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運命を受け入れる?それとも・・
ついに昨日
冥王星が完全に水瓶座にお引越ししましたね。
時代の変わり目らしく
世の中では様々なことがおこっていますが
大事なのは
「自分はどうしたいか、どうありたいか」
たくさんの情報やスタンスの中から
自分の在り方を見極めて定めていくこと
ではないかと思います。
それは占いについても同じです。
私は占いを伝えていく中で
・運命を変えていくこと
・運命を受け入れること
この2つをよく言葉にしています。
でも、すこし考えてみると
この2つって
ちょっと矛盾していますよね。
今日はこれついて
まゆちんがどう考えているのか
を書いていこうと思います。
変えていくことと受け入れること
わたしは
タロットを伝えるときは
どちらかというと「運命を変える」
ということをよく言っています。
「未来を選び直して変えていく」
という風にね。
一方で、占星術を伝えるときは
「運命を受け入れていく」
という風に言うことが多いです。
自分の資質とか可能性とか
魂との約束みたいなものを
受け入れるに近い感じ。
これは占いだけでなくて
心理セラピーでも2つのスタンスがあります。
・自分のビリーフを変えて
人生を能動的に変えていくセラピーと
・ファミリーコンステレーションと言って
先祖代々受け継がれてきた宿命を
受け入れていくセラピー
わたし自身、学んだ時は
めちゃくちゃ混乱したんですよね。
「えっと・・
どっちを採用すれば・・!?汗」
という風になっていたりしました。
だけど
自分の経験を通してだったり
占い師として
たくさんの人を鑑定してきた経験から
わかったことは
やっぱり
人生においては
両方持ってた方がいい。
両方が必要だということです。
実際ね
私がセラピーを
していていたときは
人生を変えることに
ちゃんとコミットしなきゃならない
プロセスの人もたくさんいたし
それはもう十分で
とにかく受け入れることを
やった方がいい人もいました。
私の体感としては
「今は自分を頑張って変えよう」
というプロセスの人が8割。
そして
残りの2割ぐらいの人は
「もうそれは受け入れた方がいいよね」
「運命だよね」
という風に
一旦受け入れてみよう
のプロセスにいました。
後者の方は
グリーフケアとか
もう抗いようがないことに
向き合うことなんですね。
変えられない出来事だったり
人との一生のお別れだったり。
「受け入れる」というのは
待つとか尊重するっていう世界。
すごく地味・・・なんだけど
まゆちんの占いの世界観は
これなくしては語れないとも思っています。
この世界観のことを
ネガティブケイパビリテと呼びます。
(ネガティブ・ケイパビリティとは、
不確実さや疑問、矛盾、答えのない状況に耐え、受け入れる力のこと)
※興味のある方はこちらの書籍が参考になります。
『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 (朝日選書)』
帚木蓬生著/朝日新聞出版
自分のあらゆる面を
ありのまま受け入れて
何かを変えようとしない
そして、
そこにどんな意味があるんだろう
って考えるだけ。
それは自分を生かす
という風にも言えるけど
私はこういうものを
持って生まれたんだな・・
ってことは??
これ使った方がいいよね
という風に考える感じです。
その最たるものが
2020年に執筆した『命日占い』。
私が幼いころに
経験した喪失体験が
もとになっているのだけど
その喪失体験は
「運命を変えていく」
という言葉とは
どうしても相容れないもの
だったんですね。
「人が亡くなっちゃった」
「天国に行っちゃった」
それは何をしても
決して変えられない現実。
だけど、
そこからはじまる
亡くなった方との物語を見出していくことが
癒しにつながることも知りました。
これが運めを
受け入れるということなのかな?
と感じたんですね。
一方で
運命を変えていくスタンスも
私はとても大事だと思っていて
仮に人生脚本がすべて
決まっていたとしても
それに抗い続けたり
挑戦し続けたい
わたしも確かに存在している。
自分でちゃんと選択して
変えていった方が
人生ゲームは面白いはず!
という風にね。
そういうスタンスが
私のタロット講座には色濃く
あらわれてもいます。
つまり
何が言いたいかというと
運命を変えていくことと
運命を受け入れていくことを
両方持ってた方が
やっぱり人間らしいな
豊かだな
と私は思うんですね。
占星術は魂の心理学
実際、占星術って
生年月日は変えられないので
受け止めるべきものが
そこに書かれています。
だけども
それがもちろん全てではない
っていうことも教えてくれる。
両方含まれてるんですよね。
だから
どっちかだけで使わない方がいいし
両方の目線を持ちましょう
というのが
私が占い師としても
セラピストとしても行きついた結論です。
たとえば
あなた自身や身近な家族に
何らかの病気が発覚したとき
これは抗った方がいいのか
受け入れた方が良いのかどっちだろう?
っておそらく
みんな迷うと思うんです。
実際に問題に遭遇すると
多くの人が「どっちか」で
考えようとしてしまう。
セラピーとか学んでると余計
ひたすら抗おうがんばってみたり
逆に、受け入れることだけにフォーカスしたり
どちらかに偏ったりってことがおきやすい。
でもさ、、やっぱり
受け入れられるわけないやん!
嫌なものは嫌やん!
っていうのも確かに存在するし
一方で、もしかしたら
これに何か意味があるんかな
と考える自分もいる。
そういう
矛盾したものをちゃんと自分のなかに
同居させてあげる
居場所を作ってあげるってことが
大事ではないかなと。
その方が自然というか
健全に戦える感じがしますよね。
先ほどの病気にたとえるなら
治ってほしいから
薬を飲んだり、治療を受けたりして
「この病気が私に伝えようとしてるのは何だろう?」
と意味を見いだそうとして
病気を受け入れるってことをする。
一方で
「病気なんて嫌だー!」
「どっかいってほしい!」
って病気を認めたくないし
受け入れたくない気持ちがあるから
筋トレやったり
前よりも健康的な食事をしたり
休息をとったり、病気に抗うこともする。
こういう風に
両方のスタンスで向き合えること自体が
やっぱり人間らしいんじゃないかなと思います。
両方の自分をちゃんと
いさせてあげてるって感じですね。
そしてね
こんな風に
いろんな捉え方を教えてくれるのが
占星術でもあるのかなとも思うわけです。
私はよく
「占星術は魂の心理学だよ」
という言い方をしてるんですけど
どちらかというと
占星術は心理学よりも優しい
と私は思っていて
たとえば
個人意識だけを扱う心理学で
何とかしようと思うと
自分の中に問題があって
それを変えていきましょう
というアプローチになるので
なんかね、やっぱり
ちょっと厳しいんです。
個人の問題として
バンっと置かれてしまうから。
だけど
占星術っていうのは
もう1つ上の魂の視点から見てくれる。
「それもこの人生に
あなたが仕組んできましたね?」
「さて、その問題はどうやったら解けるでしょうか?」
みたいな感じで
ニヤっと笑いながら言ってくれている。
心理学が
塾の先生だとするなら
占星術は
色んなことをゲームにして
渡してくれるおじいちゃん
みたいな感じかな。
しかも、それは必ずしも
自分の問題として提示されてなくて
「その出来事を通して
どんな経験をあなたはしたいのかな?」
と投げかけてくれる感じ。
物語のネタをポンっと
投げかけてくれてるだけ、なんですよね。
これはすごく優しいなって
私は感じているんですね。
受け入れてもいいし
受け入れなくてもいいよ
反抗してもいいし
しなくてもいいよ
っていうね。
そういうことを
教えてくれるツールが
占星術ではないかなと思います。
そして、幸か不幸か
まさに時代の変わり目に遭遇している私たちは
変わりゆく時代に抗いながらも
その時代を受け入れていくという
もっとも大きなスケールの体験を
すると思うのです。
それはつまり
もっとも豊かな体験をできる可能性がある
ということでもあるのかもしれません。
ということで
冥王星水瓶座時代
占星術をもっと自由に
もっと軽やかに
活用していきたいですね~♪
お読みいただきありがとうございました。
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