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「傷つけたくない」はコーチの◯◯! ネガティブフィードバックが伝えられない本当の理由

「クライアントを傷つけたくなくて、ネガティブフィードバックが伝えられないんです」

駆け出しコーチだけでなく、経験を積んだコーチからも多く寄せられるフィードバックに関するご相談。

私のメンティーである中堅コーチAさんもフィードバックについて悩んでいました。

某企業のマネージャーを務めるクライアントBさんは、自身が努力家であるがゆえ、やる気のない部下とのコミュニケーションがうまくいかない。
Aコーチから見ても、Bさんの言葉はきつく、聞いていると疲れてしまうこともあるのだそう。

「Bさんに気づかせたいけれど、どう伝えればいいですかね」

……という相談だったんですが、ちょっと待って。
この時点で、答えが出ていますよね。

「Aコーチが感じていることを、伝えればいいじゃないですか!」

でも、Aコーチはそれができていなかったのです。

ネガティブフィードバックをクライアントに伝えられないのは、主に3つの理由が考えられます。

言い換えれば、その3つを克服できれば、伝えられるようになる。そして、クライアントとの関係性が深まり、成果も変わっていくということなのです。

フィードバックができない理由1:自己保身

まず、致命的なのは、クライアントを傷つけたり、悲しませたりしたくないという理由。
これは、クライアントへの配慮ではなく、自己保身ですよね。

ネガティブフィードバックによってクライアントがショックを受けたり、怒り出したりするのをコーチが見たくないだけなんだと思います。

・・・正直、ぬるいと思いませんか?

クライアントがあなたのセッションにお金を払うのは、1人ではたどり着けないところに導いてほしいから。クライアントの前進のための貴重な情報であるネガティブフィードバックを出し惜しみしているようでは、クライアントに100%コミットしているとはいえません。

あなたは、誰のためにコーチングをしているのでしょうか。
自分のためになってしまっていませんか?

その気づきを、改善へのスタートにしていきましょう!


フィードバックができない理由2:語彙力・表現力不足

次に考えられるのは、語彙力・表現力の不足です。

前述したAコーチの例でいえば、「表現がきついです」とストレートに伝えたら、Bさんは悲しい気持ちになるかもしれない。
では、伝え方を変えてみてはどうでしょうか。

例えば・・・

「Bさんは部下の話をしているとき、いつもとは違う険しい顔をされるように感じます。もしかしたら・・・部下にも、そんな風に見えているかもしれないなと思っちゃったんですけど、どうですかね?」

「これまでずっとお話しをお伺いしてきて、Bさんの真剣な気持ちが組織に伝わるといいなと思うんですけど・・・。もし私が部下の立場でそれを聞いていたら、しょんぼりしてしまうかもしれません」

この伝え方なら、Aコーチが感じていることが、Bさんにも伝わるはず。
あなたがすべきことはネガティブフィードバックを伝えないことではなく、どうやったら相手が受け取りやすいかを真剣に考えること。

あなたのクライアントは、ネガティブフィードバックに向き合えないほど覚悟の決まっていない人なのでしょうか。
少なくとも、私のクライアントは違います。

ネガティブフィードバックの先には、クライアントの組織の成長や、成し遂げたい未来がある!

そう信じられたなら、自分のリソース全てを活用してでも伝えようと思えるはず。


フィードバックができない理由3:ニーズ把握不足

理由1・2を克服してもなお、ネガティブフィードバックを伝えられないというコーチは、クライアントのニーズが掴めていないのかもしれません。

クライアントがコーチに期待するフィードバックは、一人ひとり違います。
きつく言われるとやる気のなくなる経営者もいれば、まどろっこしい表現にイライラしてしまうマネジャーもいる。

あなたのクライアントが望むのは、どんなフィードバックだと思いますか?

私が自分のメンターに求めているのは、圧倒的な成長につながるフィードバック。時には、たてついたり、怒ったりして、素直に受け取れないこともあるけれど、それはむしろヒットしている証拠なのです。

図星だから感情が大きく振れる。
まったくの見当違いであれば、この反応が起こることはないのです。

クライアントはコーチにどう関わってほしいのか。
クライアントが受け取れるフィードバックは何なのか。

よく観察して、本当のニーズを掴んでおけば、ネガティブフィードバックを伝えるのも怖くない。

むしろ、コーチとクライアントとの関係性がグッと深まるはずですよ!


\最後まで読んでいただき、ありがとうございます!/


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