「話すことがない」はチャンス! テーマが無いからこそできるセッション3選
この言葉を、セッション前にクライアントから言われて困った! というコーチの話をよく耳にします。
あなたならどうしますか?
「あぁ、そうですか」で終わらせるわけにはいかない。けれど、すぐには言葉が出てこず沈黙。・・・なんてことも、ありえますよね。
実は、私も過去に何度か、クライアントから「テーマがない」と言われたことがあります。
そこで、どんなセッションをしたと思いますか?
今回は、クライアントにテーマがないとき、私がどんなセッションを行ってきたか、対応パターンを3つご紹介したいと思います。
※今回ご紹介するのは、個人契約のクライアントへの対応パターンです。法人契約の場合は、そもそも必要なコミットメントや、プロジェクトのセットアップが不十分である可能性も考えて対応する必要があります。
テーマがないからこそ話せることを話す
テーマがない=目下の課題がない。
・・・ということは、これまで先送りにしていた課題と向き合う絶好のチャンスですよね。
この機会に、クライアントに日頃気がかりなこと、いつか考えようと思っていたことなどがないか聞いてみてください。
例えば、私のクライアントからは、こんな課題が出てきました。
棚卸ししていくと、クライアントのエネルギーが今どこに向かっているのか見えてきませんか?
それこそが、次に話すべきテーマへとつながっていくのです。
テーマを提案する
日頃、コーチとして関わっていると、「このテーマで話した方がいいのでは」と思うことがありますよね。
私は例えば、順調にチームを大きくしてきたあるクライアントに対して、こんなことを思っていました。
クライアントから「テーマがない」と言われたときこそ、こうしたコーチ目線で必要だと感じたテーマを提案するチャンスです。
もちろん、その提案を受け入れるかどうかは、クライアント次第です。
でも、もしも受け入れられなくても、コーチからの提案がきっかけで、クライアント自身が本来の目的に立ち返り、本当に必要なテーマを思い出すかもしれません。
コーチが提案力を持てば、クライアントとの関わり方は格段に変わる! と私は思います。
テーマがない理由自体を扱う
そもそも、クライアントはなぜ「テーマがない」のか。その理由を考え、それ自体をテーマにすることで、クライアントのいろいろなことが見えてきます。
例えば、クライアントがコンフォートゾーンにいて、前に進もうとしていないから課題が見えない。あるいは、本当は話すべきテーマがあるのに、何かしらの事情により向き合えなくなっている・・・など、様々な理由があるでしょう。
私のクライアントのなかには、「テーマを決めず、心ゆくまま話したい」という方もいらっしゃいました。それはそれで、ありだと思います。
大切なのは、クライアントのことをよく観察し、考えることなのです。
「なんだか、重箱の隅をつつくようだなぁ」
そう感じる方もいるでしょう。
たしかに、コーチングスクールで目標ありきのセッションを学んできたコーチたちにとって、無テーマのセッションは邪道かもしれない。
けれど、実践では多くのコーチが経験していることです。
大切なセッション時間を、クライアントのためにどう使えるか。
あなたならきっと、テーマがなくても、クライアントと一緒に素敵なセッションがつくれると思いますよ!
\最後まで読んでいただき、ありがとうございます!/
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