コーチだからこそ届けられる価値! 臆することなくネガティブフィードバックを伝える
私はこれを、講座の受講生やメンティーの方々に繰り返し伝えています。
でも、ネガティブフィードバックが苦手なコーチは多いですよね。
ありがたいことに「率直なフィードバックが持ち味」と、新人コーチ時代から周囲に評価されてきた私。
もともと歯に衣着せぬ物言いをするタイプということもあるけれど、ネガティブなことも臆さずにクライアントにフィードバックしてきました。
今回は、私の考えるネガティブフィードバックの価値について、お話ししたいと思います。
ネガティブフィードバックの価値
ネガティブフィードバックを苦手とするコーチの中には、そう主張する方もいます。
確かに、ネガティブなことを伝えるより、承認するほうが、相手にエネルギーを与えられる感じがするかもしれません。
でも、それはコーチでなくてもできるのでは?
家族や友人、会社の仲間・・・。
承認してくれる人はたくさんいるはずです。
けれど、その人たちが、ネガティブなことも伝えてくれるとは限りません。
例えば、毎日のように上司や先輩から指摘やダメ出しを受けていた新入社員も、レイヤーが上がれば、ネガティブなことは言われなくなっていきます。
だからこそ、エグゼクティブやリーダーの方々は、お金を払ってでもネガティブフィードバックを手に入れたいのです。
ということは・・・
ネガティブフィードバックを伝えないということは、クライアントに提供できる価値を自ら奪いに行くのと同じこと。
悪気がないことはわかっています。クライアントのことを思うからこそ、ネガティブな言葉で傷つけたり、関係を壊したりしたくないと思うんですよね。
でも、実際、ネガティブフィードバックを伝えてみたことありますか?
そのとき、相手の懐に土足でズカズカ入るようなことはしないですよね。
相手のことを思いやり、どう伝えたら受け取ってもらえるのか、真剣に考えて伝えるはず。
そんな思いやりのあるネガティブフィードバックは、相手の心にきちんと届きます。
相手を傷つけたり、関係を壊したりなんてするわけないのです。
ネガティブフィードバックの注意点
時には、ネガティブフィードバックがクライアントの逆鱗に触れることもあります。
でも、それはフィードバックがヒットしている証拠なんです。
あなたも、自分が誰かの言葉に腹を立てたときのことを思い出してみてください。まったく的外れなことを言われても、腹は立たないですよね。
びっくりすることはあっても「それってどういうことですか?」と質問したり、冷静なやりとりができるはずです。
フィードバック中、クライアントが感情的になったとしたら、それはあなたの言葉が的を射ていたから。
では、そんなとき、どう対応すればいいのでしょうか。
コーチにできることは、クライアントの感情を成仏させてあげることです。
と、まずは相手の感情を聞き出し、その感情と向き合いましょう。
そうすると、クライアント自身が、自分の抱え込んでいたモヤモヤの正体を知ることができ、スッキリした気持ちで前に進めるようになるのです。
そして、最後にもう一つ。
ネガティブフィードバックを飲み込むのではなく、伝え方に細心の注意を払いましょう。
私も毎回、すごくよく考えます。
すぐに正解がわかるようなものではないけれど、何ヶ月も経ってから
なんて言ってもらえると心が震えます。
だから、どんなに苦いフィードバックでも、伝えること自体には決して臆しません。
クライアントの一番の味方として、前進・成長・成果を支えたいから。
コーチだからこそ提供できる価値を、あなたも存分に発揮してくださいね!
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