脳動静脈奇形(AVM)の治療について
検査で未破裂状態の脳動静脈奇形(AVM)がみつかったその後。
治療する、そのまま経過観察する という選択肢から私は治療することを選びました。
脳動静脈奇形の治療には、複数の選択肢があるそうです。
①開頭手術
頭にメスを入れ、血の塊であるナイダスを摘出する手術です。
問題の部分を取り除いてしまうので、1番根治治療がしやすいと言われました。
ただし脳を開く手術なので、入院期間が長かったり、髪の毛を剃ったり、身体的負荷がかなりかかります。
さらに、場所が脳の深部にある場合、手術の際に脳の周辺部分を傷つけてしまったりするリスクもあるそう。
後遺症が残る場合もあるそうです。
②塞栓術
これはナイダスへ血が流入する部分に、血管内から栓をする方法だそうです。
私の場合は、これをしてもそのままナイダスが頭の中に残った状態だと寛解とは言えないので、やるとするとこの方法でナイダスの血流を減らして開頭手術をする、という前段階の処置になるそうです。
③放射線治療
最後は、ガンマナイフと呼ばれる放射線治療です。
これは頭にメスを入れたりせず、放射線の機械に入り様々な方向からナイダスに向かって放射線を当てることで、その部分を無くす方法だそうです。
何度も通院する必要はなく、一度当てたら3〜5年程度かけて少しずつナイダスが小さくなっていきます。
なので、その数年の間は変わらず出血のリスクはあります。
また、放射線をあてた周辺部分にむくみが出て、副作用が出る場合もあるそうです。
この治療は誰でもできるわけではなく、ナイダスのサイズが比較的小さい方のみ選べる方法だそうです。
私がこの中で選んだのは、③の放射線治療です。
開頭手術は単純に怖かったこと。
小さな子どもをほぼワンオペで育てている中長期入院が考えづらかったこと。
幸い私の場合、ナイダスのサイズが放射線治療の対象に含まれていたこと。
ナイダスの位置が深めの場所にあり、開頭手術が少し難易度があると言われたこと。
これらの理由から、あまり迷うことなく③の放射線治療を選びました。
(この記事の記述は、医療の素人が医師からされた説明を自分なりに理解した範囲で書いています。)