【409/1096】きぼうのまち
409日目。この人についていけば、たどり着けるかな?とボーっと歩いてしまうと、道に迷う。やはり、自分の行く場所は自分で確認しないとね。
NPO法人抱樸の「希望のまち」プロジェクトのイベントを聴きにいく。
理事長の奥田知志さんにお会いしてみたいと思っていて、北九州から東京にいらっしゃるというので、これは!と参加した。
https://www.youtube.com/watch?v=zT2BViR44L8
NPO法人抱樸は、北九州で活動していて「出会いから看取りまで27事業」を展開されている。
「断らない」をミッションにして、ホームレスの方に炊き出しをするところから始まったそうだ。
「家族機能の社会化」をして、人とつながり、目の前にいる人と一緒に居るということをしている。
奥田さんの講演のほかに、ゲストスピーチも多数あって、
それがまたすごかった。
ゲスト、ひとりひとりの話がすごく響いて、けっこう泣けてしまい、マスクして泣くとマスクが濡れるので、こぼれないようにがんばった。
「希望のまちプロジェクト」は、抱樸が元暴力団事務所の跡地を買い取り、そこに「誰でも参加できるまちづくり」をするというプロジェクト。
そのための費用、3億円を集めるために、寄付を募っているとのこと。
制度のはざまにある人たちに使うためのお金は、制度に縛られない資金が必要だそうだ。
ふるさと納税のクラウドファンディングが始まっている。
わたしがいる
あなたがいる
なんとかなる
というのが「希望のまち」らしい。
「助けて」が言えるためには、普段からつながりがあって、普段から「助けて」「助ける」ということができているから、いざというとき「助けて」と言えるのであって、それがない人に「助けて」は言えない。
だから、まち全体でここに居ればそれができるという場所をつくりたいのだと語っていた。
朝、目が覚めるのが一番つらいと言う。
「ああ、今日も生きなきゃならない」と毎朝本気で思う。
夜、眠る前に、祈る。
「明日の朝、目が覚めませんように」と真顔で言う。
その人たちには「支援」と言う言葉では届かない。
家を用意して、仕事を紹介して、自立できるようにサポートすると言っても、「わかった!」とならない。
何が足りないのか?
「その気が足りない」
「その気」ってなにか?
生きる気。
もう一回生きようって思える、その気が足りない。
どうしたら、「その気」が出るのか?
それは、「人とのつながり」しかないんじゃないか?と奥田さんは言う。
人は、人とつながることで傷ついたり面倒なこともあるけど、それでもやっぱり人とのつながりの中でしか、「その気」を取り戻すことができないのだ、と。
抱樸のYoutubeチャンネルや、奥田さんの本などでも、繰り返しつながりについて語られているけれど、やっぱり生の声で聴くのは違った。
開始前に、村木さんと一緒に来られた奥田さんと目があったら、挨拶してくださった。
一客で、面識もないのに、すごく感じの良い挨拶をいただき、ああ、こういうことだよなあと実感したのであった。
誰一人取り残さない。
口先だけじゃなくて、ちゃんと実がある。
希望のまちが北九州で実現したら、「実例」になる。
そうしたら、日本中で展開できると村木さんはおっしゃっていた。
データと実例があると動く、んだそうだ。
今、一番困っている人が、暮らしやすい社会になったら、その他の人にとっても、必ず暮らしやすい社会になる。
ぜひ実現してもらいたい。
応援します。
独自のクラファンもされる予定だそうだけど、
北九州市のふるさと納税のクラファンはこちら。
奥田さんの本と、抱樸のYoutubeチャンネル。
ゲストの雨宮処凛さんの「生きのびるための「失敗」入門」
(奥田さんとの対談があります)
では、またね。
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