生理の貧困は支援と共に、軽い生理になるためにすべきこと&不衛生のリスクを周知したい
3月23日に厚生労働省が、
『生理の貧困』が女性の心身の健康等に及ぼす影響に関する調査の結果を公表しました。
昨年から、「生理の貧困」という言葉をネット、テレビ、新聞など、いろいろなところで目にするようになりました。
今回は、厚生労働省が全国の18歳~49歳の3,000人を対象に調査したということです。
調査の概要と思うことを書いてみます。
対象年齢が惜しい
まず、対象年齢が18歳からということで、もうちょっと低い年齢から取ればいいのにと思います。
(公社)日本産婦人科医会によると、初潮年齢はだいたい10~14歳となっているそうです。
今回の厚労省調査では、18、19歳の人が最も生理用品の入手に苦労したとなっていました。
年齢が若い人ほど入手に苦労した割合が多いので、もう少し低い年齢から調べてもよかったんじゃないかと感じました。
世帯収入と苦労している人の関連
世帯収入別に生理用品の入手に苦労した割合については、収入の少ない世帯で苦労した割合は高くなっています。
しかし、収入の高い世帯でも苦労したと回答した人は一定数いるんですよね。
収入だけが問題ではなく、家庭内のコミュニケーションや、健康面での知識についても改善すべきところがあるのだろうと思います。
理由からわかること
生理用品の入手に苦労した理由を見てみると、
収入や使えるお金が少ないという理由と、買うのや頼むのが恥ずかしいという理由がありました。
収入が高い世帯ではその他と答えている人が22%と多くなっているので、どんな理由なのか知りたいところですね。
お金の問題だけでは無いことが回答から見えてきます。
生理用品の無償提供への認知度
生理用品の無償提供を行っている団体があることへの認知度は、全体では7.1%でした。
入手に苦労したことがある人でも13.5%の認知度。わからないと答えた人が多いのが微妙ですが、、
無償提供があると知っていても恥ずかしくて申し出られない人もいるので、
トイレに設置するとか、無人の自販のようなものにするとか、ネットで申し込み制にして送って貰うのもよさそう。改善の余地はありそうです。
健康面でも精神面でもよくない
想像する通り、生理用品の入手に苦労して、別のもので代用したり、交換の頻度を下げたりすることで、
健康面でも精神面でもよくない症状があるという結果が出ています。
↑は点数の高い方が状態が悪いとされています。
不安定な状態が続くことで、どんな影響があるのかを周知する必要があるのではないかと思います。
生理の貧困、隠れた問題
生理の貧困とは、生理は無駄なもの、と捉えた
誤った価値観からきた言葉なのかと思いました。
でも、
海外での様々な動きや、
支援活動をしている方の記事を読んで、
いろいろな問題が絡みあった、
根の深い問題を含んでいることが分かりました。
コロナで浮き彫りになった
経済的理由はもちろんありますが、
まさか、
政治的な女性議員の少なさ、
男性優位の社会が産んだもの、
不十分かつ男女差のある性教育、
ネグレクト、モラハラやDVといった社会問題、
たくさんの問題が隠れていたとは
全く想像していませんでした。
海外では、
生活必需品に課税するのはおかしい、
タンポン税をやめようという運動が広まって、
実際に非課税に変わったところも
多くなっているそうです。
日本でも、ツィッターなどで拡散されて、
生理用品の購入について
悩んでいる人が多いと知られるようになり、
ボランティア団体や国などの公的支援も始まり、
まだまだではあるものの、随分認知されるようになりました。
ただ、問題の可視化が進むにつれ、
私には、始めから感じていた違和感が
さらに大きく強くなりました。
それは、
生理の貧困は問題だとわかりましたが、
生理の負担を重く感じるのは、
生理に問題がある人が多いから、だと思うのです。
あまり論点になっていないんですよね。
健康な生理の人なら
それほどの負担はないと思うんです。
昼用、夜用、両方買いわけなくても
多い夜(1~2日)だけ昼用2枚使えば十分。
しかも本来は夜に多くならない。
モレ防止のみで足りるはずなんです。
生理は大変、辛いものだ、
という刷り込みもあるなと感じます。
生理用品の支援は必要なものですが、
長い目で見て必要なのは、
男性も女性も生理についての知識を増やすことだと思います。
健康な生理になるための
体づくりについての知識、その先の、
健康に妊娠出産を迎えるために、
生理が健康であることがどれほど大切か。
全て繋がっていくんですよね。
鎮痛剤を気軽に飲み続けるとどうなるか。
不衛生に生理用品を節約するとどうなるか。
ピルにはどんな影響があるか。
その時、楽になるかもしれませんが、
根本解決にならなくてもいいでしょうか?
物質的な支援とともに、
教育的な支援もゆき渡ればいいなと願います。
生理が始まった頃、
恋愛するようになる頃、
仕事をするようになる頃、
生理や妊娠出産が
大切な我がことと思える時に、
繰り返し周知されるような
仕組みになればいいなと切に思います。
いつか、企業への研修もできたらいいな。
新入社員研修としてやりたいです。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
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