見出し画像

『mayu’s kitchen』代表 髙田麻由が語る、開発の裏話①手作りの「食の宅配便」

コロナ禍で身動きが取れなくなった2020年、ふと思い立って、大学時代の友達に連絡をとった時。彼女から、衝撃の告白をされました。癌が見つかり、術後の療養中だというのです。数年前に一度、仕事で福岡にきていた彼女と数時間話をして以来の連絡で、その時に耳にした多忙さをどこか気にかけていた時でした。

すぐにでも彼女の元に飛んでいきたいと思うものの、コロナで家から出ることもままならない状況で、「何かできることはないか?」と考え抜いた結果、私はせっせと料理して送ってみることにしました。彼女の喜んでくれる顔を思い浮かべながら。

数日後、忙しいはずの彼女から届いた「めちゃめちゃ美味しかったよ!」「元気でたよ!」のメッセージが届いた時、嬉しくて仕方ありませんでした。彼女のメッセージが、料理教室を始めたころの気持ちを思い出させてくれました。

これが、「彼女のような、本気で求めている人に届けたい」と思うようになった大きなきっかけです。離れていても、求めていくれている人がいる。これまで「シェフ」という料理一筋の人とは違う、とコンプレックスを感じていた私が、私にしかできない味や工夫を施した商品を開発したい、と考えるようになったきっかけです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?