〜恋愛依存症克服への道〜⑦脱依存症への最終準備
ずっとずっと思いを寄せ続けた、最後の大失恋相手に、とうとう「彼女としては見ることができない」と、ハッキリと意思表明をされた私。
“思考が現実をつくる”ことを学ぶ前の私なら、落ち込んで、寂しくなって、孤独になって、自分のダメだっところを探して、人と比べて更に落ち込んで、私の幸せはどこにあるのかと嘆きながら、廃人さながらの精神状態に陥り、でも他者にはバレないように懸命に平静を装い、一人になった途端じっと一点を見つめて、ひたすらにネガティブ思考に浸る。という流れをたどっていたと思います。
いつも失恋で大ダメージを喰らってしまう原因が、どこから来ているのか不明だったがために、一生回答の出ることのない押し問答を続けていたのと同じでした。
しかし、“思考が現実をつくる”ことの学びが深まるにつれ、辛い感情を抱かざるを得ないネガティブな出来事ですら、全て自分自身が生み出しているのだということが、ごく自然に分かるようになりました。「であれば、今はまだ上手にできていないとしても、そのうちに必ず、自分が望む幸せが映し出される未来を自分の手で創造できるんだから、大丈夫!」そのような絶対的な安心感と確固たる自信を、感じられるようになっていました。
これは、“思考が現実をつくる”ことを学んだことで得られた、非常に大きな前進でした。
これまでは、止まることなく溢れてくるネガティブな感情が潜在意識に伝わって、さらにネガティブな現実を創造するという負のスパイラルを永遠に繰り返してきましたが、学びを通して得られた自分への信頼感や安心感は、私が本当に望んでいること(素敵な人に大切にされて、愛されること)を、何にも邪魔されることなく、潜在意識へと送り届けてくれる助けとなりました。
※潜在意識の働きについては、こちら↓
“思考が現実をつくる”学びの他に、私を大きく支えてくれていたものがあります。それは、『過去の自分よりも、もっと幸せになれる自分を信じなさい』という言葉でした。これは、私をいつも見守ってくれている目には見えない存在からのメッセージでした。
これを私に通訳のように伝えてくれた人物が、『私の〜恋愛暗黒時代〜⑪⑫』にも登場する、ちーちゃんという女性です。見えない存在達からのメッセージをキャッチできる彼女。ふと、私が恋愛の悩みを打ち明けた時に、サラリと渡してくれたこの言葉は、私が自らの手で恋愛依存症を完全に克服するまで、ずっと私を支え続けてくれました。
また、そんな彼女から教えてもらったのが、仁平尚人さんという存在でした。“カラダのよろず屋”として施術を行う治療家の仁平さん。中学生一年生の時に、武術の試合で相手を下半身付随にさせてしまい、その後、医術を猛勉強したわずか一年後に、相手の下半身付随を見事に完治させたという神童のようなお方とのこと。しかも、未だ20代とお若い。
「仁平さんの治療は、目には見えないエネルギーの作用を取り入れていて、指パッチンで治療したりもするんだよ。とても勉強熱心な方で、いつも中庸なものの見方をしていることも魅力的なんだ。」
全く仁平さんのことを存じ上げなかった私は、世界には摩訶不思議な人が居るもんだと驚きましたが、しっかり現実に根を下ろして、この世界のことを様々な角度から捉えようとなさる博学ぶりに、すっかりファンになってしまいました。
これまでも、仁平さんのオンラインサロンで体や健康について学んでいたちーちゃんから、ある日、「仁平さんが心の癒し方についての講座を始めたんだよ。真由子さんも興味があれば一緒に勉強しない?」と声をかけられました。
“思考の現実化”を学び、自分の心のうちを知ることの大切さに気がついた私は、それまで以上に、心や精神の仕組みについて興味を抱くようになっていたので、二つ返事ですぐさまオンラインサロンに参加し、ちーちゃんと共に仁平さん流の心の癒し方について勉強を始めたのでした。
これまで、秋山まりあさんの書籍やオンライン講座で、現実が成り立つ仕組みを学んできましたが、仁平さんの講義でも、それぞれに表現の違いはあれど、同じことをおっしゃっているのを聞いて、私たちが目にしている現実や体験している現象は、本当に私たちの思考や意識や感情が色濃く反映されたものなのだということについて、あらためて深く納得しました。
そして、勉強開始のちょうど2日前。私は彼から正式に振られるという苦い現実を味わっていたこともあり、「やっぱり、まだこんな風に、好きな人と結ばれない現実を創ってしまうということは、そのような現実を創造してしまう原因となる“何か”が、私の心の中に取り残されているに違いない。であれば、この“何か”を探し当て、そして、手放すために、もう一度、自分の内側を見つめ直す必要があるのではなかろうか?」と考えたのです。
そして、今度は勉強開始の2日後のこと。彼に対して積年の恨みを爆発させ、絶縁状態になってしまったことをキッカケに、「もう、後ろは振り向かない。今こそ、自分が自分を変えてあげるタイミングなのだ。」そう決意し、それからの三日間、ひたすらに仁平さんの講義を何度も何度も見返し、書き留め、記憶に刻み込みました。なぜなら、その講座の内容が、“内観の方法”と“思い込みの癒し方”という、まさしく当時の私にピッタリのトピックスだったからです。そして、これらについて十分に理解し、いざ実践にうつす時が来たと感じた四日目のこと。私は、そっと自分の心と対話し始めたのでした。
長くなってしまいそうなので、今回はここでストップします。
次回は、私が心の奥深くに握りしめていた、“ある思い”を発見するに至った“内観”について。また、その“ある思い”を完全に癒やしきった時のことについて綴ります。
お読みいただき、ありがとうございました