戦前女袴への想い③
日暮里繊維街のメインストリートを脇道に入るとあるNAGATOウール館。
以前探していた時、どこのお店も、「それはないよ〜。笑。ごめんね」と言われた。そりゃそうだ、欲しいのは、カシミアか当時のモスリンに似た素材。
で、
紫か海老茶
まじで昭和スターの衣装だ。爆笑
しかし、唯一気になったのは、NAGATOウール館。
▲NAGATO長戸商店公式HP
もう下町感とダンディズムが共存するスマートな中年男性が
華麗な手さばきで布まとめたり、
とにかくいつもよく動いている。
しかも慌ただしい感じでなく。
ダンディズム感が落ち着く塩梅。
余談ながら、
昔、店側は1秒で2歩 歩くくらいが、
話しかけやすく、やる気もありそう!と思ってもらえる。
なんてことを言われた。
すがすがしいほど全員仲が悪かったエレベーターガール時代
に習った気がする。
全員笑顔で、仲が悪い。
全員一位のエレベーターガールになりたかった。
ある意味、情も何も精神的苦痛もなく、良い職場環境だった。笑
話戻りまして、、、
NAGATOの脇道に入るとあるウール館へ行き、
素敵なダンディズム店主に画像を見せつつ、
これを再現したい。現代素材で構わない。気になるのはこのあたり。
プロの意見を頂きたいと教えを請う。
とても丁寧に他の布地と比較し、教えて下さり、
これにしようかな?と思っていたら、、、
隣にヴィンテージなメンズ二人組降臨。
いや、随分素敵な装いだわね、とチラ見。
あらΣ(゚Д゚)?!昨年夏に学士会館でお会いし、
先日蛍堂へきて下さったお二人!!
ペコリと簡単にご挨拶し、
いや、コレは良いことありそう!✨と、
即決で決めたのがコレ♬
ウール(サキソニー)
ウール60%
レーヨン38%
ポリウレタン2%
の割合です。今まで再現は同じ素材にこだわったり、繊維街は安さや可愛さを求めていましたが、
蛍堂で修行するうちに、稲本さんの温故知新の考え方である、
「もしも戦争がなかったら、、、の続きがやりたいんだよ。侍だって、今の時代にいたら蝋燭よりLED使うだろうし、Bluetooth®使うだろ?馬鹿にしたくない、彼らのハイブリッドな想いを継ぎたいんだよ」
に感銘を受けている私。
だから、モスリンなり、カシミヤが絶対ではなかった。
でも、稲本さんと同じく、良い品質のモノがほしい。安さじゃない。
当時の誇りを、再現したいから、お値段の安さにこだわりはなかったのです。(残高という限度はある。笑)
メーター現在価格で1,800(税別)でギリギリセーフ。
二千円超えちゃうかな、、、とぷるぷるしながら
財布を抱えて埼玉県から出てきたことが報われた瞬間。爆笑
仕立てて貰うとこれに仕立て代が入る。
もはやえらい金額。
でも、自分で製作し、販売でなく、レンタルであれば、なくはない金額だよなァ~。と即決。
因みにコレは私の実験仕入れであり、
蛍堂の仕入れだと間違われてはいけないゾ!と思い立ち、
THEそこら辺のスーパー繰り出しオバサンな出で立ちで出動。
それでヴィンテージな紳士たちに遭遇。
この装いだったことを忘れていたわけではない。
気が付かれることもないほど「誰?」な姿ですが、
「挨拶絶対!上下関係なく貴女から!」で育った昭和女なものですから、
反射神経で挨拶してしまいました、、、
よくコレで電車乗ったな、な姿なのでした。大爆笑
次回からは、
☞古書で色んな作り方を知り、ついに裁断!
しかしわからないところが、、、
☞蛍堂秘蔵コレクションから学び、いよいよ製作へ
☞そして着付け当日!
☞番外編
長め。しつこめ。笑
でも、SNS疲れちゃって(本音)ブログが書きやすいんですよね。
何が付かれたかって、画像は一番上でしゅんしゅんスライド。
文章長かったら戻らないといけないし、
スピード感と臨場感に欠けるところが
冷たく感じるのかもなァ~と。
いや、私のべらぼうに文章が長いことが問題だな!!
お愉しみに♬
*****************
2024年3月29日 先負 まゆナベ♪