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断薬するという選択

最初に。
本日の記事は、誰かにおススメする意図はありません。
あくまでも私の経験のご紹介です。ご興味ある方のみお進みください。

私は実は長年睡眠薬中毒患者でした。
きっかけは、30年ほど前、突然激しい目眩に襲われ1ヶ月入院した時。勝手に処方された睡眠薬を飲んだのが始まりでした。

退院してからも目眩の病状はなかなか回復せず、常に軽く車酔いしているような状態。そのため異常なほど疲れやすく、育児と家事をどうにかこなせたあの頃の事を回想すると、自分自身頑張ったなぁと誇らしい心持ちになる反面、体の弱い母親を持った子供たちに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになります。まぁ病気は仕方ないですが。

さて、やがて数年かけて目眩は少しずつ良くなり睡眠薬とはさよならできていましたが、家庭内の問題勃発で、時々頼っていた睡眠薬にまた手を出すようになり、眠れなかった翌日に目眩を起こすことが怖くて、やがて完全に睡眠薬依存症になってしまいました。それで、睡眠薬を出してくれる優しいお医者様を探して、今のかかりつけ医に巡り合いました。

降圧剤2種類、睡眠薬(ハルシオンのジェネリック、トリアゾラム)1錠を2ヶ月に一度もらいに行く生活がもう何十年も続いています。睡眠薬は、10年以上毎日飲んでいました(!)

もちろん、辞めたいと何度も思いトライしましたが、飲まないと一睡も出来ないのです(T . T)そして、ああ私はこれを一生飲み続けるのかと打ちのめされながら結局は薬に頼る日々。布団に入るのさえ怖かった。眠れない時間が怖かった。ついこの間まで。
薬剤師さんは、薬は次の日には体から抜けるから大丈夫とおっしゃってたけれど、脳に働きかける薬なのだから、いつか悪い影響(認知症など)が出るのではと常に不安を抱えていました。

そんな時、Youtubeで、睡眠薬のやめ方という動画に出会いました。
考えてみれば、私は今有り難い事に悩みもストレスもほぼありません^^;眠れないほうがおかしい。
だから、薬をやめる決心をしたのです。
今年の8月頃から開始し、ついに、ここ1ヶ月半ほど、ほぼ薬なしで眠れるようになりました。

◆断薬の方法
動画によれば、いきなり辞めるのはNG。少しずつ減薬するのがベストだという事でした。
3/4錠から開始して、最低2週間はそれをキープ。次に2/4、1/4、と、間隔を空けながら徐々に減らして行く。
トリアゾラムは割りやすくて良かったです^^;

同じ量をキープする期間は適当で、最後は1ヶ月キープ。そしてついに、全く飲まずに眠れるようになりました。
ハンドメイドのイベントの前日と、オケ本番の前日のみ1/4服用しましたが。

◆断薬を決意したきっかけ
日中、特に午前中に襲ってくる眠気に常に悩まされた事。
Youtubeで睡眠薬の恐ろしさについて学んだ事。
断薬にはやり方がある。間違えると、逆に薬への依存度が高まる事を知りました。
現在何の悩みもストレスもないのに^^;眠れないって、おかしいよね?と思ったから。

◆睡眠に関する間違っていた認識
今まで大きな勘違いをしていた事に気付きました。
「眠くなってから寝る」のではなく、ベッドに入ったら眠くなる、という事。これはたぶん癖(習慣)みたいなものなのかなと思います。
今は、眠くなくても布団に入ると眠気が襲ってくるようになりました。
寝る時、眠くなるまで本を読む事が多かったのですがそれはやめて、スタエフでフォローしてる方のクラシックギターの演奏を、スリープタイマーを15分かけて流し、目を閉じるとだいたい眠れるようになりました。

◆睡眠、ではなく、日中の過ごし方にフォーカスする。
不眠症の人は、何時間眠ったか、スッキリ眠れたかにとてもこだわる傾向がある。
そうではなく、昼間のパフォーマンスにフォーカスする事が大事。
夜ではなく昼、どんな風に過ごしたか。眠れても眠れなくてもいいと腹を括ってしまうのもあり。人間は、いつか必ず眠るように出来ているから。
うつを患っている義弟もそうなんですが、ものすごく寝ているのに、いつも寝不足だと言うそうです。そして、眠れたか眠れなかったかにしか興味がない。そこじゃないんですね。昼間の活動が足りないのも大きな原因のひとつ。睡眠にフォーカスするのをやめ、日中どう過ごしたか、に注目する。
◆よりよく眠れるよう工夫する。
珈琲大好きな私ですが、カフェインは半減期まで6時間かかるそうで、眠れないのは珈琲の影響もあったかもしれないと考え、17時過ぎたら珈琲は飲まないように工夫しています。

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◆お医者様に望む事◆
今までお薬を処方して下さったお医者には感謝はしております。
睡眠薬のお世話になったからこそ今まで過ごせて来ました。
なかには、睡眠薬は出さないという、今思えば真っ当なお考えをお持ちなお医者様もいました。しかし、当時の私には、眠れない事=日中何も出来なくなる事だっので、冷たく拒否される事は崖から突き落とされたかのような絶望感がありました。
また、現在のかかりつけ医のように、「いくらでも出します」というお医者様も、一見優しいのだけどよく考えれば無責任。
無制限に処方してくれた事は、その時の私には有り難かった反面、今思えば一時的に飲む方向で指導をして欲しかった。そういう提案をしてもらえたら良かったと、勝手かもしれないけど今思います。

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ここからは余談です。

元々日本の医療に不信感を持っていた私。567禍となりさらにその思いは強くなりました。

もちろん、必要な治療は受けるべきだと思っています。
しかし、健診により、各基準値の低すぎる設定によりいわゆる生活習慣病の発見がなされ、本来健康な人も一生薬漬けにされ、元の、薬を飲まないで良かった体に戻るのがほぼ不可能になる。

医療は壮大な商業主義の輪の中にすっぽり収まり利権が幅をきかせており、もはや誰のための医療なのかわからなくなっていると感じます。

そんなある日、断薬ファイターYさんの記事に出会いました。
向精神薬などの断薬を果たし、様々な離脱症状に苦しみながらも、二度と薬は飲みたくない。薬を飲んでいる限り精神の病は治らないと断言しておられます。↓

私はまだ睡眠薬をほぼ飲まなくなって1ヶ月半なので完全に断薬できたかはわかりませんが、翌日に大切な事を控えている日のみ、1/4飲む事でどうにか眠れるようになりました。離脱症状はありません。
眠りは浅かったり、なかなか入眠出来ない日もありますが、一睡も出来なかった事はなく、なによりも、日中のぼーっとした感じがなくなりました。
そしてこれはとても不思議なことなのですが、もしどうしても眠れなかったとしても、飲みたい気持ちが全く湧かないのです。

心のリカバリーには、
受容は第一条件となる。
自分には問題ない。
何も間違っていない。
何も間違ってないけれども、満たされない暮らしは、自分のせいじゃない。
と、主張するのは私は少し違うと感じている。薬に手がいった人生だ。
何か自分に問題があるから、薬に手がいってしまったのではなかろか?
もちろん、親や会社、パートナーの責任というのももちろん考えられる。
だか、全ての選択肢は自分にある。
断薬ファイターYさんのお言葉


次は、もっと長い期間飲み続けてるいる降圧剤の減薬→断薬に挑戦したいと思っています。
睡眠薬の断薬よりも不安要素があるので、協力してくださるお医者様を探しているところです。

長文をお読み頂きありがとうございました。
それではまた❤︎