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【1095/1096】頭がぐるぐるするなら、身体を動かす
頭、マインド、思考、呼び方はなんでもいいのだが、自分の内側で聞こえる声は思考から出ている。
人間の思考はとても高度なので、言葉や映像(イメージ)、肉体的な感覚や反応までを利用してリアルに浮かび上がらせることができる。
たとえば、レモンを思い浮かべてみてほしい。
レモンを冷たい炭酸水に浮かべて、レモンを絞った汁を入れて、かきまぜる。そのレモン水を口に含むと、酸っぱさと炭酸のシュワシュワした感じが口の中に広がって、喉を潤してくれる。
とこの文章を読むと、頭の中にそれがイメージとして浮かんで、口の中にレモンの酸味が広がり、味や冷たさを再現できるはずである。
視覚、嗅覚、味覚、触覚を再現できて、追体験することが可能である。
でもこれは、思考が作り出した虚構に過ぎない。
今、これを実体験しているのではない。
不安や恐怖は思考から生み出されるものである。
そして、その不安や思考を、頭で(もしくは心で)なんとかしようとすると、さらに拍車をかけて不安になる。
不安の物語を生み出せるのが思考だから。
その不安の物語をずーっと聞いていたら、どんどん不安になるのは当たり前なのだ。
では、頭がぐるぐるしたら、どうしたらいいか?
今、ここにある、身体を動かして、身体の感覚、身体欲求を感じることだ。
頭に鳴り響いている声は、ずっと鳴っているかもしれないが、それは置いといて、今、呼吸は? 今、身体欲求は?と身体の感覚に意識を向け続ける。
すると、頭の声が遠のいていったり、まあいいかと思えるようになったりする。
不安のストーリーを聞いて、脳が生み出した不安感覚に飲み込まれていたのを、今、現実の、実態の感覚に引き戻してくれるから。
身体を動かすことで生み出されている感覚と、脳が生み出している感覚を区別して観られるようになると、すごくよい。
マインドフルネスがいいと言われているのはそういうことだと思う。
自分の身体や、呼吸を使って、頭の中のフェイクのストーリーから抜け出して、今のこのリアルに戻ってくる。
それが、不安や恐怖から抜け出すコツである。
では、また。
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