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初めてのOJT① ”教える”は最強の”学び”

「初めてのOJT」について、全8回シリーズでお届けします。
後輩の育成に関わることになったOJTトレーナーに向けて、新人指導のポイントをお伝えします。

1.初めてのOJTトレーナーに困惑

新人が入ってきた!育成担当 OJTトレーナーに任命されてしまった!
始めてのことだし、何をどうすればいいのかわからない!
自分の仕事もあるのに、教えられるだろうか・・・?等々

初めてまかされる新人育成には、不安はつきものです。
でもね!誰かに何かを”教える”ことは、大きなメリットがあるのです。

そのメリットをお伝えする前に、まずは自分の新人時代を振り返っておきましょう。

2.新人時代の不安を振り返る

Q:学校を卒業して、社会人になった当時を振り返ってください。
右も左もわからない中で、働くことに対して不安はありませんでしたか?

この問いに対し、以下の回答をされる方は多いと思います。
 □ 仕事を覚えられるだろうか・・・
 □ 経験したことがない仕事をこなせるだろうか・・・
 □ 先輩たちから可愛がってもらえうだろうか・・・
 □ 年齢が上の人たちと上手くつきあえるだろうか・・・
 □ 組織の中で働くことになれるだろうか・・・等々

さらに仕事を始めてみると、こんな悩みもあったのでは?
 □ 思うように、仕事が進められない
 □ 先輩から言われたことすら、できない
 □ 伝えたいことが、上手く伝わらない
自分の不甲斐なさに心を痛めたこともあるはずです。

実は、これらの回答は、毎年、社会人になりたての新人たちからあがってくる不安の一例なのです。

あなたの新人時代にも、不安があったように
新人たちも不安に感じていることをまずは理解してあげてください。

3.誰かのお陰で、”今”がある

Q:新人時代、先輩たちは、あなたに何をしてくれましたか?
具体的に思い出してください。

この問いに、先輩からしてもらったことが、山ほど思い浮かぶはずです。
例えば・・・
 □ 会社のルールを教えてくれた
 □ 社会人の基本のあり方を教えてくれた
 □ 同行してくれた
 □ わからないことに、丁寧に応えてくれた   等

社会に出て数年あるいは十数年経っていると、誰かに育ててもらったことを忘れてしまいがちです。
でも振り返ると、一人で成長したわけではなく、そこには先輩たちの教えや、温かく見守ってくれる姿勢があったからだと気づくはずです。

その先輩たちから頂いたありがたい恩を、次の世代を担う新人たちに送っていきましょう。OJTの基本神髄は、”恩送りの精神”です。

4.OJTトレーナーの2大メリット

OJTの基本神髄は、”恩送りの精神”ですが、OJTトレーナーにもメリットがあるのです。

メリット① ”教える”は、最強の学び
メリット② 人材育成に早めに”慣れる”ことができる


メリット① ”教える”は、最強の学び
”誰か”に”何か”を”教える”とき、以下の工程を踏むものです。
むしろ、やってくださいね。

 ア)振り返り :これまでの自身の経験を振り返る
 イ)整理   :身につけて欲しいこと、教えるべきこを整理する
 ウ)気づく  :整理する中で、仕事の本質に気づくこともある
 エ) 伝える :教える中で、伝える力が身につく
 オ)巻き込む :周囲の力を借りるために巻き込む力が身につく

このような工程を経ながら育成に関わると、結果として”自身の成長”という見返りがあるのです。

教えること=自身の成長

そう思って、取り組んで欲しいモノです。

メリット② 人材育成に早めに”慣れる”ことができる
えっ!?それがメリットと思われるかもしれません。

5年後、10年後を考えてみてください。今と同じ状況ではないはずです。管理職ではないとしても、リーダーとして後輩育成に関わっている未来を想像できるはずです。

このときに、人材育成に携わった経験がない方は、大きな悩みを抱くはずです。ひとりプレイヤーのやり方が通用せず、他者を動かすために、右往左往してしまうのです。

一方で、OJTトレーナーの経験を積んだ経験のある方は、既に、何をどのように行動すべきか、どのように関われば良いのかわかっているわけです。

この差は大きいと思いませんか?

自分以外の人間を一人前に育てるのは、想像以上に大変です。
伝えたことが伝わらなかったり、知らないが故にいろいろとやらかしてくれちゃったり。ましてや、自分の仕事だって手を抜くことは許されないから、それは大変です。

けれど!人材育成は、この先も”ついて回る”と考えるならば
”いつか”取り組むのではなく、”敢えて今”取り組んでおきましょう。

きっと、1年後に新人が立派に育った姿を見て、人材育成のやりがいを感じることでしょう。


5.まとめ

・あなたも、先輩たちから育ててもらって”今”がある。
・新人の育成は、恩送りの精神で取り組もう!
・自分にもメリットがある 
   ①教えることは、最強の学び ②人材育成に慣れておける
・いつかやらなきゃならないなら、今やっておこう!

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《初めてのOJTシリーズ》全8回
① ”教える”は最強の”学び”
② OJTの役割理解
③ 計画を立てる
④ Do:仕事の指示出し
⑤ ホウレンソウのさせ方
⑥ ホメるは
⑦ 叱る
⑧ 吐き出させる

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