産褥期は休養期じゃなくてリハビリ期
体を観ていると、常に新しい発見があります。
30年近く見て来ても、やっぱり発見がある。
そんな発見を「○○だと思ってたのが、こうだったよ!」と
アップデートしながら発信していますが、
なかなかアップデートができないのが「昔書いた本」。
昔と考え方も志も何ら変わってはいないのだけど、アプローチが変わったものがあります。
特に産前産後についてはそれが大きいんです。
その後改訂版をどんどん出しているのですが、
未だに世の中でぐるぐる動いているらしく、
「まゆみさんの『お産本』を読んでレッスンに来ました」
という方がいらっしゃいます。
とてもありがたいことなのだけど、
「その本に書いてあることは、アップデートされているのですよ」
という説明から始めなければなりません。
過去に書いた本の中で、一番アップデートが必要なのが
「産後の産褥期の過ごし方」
です。
昔の本には、
『産後休むこと』
と書いていたのですが、
今はそう思っていません。
『産後は休みすぎないでください』
が、正解です。
出産は病気ではありません。
たしかに大仕事ではありますが、
ひと月近く寝てなければならないようなダメージはありません。
産褥期というのは、休むためにあるのではなく、
おなかで赤ちゃんを育てていた体から、
通常モードに戻すための「リハビリ期」です。
リハビリって寝てるばかりじゃないよね。
ちゃんと動かすよね。
骨格や筋肉をぐぐーっと伸ばして赤ちゃんをおなかに入れていた10カ月。
赤ちゃんが出てきた後、そのままだと自分の体もうまく支えられません。
ゴロゴロ寝てたら、筋力が落ちて、さらにうまく支えられなくなっちゃいます。
戻すために必要なのは締めることではありません(これ大事!)
特に骨盤を締めてしまうと、骨盤の関節の動きが悪くなるので、
骨盤内の血行が悪くなって冷えやすくなったり、
骨盤に通っているリラックスの神経(副交感神経)がうまく働けなくなったりと、いろんなトラブルの元になります。
産後リハビリについてnoteでも紹介していきますね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?