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謙虚すぎる経営者を変えた!エグゼクティブコーチからのフィードバック

先日投稿した【ネガティブフィードバック】に関するnoteをたくさんの方に読んでいただきました!

noteを読んだあるクライアントからこんなメッセージをいただきました。

中井さんのnote、「確かに」って思うことだらけでしたよ!
ネガティブなことをわざわざ言われたいわけじゃない。でもネガティブなことが「ない」のか「言ってもらえない」のかわからないっていうのが不安なんですよね。

経営者となれば、社内でも社外でも自身に対してネガティブなことを言ってくれる人は少なくなります。

だからこそ、コーチの伝えるネガティブフィードバックには価値がある。

私はエグゼクティブコーチとしてクライアントに貢献するため、この言葉を心の中で呪文のように唱え続けています。


自身の影響力に気づいた有言実行社長の話

ネガティブフィードバックをきっかけとして、大きな気づきにつながる瞬間や行動変容が起こる瞬間を数多く目撃してきました。

ネガティブフィードバックをきっかけに自身の持つ影響力に気づいたクライアントの山崎さん(仮名)の事例をご紹介します。

マーケティング会社を経営する山崎さんは、とにかく有言実行の人!かつ戦略的にものごとを考える方で、毎回のセッションのたびにコーチである私が驚いてしまうほどの変化を遂げていらっしゃいました。

素晴らしい才能や能力を持ちながらも謙虚で、私の驚きを率直に伝えても

「いやいや、僕なんて大したことないですよ」

と、いつも答えていらっしゃいました。はじめのうちは

「山崎さんは本当に謙虚な方なんだな〜」

くらいに思っていたのですが、このようなやりとりが続くうちに私の中で違和感が大きくなっていきました。

(私はすごいと思っているんだけどな)
(山崎さんが ”大したことない” なら他の人は・・・?)

山崎さんの謙虚さがもしかしたら従業員に間違った形で伝わっているような予感がした私は、こんな言葉を伝えました。

「私は山崎さんのことを本当にすごいと思っているのに、『大したことない』って言われちゃうと、その気持ちを否定されているような気持ちになることがあるんですよ。

そして、もし私が従業員としてその言葉を聞いたら『山崎さんが”大したことない”なら自分はなんだろう・・・』って悲しくなっちゃう気がするんです」

山崎さんは一瞬ハッとしたような表情を浮かべたあと、噛み締めるように私の話を聞いていました。

マインド面でもスキル面でも、自分自身を完璧だと思っている人はいないでしょう。

むしろ、高い目標を持っているからこそ自分の至らないところが見えている。だから謙虚なのだと思います。

でも、時に自分が言葉に込めた思いが、意図しない形で従業員に伝わってしまうこともあるということに山崎さんが気づいた瞬間でした。

その後、私が山崎さんからいき過ぎた謙遜の言葉を聞いたことは1度もありません。

ここも山崎さんの有言実行力の高さを感じる”すごいところ”です。笑


■まとめ

2016年にプロコーチになり、2200時間の1on1コーチングセッションと、850回以上のセミナーや講演の登壇を重ねてきました。

それでも、クライアントである経営者にネガティブフィードバックを伝える時はドキドキします。

でも、エグゼクティブコーチである私が「ネガティブフィードバックを伝えない」という選択をすることはありません。

「伝えない」という選択をしてしまえば、クライアントに提供できるはずの価値を自ら奪ってしまう

だからこそ、「ネガティブフィードバックを伝えることに臆さない」は私にとって“呪文”なのです。

「ネガティブフィードバック」という言葉は否定的に聞こえますが、実際は相手のことを思って大切な情報を伝える行為です。適切に行えば、個人や組織にポジティブな変化をもたらします。(ややこしいですね。笑)

どんなに優秀な方でも、自身の影響力を客観的に捉え”きる”ことはできません。

だからこそ、エグゼクティブコーチングを通して組織、そしてその先の社会への影響力をチューニングしていく。

その一歩目をエグゼクティブコーチの私と、経営者のあなたで創っていけたら嬉しく思います!

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