消化力を高める
アーユルヴェーダを独学で学び2年。アーユルヴェーダを少しずつ日常に取り入れてきた結果をnoteでシェアしています。
▪︎消化力の話
体は食べたものでできています。
食べ物から吸収された養分によって乳糜(にゅうびき)という栄養液が作られます。
アーユルヴェーダでは、この乳糜から体組織が次々と作られていくと考えます。
▪︎オージャスのはなし
オージャスのはなしはこちらでもしていますが、
わたしたちの生命活動の源です。
オージャスは食べ物から作られる結晶のようなもの。しかし毎日食べたものからわずかしか作ることができません。
消化力が、オージャスを作る鍵となるのは
間違いがありません。
ですから、消化力を高める方法と
消化力を損ねないような食べ方を知ることが
大事です。
▪︎万病のもとアーマ
消化不良によってできた、未消化物は
アーマ(毒素)となり、体内に溜まります。
アーマは最初は薄い粘液のもので体の中を彷徨っていますが、次第に粘性を増します。コレステロールなんかも、アーマですし血管内だけでなく、
体の経路にも入り、痛みや凝りを引き起こす。というのがアーユルヴェーダの考え。
消化力を高めるためには、まず、アーマをなくすことが大事です。
▪︎アーマがあるかないかの見分け方
自分の体から出る排泄物を見ればわかります。
朝起きて、確認し、鏡を見て舌の状態をチェック。
次の項目が1つでもあてはまるものがあれば、
アーマが溜まっている可能性があります。
口の中
・白い舌苔がつく
・唾液が出過ぎる
・味覚が鈍くなる
排泄物
・便、尿、おなら、口臭、汗などが臭い
・便、尿、汗に粘り気が出る
・便が水に沈む
全身症状
・体が重く感じる
・熱が出る
・疲れやすい
・体力が衰える
・行動に素早さや覇気がない
▪︎アーマをなくす
アーマがあるなと思ったら日常的にケアを始める。
将来的に病気を予防したり体が軽くなっていきます。
①舌苔を掃除する
朝起きて、タングクリーナーで除去する。
力強くすると傷つけるので、軽く。
②白湯を飲む
無理に大量に飲む必要はなく、毎日少しずつ続けることが大事です。白湯は万病の薬とも言われます。
③生姜をたべる
辛味のある食物には消化を促進させる働きがありますが、体の熱をあげて害が出ることもあります。
ですが、生姜は胸焼けや灼熱感を起こしにくい。
食事の前に一切れ食べるとアーマの形成も防ぎます。
④食事を抜く
専門家の指示が必要な人は、貧血の人。
ピッタ体質の人も長時間空腹にしない方がいい場合もあります。スープだけ飲む「液体断食」も。
基本的に、アーマがあるときは、体に栄養を入れるのではなく、残ったものを燃やす必要があります。
⑤重い食事をやめてお粥にする
油っこいもの、揚げ物、肉、魚、パスタなどは
消化に重い食べ物。
お粥やうどんなど、消化によいものを食べる
⑥運動して汗をかく
やりすぎは禁物。鼻の頭や額にうっすらと汗をかくくらいに。軽い運動がアーマを燃やすと考えます。
以上、アーマ(毒素)が万病の素。でした。
わたしも最初は白湯を飲むことから始めましたが
白湯の味が変化していくことに気づきました。
同じものを飲んでいるはずが
甘みを感じるんですよ。
それだけ、舌の感覚は敏感だし、食べることを
感じる機能は舌にかかっているといっても言い過ぎではないなと。
不思議ですが、アーマを取り除くと自然と
健康になります。
気分も軽くなるし、鬱々としなくなるから悩みなんかも減ります。面白いですよ。
心のことで悩んでいたら、カウンセラーに頼るのではなく(それも必要なら頼った上で)
自分の口から入る食べ物を記録して、
自分の体の具合や排泄物を観察する。
地道だけど、毎日少しずつアーマを取り除くだけで変化を感じると思いますよ。
また、次回も書いていきます。
お読みくださりありがとうございます。