサー。
そしてスモークの煙の中から大きな銀の龍が出てきて、観客の周りを練り歩いている。
THE 渋さ知らズなステージの始まり。気持ちが高まって叫ばずにはいられない。
玄界灘のはっぴに赤いふんどしでお馴染み渡部さんが叫ぶ。
「後ろを見ろ!」
大きな花火が上がった。感謝玉だ。
気づいたら叫びながら狂ったように写真を撮っていた。
ライブが再開される。音の粒がかたまりになって観客にぶつかってくるようだ。
コロナ明けでライブで声出しが解禁されて、何度もライブに行っているが、酸欠になるほど叫んだのはこのライブが初めてかもしれない。それくらい叫んだ。それでも自分の声がわからないくらいまわりの観客たちも叫んでいた。
途中、GOMAさんがゲストで登場。ディジュリドゥの低音が響く。最高のセッションが繰り広げられる。もう、叫ぶ、踊る、叫ぶ、踊る。それしかできない。最高すぎる。
大好きな曲「ヒコーキ」も演奏された。
「見よ今日も かの蒼空に 飛行機の高く飛べるを」
昼間見た青い空を飛んでいく飛行機を思い出した。
明日もこの空に飛行機は飛んでいるだろうが、頂は今日で最後だ。
ついにラストの曲になった。名曲「本多工務店のテーマ」。
その場にいた人みんなで、叫ぶように歌った。
「大団円」
その言葉がしっくりくる頂ラストライブだった。
最高のステージに放心しながらも、これからお家に帰らなければならない。
車に向けて歩き出した。
メインエリアのゲートに向かう。そこには観客全員とハイタッチするスタッフたちが。
みんな笑顔でハイタッチ。「おつかれさまでした!」「ありがとう!」そんな言葉が飛び交っていた。
頂ファイナル、最高でした。
スタッフのみなさん、最高のフェスをありがとうございます&お疲れ様でした!
頂は2回目の参加でしたが、本当にいいフェスだなと思いました。
スタッフの方々が皆優しくフレンドリーであたたかいこと。
そして、終わったあとの会場を見渡してもゴミが落ちていない。昨今こんなきれいなフェスあまり見たことがありません。
いろんなところでせっせと動くスタッフさんたちを見かけました。皆さんのおかけでとても快適で楽しく過ごすことができました。本当にありがとうございました。
最高なフェスがまた一つ終わりを迎えるのは寂しいけど、ある意味終わりは始まりなので。
また楽しいパーティーがどこかで起きると期待しています!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?