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『お口ぽかん』の予防は赤ちゃん期から~その2~

前回、『お口ぽかん』が何故問題なのか
又、その主な原因についてお話しました。



今回は赤ちゃん期にできる予防方法についてお話します。


予防方法

  1.     おっぱいを吸わせる

  2.      向き癖をつくらない

  3.     生後3ヶ月までにCカーブ姿勢を作る

  4.     腹筋力をつける

  5.     お口のタッチケア


1. おっぱいを吸わせる


これは基本中の基本。

おっぱいを吸うためには
お口を閉じて口腔内を陰圧にし
舌を巧妙に使ってママの乳首から
母乳を搾り出さねばなりません。

『お口ぽかん』にしていてはそれが出来ません。

それを1日に6~10回以上
それも30分、365日行うということは…
どれほどのトレーニングになることか。

なので、母乳を飲んでいる赤ちゃんは
顔つきが変わってきます。
口角がキュッと引き締まって
頬と顎(オトガイ)の筋肉が“ぷくっ”と盛り上がって来ます。

私はいつも
「“たこやき3つ”できるお顔に育てようね。」
と言っています(笑)。

哺乳瓶でこの顔は作りにくいのですが…
乳首を入れるときに舌先を刺激し前に出させたり
左右に乳首を動かすことで舌で乳首を探させたりします。

哺乳瓶も少し引き気味にして与えることで
赤ちゃんが乳首が離れないよう必死にくわえる
トレーニングになると思います。

2. 向き癖をつくらない


向き癖があると顔と体が正中に位置しません。
するとお口周りの筋肉の緊張もアンバランスになります。
更に顎のかみ合わせもアンバランスになりやすい。

赤ちゃん見てると
正中位で顎を引いてお口を開けて眠っている子は
あまりみかけません。

大概どちらか斜め上に頭を向けて
お口を空けて眠っている子が多い。



つまり『お口ぽかん』は斜め上の方がしやすいようです。
だから、それが癖付かないようにしてあげたいもの。


3. 3ヶ月までにCカーブ姿勢をつくる


赤ちゃんを抱っこしたときに
顎が引けて足が胡坐をかくように引けていると
自然なCカーブになっているはず。

そのCカーブが出来てから
顎と腰を伸ばし始め(首すわり、お座り)
首から背骨の生理的S字カーブが出来上がります。

始めに適切な顎引きをして頭を頸椎にはめることが大切。
そうしないと頭の重みで顎が上がってしまいます。
だから、寝返るする前のCカーブは大切。


来るべき伸展期(第一時期は生後2~4ヶ月と第二次期は生後9~12ヶ月頃)までに首と腰を作ります。


3ヶ月までの丸めにくい赤ちゃんや
抱っこが上手くできないママやパパには
『おひな巻き』をお勧めします。

おひな巻きの仕方は今回は紙面上割愛しますが
あじさい助産院さんが簡単にまとめてくださっているので
参考にされてください。


4. 腹筋力をつける


これは太ももをお腹に引き寄せたり
将来、直立二足歩行をするときに
重心バランスを中心に持ってくるのに必要な筋力。

赤ちゃんにはうつ伏せをしたり
“どんぐりころころ”体操がおすすめ。

〈どんぐりころころ体操〉
赤ちゃんを仰向けに寝かせ
足裏を合わせカエルのように股関節を開いたら
「どんぐりころころ…」と
足をお腹に近づけるようし
おしりを前後に軽く転がします。

5. お口のタッチケア


赤ちゃんの頬から唇、唇の内側
頬の内側、舌先から舌の中央を
優しくタッチします。
(瞼に触れても不快でないくらいの圧)

刺激によって唇と舌の動きが良くなります。
口腔内も発達しお口をしっかり使えて
お口にしまりが出ます。

これは、赤ちゃんが哺乳瓶慣れして
ママのおっぱいの吸い方がわからなくなっている
乳頭混乱の時にやると
おっぱいの飲み方を思い出してくれたりします。

以上…
赤ちゃん期の『お口ぽかん』予防策でした。


赤ちゃん期は人生の基礎の時期。
基礎がしっかりしていると
多少の揺れにもびくともしない
「生きる力」の強い子に育つことでしょう。

この時期を大切にしましょうね。


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