初めてのOJT② OJTの役割理解
「初めてのOJT」について、全8回シリーズでお届けします。
後輩の育成に関わることになったOJTトレーナーに向けて、新人指導のポイントをお伝えします。
《前へ》初めてのOJT① ”教える”は最強の”学び”
1.OJTトレーナーとしての役割理解
《質問》
OJTトレーナーのあなたは、どのような役割を期待されていますか?
OJTトレーナーの役割は、以下の5点に集約されます。
①ティーチング / ②アドバイザー / ③カウンセラー
④パイプ役 / ⑤リーダーシップ
それぞれについて、見ていきましょう。
役割①:ティーチング
まさに、新人に必要なことを”教える”役割を担うということ。
新人に教えなければならないことは、多岐に渡ります。
例えば・・・
・業界構造や、競合企業について
・業務の進行の仕方について
・社内の情報やルールについて
・社会人としてのあり方(基本マナー)等が考えられます。
OJTは、新人を一人前の社会人に育て上げることが目的です。
そのために、何を教えなければならないのか、事前に洗い出しをしておきましょう。
役割②:アドバイザー
教えたことが出来るようになるには、ある程度の時間が必要です。
主に業務に関するお困りごとに対し、適格にアドバイスをする役割も担ってます。
例えば・・・
・業務に関する質問に応える
・新人のお困りごとに、アドバイスをしたり、ヒントを与える 等が考えられます。
役割③:カウンセラー
業務以外の個人的な面も含めサポートする必要があります。
例えば・・・
・職場内での人間関係の悩み
・キャリア形成に関する悩みや漠然とした将来の不安感
・ライフとワークの悩み(業務量の多さ 等)
・性格や特性の見極め(何が強味なのか 等がサポート対象となるでしょう。
役割④:パイプ役
新人たちが、仕事をしやすい環境を整えるための役割です。
例えば・・・
・上司や先輩たちの考えを咀嚼して伝える
・新人の悩みを、上司や先輩たちに進言する
・他部署への橋渡しを実施する 等です。
役割⑤:リーダーシップ
組織は、新人育成をすることで、更なる成長して欲しいと考えています。
例えば・・・
・教えることの意義を知って欲しい
・他者を動かす方法を学んで欲しい
・お手本となるように行動して欲しい 等です。
2.”見られている”を意識する
OJTトレーナーの役割は前述の通りです。
一歩踏み込んで、新人たちから”見られている”ことを意識していただきたいのです。
新人たちは、先輩たちのことをよく見ています。
よく「背中を見せる」なんて言いますが、その必要はないんです。
何故ならば、あなたが背中を見せようと意識していなくても、新人たちは”勝手に”あなたの一挙手一投足を見ているからです。
それこそ良い点も、悪い点も全てです。
あなたの日頃の行い、言動、態度、人間関係について好感をもったならば、
新人たちは、”こんな風になりたい”、”数年後の目標を見つけた”と、あたなをお手本にすることでしょう。
逆に、あなたの日頃の行い、言動、態度、人間関係について好感を持てなければ、”こんな風になりたくない”、”目標にしてはいけない”と、あなたを信用しなくなることでしょう。
大切なのは、あなた自身の”普段のあり方”です。
あなたの行動は、新人たちの手本になっているか・・・今一度、襟元を正しておきたいところです。
3.まとめ
OJTの役割
①ティーチング ②アドバイザー ③カウンセラー
④パイプ役 ⑤リーダーシップ
OJTトレーナーは、新人たちから常に”見られている”と意識すること
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《初めてのOJTシリーズ》全8回
① ”教える”は最強の”学び”
② OJTの役割理解
③ 育成もPDCA まずは計画を立てることから
④ Do:仕事の指示出し
⑤ ホウレンソウのさせ方
⑥ ホメるは
⑦ 叱る
⑧ 吐き出させる
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