【詩】だから私は笑顔になれる

もしも今
貴方と話すことができるなら

私は何を話すだろう

貴方が居なくなってから
何も出来ない自分を
受け入れるまでに
ずいぶん時間がかかりました

それまでの私は
貴方の温かい腕の中で
穏やかな日常を過ごしていたから

何の不安も感じていなかった

守られていることすら
気が付かなかったことに
自分が情けなくて⋯

その大きな優しいシェルターが
ある日突然消えてしまうなんて
考えもしなかったから

甘えていた自分を
責めたところで
何も変わらない現実

これからは私が守る

貴方の守って来たものや
私の大切な人達を

守れる強さを私に分けて下さい

大丈夫
貴方の娘だから

根拠の無い自信が
なぜだか湧いてくる

苦しくなった時には
貴方に話しかけてもいいですか

嬉しい時にも報告します

返事は聞こえなくても
前に進む勇気が
心の中に芽生えてくる

だから私は笑顔になれる

きっと貴方も
こんな私を見て
笑っているのでしょう

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今回は手紙のような詩を書きました
亡き父を想って⋯

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