ヨハネの黙示録

この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。

口語訳　ヨハネの黙示録1章3

【新しい天と新しい地、新しいエルサレム】

1わたしはまた、新しい天と新しい地とを見た。先の天と地とは消え去り、海もなくなってしまった。

2また、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意をととのえて、神のもとを出て、天から下って来るのを見た。

3また、御座から大きな声が叫ぶのを聞いた、「見よ、神の幕屋が人と共にあり、神が人と共に住み、人は神の民となり、神自ら人と共にいまして、

4人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。先のものが、すでに過ぎ去ったからである」。

5すると、御座にいますかたが言われた、「見よ、わたしはすべてのものを新たにする」。また言われた、「書きしるせ。これらの言葉は、信ずべきであり、まことである」。

6そして、わたしに仰せられた、「事はすでに成った。わたしは、アルパでありオメガである。初めであり終りである。かわいている者には、いのちの水の泉から価なしに飲ませよう。

7勝利を得る者は、これらのものを受け継ぐであろう。わたしは彼の神となり、彼はわたしの子となる。

8しかし、おくびょうな者、信じない者、忌むべき者、人殺し、姦淫を行う者、まじないをする者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者には、火と硫黄の燃えている池が、彼らの受くべき報いである。これが第二の死である」。

 

ヨハネの黙示録21：1-8

つづく

 1節、    先の天と地とは、創世記1章で神が創造された古いものが消え去りますから海もなくなります。新しい天と地が古いものに取って代わりま。天と地は過ぎ去ると教えている聖書箇所、詩篇102：25-26、イザヤ51：6、マタイ24：35、2ペテロ3：10-11参照。

 2節、「新しい天と新しい地」の中に、「新しいエルサレム」がすえられています。新しいエルサレムは、すでに第三の天に存在していました（ガラテヤ4：26参照）。アブラハムが求めていたのは、天のエルサレムでした（へブル11：9-10参照）。新しいエルサレムには、罪や不義は存在しません。実際に存在する都です。「夫のために着飾った花嫁のように用意をととのえて」という比喩が用いられています。信者は栄光の体をもって新しいエルサレムに住むようになります。

 第1の宣言。

3節、①神が人と住んでくださる。②神の栄光が人とともにある。③信者は神と直接的に交流できるようになる。

4節、アダムとエバが罪を犯したとき、のろいが被造世界に侵入してきました。それが、死であり、病であり、悲しみであり、苦しみでした。創世記3：16-19ののろいがすべて取り去られるので、そこには、涙を流す理由がなくなりました。

 第2の宣言。

5節、すべてを新しくするという約束。これは、新しい天と新しい地が確実に創造されているという約束です。神が、「書きしるせ。これらの言葉は、信ずべきであり、まことである」。と言われたのですから、これ以上の保証はないのです。

6節、「事はすでに成った。」は、全能の神が、計画を完成を宣言されました。神が約束したことは、すべて成就します。「わたしは、アルパでありオメガである。初めであり終りである。」は、神の永遠性と全能性を表現する御名。「いのちの水の泉」は、この水は、永遠に渇きをいやす水です。信者はただで受けることのできます（ヨハネ4：13-14参照）。

7節、「勝利を得る者」は、信者のことです。信者は、新しい天と新しい地、新しいエルサレムを神の子として相続します。これは、朽ちるものではなく、永遠の財産です。

8節、不信者が相続するものは、「火と硫黄の燃えている池」に投げ込まれること、これを「第二の死」と呼びます。

 イエス・キリストを信じ受け入れた人は、神様の子供と認められて(神様の養子になる)、新しい天と新しい地、新しいエルサレムを相続して、永遠に神様と新しいエルサレムの天国で暮らすのです。なんと素晴らしい祝福でしょうか。

 イエス・キリストを信じない人は、地獄に投げ込まれ、永遠に火と硫黄の燃えている池で暮らすのです。なんと恐ろしいのろいでしょうか。

 「わたしは命と死および祝福とのろいをあなたの前に置いた。あなたは命を選ばなければならない。」申命記30：19

 
次回は、新しいエルサレムの特徴前半です。

記事を見てくださりありがとうございます。聖書の中で唯一、祝福が約束されているヨハネの黙示録を投稿していきたいと思っています。今後とも長いお付き合いになるかとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

※記事に使用している聖句は、日本聖書協会発行の口語訳聖書。
新約1954年版、旧約1955年版は2005年に著作権保護期間が終了している。