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【73/1096】呼吸が教えてくれるもの
73日め。朝、大雨だったので、完全防雨仕様で出かけたら、途中から日が差し込んでくる天気に変わる。こういうとき、晴れたのは嬉しいが、がっかりな気持ちがする。晴れてるときに長靴で長傘を持って歩くのは、好きじゃないのよ。。。仕方がないが。
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さて、今日は呼吸DOJOという松永真美さんの開いている呼吸の年間クラスの終了日だった。1年毎月同じメンバーで集まって、3時間のクラスを受け、実践してまたクラスで覚えて、また実践してという繰り返しをしていく。
年間のクラスが最後なので、総復習的に、聞きたいこと、やりたいことを言ってやってもらえるということで、各々持ち寄ってきた質問に答えてもらったりや、やりたいことをリクエストしたりした。
その中で、日常の所作を呼吸の違いで体験するというのをやったのだけど、これが何度やっても面白い(私はDOJO歴が長いので、何度か受けている)。
今日は、
・立つ
・座る
・モノの置く、手渡す
・人との交流
触る
聴く
見る
・歩く
という所作をみんなで体験した。
その前に上腹部の解放をやって、胃がふわふわだったので、超わかりやすかった。
上腹部というのは、胃のうえのほうのことだけど、日常の自然な呼吸は、ここがとても大事なところだ。
ここが優しく膨らんだり、しぼんだりしてする呼吸が、人間の自然な呼吸になっている。
しかし、これが、力んだり緊張したりして、上腹部に力みが入って硬くなっていると、自然な呼吸の妨げになる。そうすると、息が浅くなったり、体中に力みが入ったり、いろいろ不都合が出てくるというわけ。
そして、この上腹部に力みが入ってると、感情にぶん回されることになる。
ふわふわ状態のときに、イライラすることやモヤモヤすることがあっても、少し距離を保てる。
それはそれとしておける、というか。
しかし、力みが入ってると、感情にがっつり持っていかれる。感情そのものを表現する身体になる。
力みが入ってるというのは、息が上がった状態、ちょっと息苦しいような感じになる。
上腹部ふわふわを体験したい方は、まみちゃんのオープンクラスがありますYO。
で、所作である。
例えば、「モノを置く」という動作をするときに、息が上がった状態でやるのと、ニュートラルでやるのと、比べてみる。
部屋にあるモノを息をあげた状態で触ってちょっと動かす。いったん部屋を出てから、もう一度入ってみると、ざわっとした感じを感じる。感じるのは、ほんのちょっとなのだが、そこにいると息が少し上がっていく。
次にニュートラルな状態でモノを置く。そして同じようにやってみて、部屋に入ってくると、同じものが同じように置いてあるのに(特にきれいに片付けておいてるわけではない)とても落ち着く。しっくりくる。
息を上げた状態で置いたものに囲まれた人が「迫りくる圧」を感じ、同じものをニュートラルで置きなおしたら、「安心」を感じる。
人の話を聴くときも、息をあげた状態で聴くと、相手の息も上がってくるし、話すほうが話しづらかったり、話す内容がネガティブなものになったりする。常にジャッジされている、またはジャッジされるんじゃないか?という感じがとれない。情報のやりとりで交流が起きない。
ニュートラルな状態で聴くと、何を話しても大丈夫な感じだし、話したい内容が変わってきたり(ネガティブなことの中のポジティブさに気づいたり)、ジャッジされる心配がなくて、自分の思ったことを話せる。相手との交流が起きる。
これって、人間関係に、めちゃめちゃ影響してる。
モノを手渡すときも、息を上げて渡すとコントロール感があったり、相手がやる気を失ったり、依存させる状態に容易にできる。
ニュートラルで手渡すと、お互い対等で、やりとりしている。
面白かったのは、先に依存的な感じ(ただタオルを手渡してやりとりしてるだけだったが)がうまれていて、そのあと、ニュートラルで受け渡しされると、「見放された、見捨てられ感」が出てきた!
(もともと、わたしがそういう癖があったからというのも一因と思うけど)
短いうえに、ワークだとわかってやってるのに、そのような感覚が出るのだから、これ日常的にずっとやっていたら、対等に接してくれる人が「冷たい人」に感じるだろうよ、と思う。
もちろん、やり取りとしては、圧倒的に対等なほうが楽である。息があがらない。
ただ、依存状態に入っていると、その楽さがわからなくなる。依存している方が楽な感覚になるのだ。これが、感覚はあてにならないと思うところ。
自分がニュートラルな状態で楽な感覚と、そうでない状態で楽な感覚は違うので。
日常の所作は、ほとんど息を上げずに行うことができる。
自分がいつ息をあげちゃってるか、日常で観察しながら見てみると面白い。
そして、こんな風に人と一緒に呼吸の違いを確認しながら、所作をすると、自分の息だけ上がってるのだから、自分だけの問題だ、他は関係ないということはないことがすごくよくわかる。
相手への影響力がすごいわけで、息上げるのも、ニュートラルにするのも、人間は同調する力があることがよくわかる。
私たちはこんなにも世界に影響を与えているのだ!
自分の息が上がらないで、日常の所作をすること。
それが、暮らしを丁寧に、ということだなと思う。
そして、自分の呼吸を守ることは、自分を守ることだ。
相手からの影響をそのまま受けて息を上げることもできるし、自分を守って、相手もニュートラルに変えることもできる。
いつも、いつでも、自分から選ぶことができる。
自分からはじめられるって、すごくいいなー!
そして、今日は珍しくDOJO仲間で忘年会をして解散した。
自分の20代、「日常だいたいいつもテンパってる」状態だったころの話をして爆笑したり、DOJO始めたころのやばい動画(ただ立って呼吸してるだけ)を見てもらって、変化を感じたり、楽しい時間であった。
また来年もどうぞよろしくお願いします◎
というわけで、呼吸はさまざまいろいろ教えてくれます。
ではまたね。
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■告知■
そんな呼吸のオープンクラスです。
深呼吸は明日です!12時まで受け付けてます。
12月18日(土)13時30分~15時 深呼吸の衝動
12月23日(木)10時~11時30分 自然呼吸の回復
12月27日(月)10時~11時30分 動的瞑想
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