天国への近道

「永遠の命とは、唯一のまことの神でいますあなたと、また、あなたがつかわされたイエス・キリストとを知ることであります。」ヨハネの福音書17章3

【イエスの変容】

・栄光の姿に変わる
1 六日ののち、イエスはペテロ、ヤコブ、ヤコブの兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。
2 ところが、彼らの目の前でイエスの姿が変り、その顔は日のように輝き、その衣は光のように白くなった。

・モーセとエリヤが現れる
3 すると、見よ、モーセとエリヤが彼らに現れて、イエスと語り合っていた。

・ペテロが幕屋を建てると言い出す
4 ペテロはイエスにむかって言った、「主よ、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。もし、おさしつかえなければ、わたしはここに小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのために、一つはモーセのために、一つはエリヤのために」。

・父なる神の声
5 彼がまだ話し終えないうちに、たちまち、輝く雲が彼らをおおい、そして雲の中から声がした、「これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である。これに聞け」。

・弟子たちの恐れ
6 弟子たちはこれを聞いて非常に恐れ、顔を地に伏せた。
7 イエスは近づいてきて、手を彼らにおいて言われた、「起きなさい、恐れることはない」。
8 彼らが目をあげると、イエスのほかには、だれも見えなかった。

【山頂から麓へ】

・イエスの命令
9 一同が山を下って来るとき、イエスは「人の子が死人の中からよみがえるまでは、いま見たことをだれにも話してはならない」と、彼らに命じられた。

・弟子たちの質問
10 弟子たちはイエスにお尋ねして言った、「いったい、律法学者たちは、なぜ、エリヤが先に来るはずだと言っているのですか」。

・イエスの答え
11 答えて言われた、「確かに、エリヤがきて、万事を元どおりに改めるであろう。
12 しかし、あなたがたに言っておく。エリヤはすでにきたのだ。しかし人々は彼を認めず、自分かってに彼をあしらった。人の子もまた、そのように彼らから苦しみを受けることになろう」。
13 そのとき、弟子たちは、イエスがバプテスマのヨハネのことを言われたのだと悟った。

マタイ17：1-13　(マルコ9：2-13、ルカ9：28-36)

つづく

場所は「高い山」としか書いていないのでわからないが、イスラエルで最も高い山はヘルモン山である。標高2,814m、ピリポ・カイザリヤはヘルモン山の麓にある。
タボル山標高575ｍ、ナザレの南東９ｋｍにある。イエスが変容した場所として古くから言われている。山頂には「変容の教会」が建てられている。

イエスは受肉によって神の栄光(シャカイナグローリー)は隠れていたが、この時、神の栄光が現れたのである。
イエスの変容の姿とモーセ、エリヤを見た者は、使徒の中の三名、ペテロ、ヤコブ、ヨハネだけである。彼らは父なる神の御声を聞いた。
イエスの洗礼の時は、バプテスマのヨハネが父なる神の御声を聞いている。

イエスはバプテスマのヨハネのことを言っている。エリヤの力と霊でイエスの先駆者としての奉仕をした。
エリヤはアハブとイゼベルによって苦しめられた。同じようにバプテスマのヨハネはヘロデ・アンティパスによって殺された。イエスは彼らと同じように苦しみを受けることになると言われた。

記事を見てくれてありがとうございます。少しずつですが、聖書の神を投稿していきたいと思っています。今後とも長いお付き合いになるかとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

※記事に使用している聖句は、日本聖書協会発行の口語訳聖書。
新約1954年版、旧約1955年版は2005年に著作権保護期間が終了している。