クライアントの“言い訳”は◯◯の証! コーチがすべき3つの対応方法
こうしたご相談が、多くのコーチたちから寄せられています。
例えば、セッションで決めたアクションプランが遂行されなかったときの「バタバタしていて忘れていた」「違うことに方向転換した」といったクライアントの言葉。
「それって、やらなかったことに対する言い訳なのでは・・・?」と感じながらも、どう対応すべきか悩んでしまうコーチは少なくありません。
あなたなら、どうしますか?
今回は、クライアントの言い訳について、私が思っていることをお話しします。
クライアントの言い訳への3つの対応
クライアントが言い訳をしている、もしくは言い訳をしているように感じるとき、私は次の3つの対応をします。
1.コーチに言い訳をする必要はないと伝える
クライアントがどう行動するかは、クライアント次第。コーチにできるのは、クライアントが最善の行動を選べるようにコミットすることであり、その行動に責任を負うことではありません。
その気持ちさえ伝えられたらいいと思います。
2.言い訳をしているときの気持ちを聞く
自分が言い訳をしているときのことを想像してみてください。
決して清々しい気持ちではないはず。むしろ、自分はダメな奴だな・・・と責めたり、後ろめたさを感じたりしてしまいますよね。
この質問に対するクライアントの答えを深掘りしていくと、言い訳をすることがクライアントにどう影響したかが見えてきます。
そして、こちらがどう感じたかも伝えてください。それは日頃、クライアントが組織やチームのなかで繰り返し他者に与えている印象でもあるはずだから。
なかには、言い訳している自覚のないクライアントもいます。
成果を話すことに自信がなかったり、単純にそういう喋り方だったり。
そう問いかけてみることで、クライアント自身に気づいてもらいましょう。
3.本気で言い訳してもらう
あなたは本気で言い訳をしたことはありますか?
実は、言い訳はなかなかエネルギーのいることであり、押し込めようとすればマグマのようにくすぶってしまう。であれば、思いきりやりきったほうがいいですよね。
たいていの場合は、途中でバカバカしいと思えてきたり、新たな気づきが得られたりする。「じゃあどうしようか」と次の話に移行できたときこそ、新たな前進の始まりです!
セッションで言い訳はしてもいい
セッションにおいては、言い訳をしてもいい。
超ネガティブ発言だってOK!
私はそう思っています。
なぜなら、クライアントの言い訳やネガティブ発言は、コーチへの信頼の証だから。
クライアントは言い訳をしながらも、ちゃんと目標に向かって前進しています。ネガティブを吐き出すことで気持ちを切り替えたり、思考や感情の癖を少しずつチューニングしたりしているんです。
そんなクライアントにとって、他では話せない話ができる、他では見せられない姿を見せられる存在がコーチだなんて、嬉しいことですよね。
「コーチはこうあるべき」という概念にとらわれず、クライアントの絶対的な安全領域で私はあり続けたいと思います。
\最後まで読んでいただき、ありがとうございます!/
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