【438/1096】「最近どう?」と聞かない質問の仕方
438日目。今日は朝からひさびさに分刻みのスケジュールだった。でもゆっくりお茶も飲めた。
ムラのミライというNPO法人のメタファシリテーションという手法がある。
2017年に友人を通して知って講座を受けて感銘を受けた。
最近アップデートするのにまた受講している。
元々は、途上国の開発支援の場で、当事者が問題解決するために使われていた対話のファシリテーション技術で、和田信明さんがファシリテートすると、問題がするする解決するのを見ていた中田豊一さんが技術として体系化したものが「メタファシリテーション」である。
「事実質問」と言って、考えや感情ではなく事実を聞くことのみをする。
初めてやった時、事実質問を受けるのはものすごく回答するのが楽で、質問をするのはものすごく大変だった。
これは、質問を受ける側が答えやすい(話しやすい)上に、質問されているのは事実に関することなのに、自分の考えがめちゃめちゃ整理されて、どんどん気づきがあがっていくのがすごいと思った。
そして、自分が普段、いかに考えや感情に対する質問しかしていないか?ということが明白になったのであった。
考えや感情を聴く質問がけっしてよくないというわけではない。それを聞くのが必要なこともあり、それを聴いてほしいこともある。
そして、事実のみを聞くというのは、聞く側にとっては「聞きたいこと」に辿り着くのに遠回りをするような感じがある。
細かく具体的に聞いていくので、いくつも聞かないと答えに辿り着けない。
でも、実のところ、事実を聞いて言った方がお互いのご認識がなく、誤解釈もなく、同じ景色を共有できて、同じ絵を見て楽しむようなことができるなと感じている。
子どもに「今日、学校どうだった?」と聞いても、たいていの場合、「楽しかったよ」としか返ってこないが、事実質問をしていくと、今日学校で楽しかったことがありありと私と子どもの間で共有されるという感じ。
「最近、どう?」と聞かないで、最近のことをよく知るためにはどんな質問をしていくか?を組み立てて考えながら質問していく。
しかし、この事実を聞くということに、ほぼ慣れていないので、すぐに使えるようにはならず、使っていないと事実を確認しているようで、そうではない質問になっていたりする。
こういうのは、練習あるのみ。
久しぶりに講座を受けてみたら、とても面白かった。
それに、自分がしてもらうと、本当にスルスルと話せて楽しい。そして、普段、ほとんどこういう質問はされないなあということに気づく。
子どもと対話するのにもすごくよいので、どんどん使っていこうと思った。
薄い冊子だが、めちゃめちゃおススメの一冊。↓
では、またね。
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