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聡明な短文の美しさ~サラダ記念日~【書評】

ありふれた表現や
過剰な言葉をあふれさせるんじゃなくて、
短文で自分の気持ちを
的確に面白く表現することができる人って、
すごく響く言葉を発するよね。


「「寒いね」と
話しかければ
「寒いね」と
答える人のいる
あたたかさ」

とかで有名な
俵万智さんの「サラダ記念日」を
高校のときに読んだっきり眠っていたであろう
実家の本棚で見つけて
久々に手に取って読んだよ。

切なく繊細な情景がわく
リズミカルな語感が、とても心地いい✨
「こういうふうになりたいなぁ♪」
と久々に思えた女性に会えた。
(本の中で)


私が1番好きなのは、
「咲くことも
散ることもなく
天に向く
電柱柱に咲く
春の風」



「会うまでの
時間たっぷり 浴びたくて
各駅停車で
新宿に行く」
かなぁ。


昭和を感じさせる風景だけれど
季節や愛おしさが込み上げてくる、
時間や空間に潜む余白の楽しみ方を
感じてみたい人はぜひ読んでみてね♪

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