この出会いから学んだこと

彼女の発言を聞いた時
えっ？
と思った。
職場で一緒に昼休みを過ごせるほど心を許していた先輩。

数ヶ月前辞められたけれど、今も時々お茶をご一緒している。

遡ること3年前。
当時は2人とも同じ部署にいて彼女は上司の不満を口にしていた。
2年前上司は辞めてしまい、新しい上司に変わった。

そして彼女は今頃になり

「3年前、上司が辞めたタイミングで私も一緒に辞めるべきだった」

と口にした。


それが冒頭で私がえっ？と思った彼女の発言だ。

3年前、当時の上司に対してあれだけ不満を口にしていたと言うのに。
今思えば新しく来た上司に比べたらまだマシだったそうだ。
彼女には悪いけど、私は心の中で
「嘘やろー？」
ってツッコんで笑ってしまった。

結局、誰が上司になろうと彼女は何かしら不満が出てくる人なんだな。
と、ひとり納得した。

さて、「不満を口にする人」
といえばもう1人。
子供が幼稚園の頃、お向かいに住んでいたママ友のことが頭に浮かぶ。

彼女は旦那さんに対してと、離れて住む婚家先への愚痴が止まらない人だった。
そして当時私達が住む街に対してもよく不満を言っていた。

数年後…。
彼女の旦那さんが実家の商売を継ぐこととなり、家族全員で引っ越しして行った。

翌年の夏休み。
子連れでかつていた私の街へ遊びに来た。
夏休みというのもあり、私よりも親しくしていたママ友の家に泊まり数日を楽しく過ごした。

さて、いよい旦那さんの待つ自宅へ戻らなければならないと言う午後…。

見送りに来た私達多くの親子連れの前で彼女は
「帰りたくないここにずっといたい」
泣き出してしまった。

（え〜っ？住んでる時にはこの街の不満ばっかり言ってたあなたが？）
（本当はそんなにこの街が好きとか知らんかった〜）
泣きじゃくる彼女を唖然としながら私は見ていた。

職場の先輩とママ友…。

この2人に共通することは
不満を口にする人はどんな環境でも口にする。
のだと思った。

そして天には
「普段頻繁に話すことがその人の願い事」
と届き、不満な出来事が天からもれなく用意されるのではないか？
と気づくことが出来た。

ならば「不満」の代わりに「感謝」を口にすれば感謝を感じられる出来事が天によって沢山用意されるはず。

2人からそんな学びを貰えた。
どんな経験も無駄な経験はない。
だからこの出会いに「感謝」しようと思う。

読んでくれてありがとう。
出会えたご縁に感謝します。