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週刊囲碁日記

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3歳から囲碁をやっていて、囲碁界の奥の奥まで知っている私の、忖度なしのここだけの囲碁の話です。
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#考え方

#38 週刊囲碁日記 囲碁界のプリンス・一力遼棋聖が19年ぶりに世界一になるかもしれないことの凄さを、囲碁を知らない人にもわかりやすくお伝えします

こんにちは。瀧真有子です。 一力遼さんが「応氏杯世界選手権」の「決勝五番勝負」で第1局、第2局に勝利しましたね。 囲碁界は19年ぶりの国際戦優勝が見えてきたことで、ものすごい盛り上がりですが、残念ながら囲碁界以外での認知度はまだ低いようです。 囲碁について色々書いている私にも、一般のメディアの方から問い合わせをいただいたりすることがあるので、今回のことがどれだけすごいのか、囲碁を知らない方にもわかるようにお伝えしたいと思います。 構成としては、前半は、「囲碁界がどんな状

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#25「憧れるのをやめましょう」は囲碁でも同じ/勝ちたい人には憧れない

こんにちは。瀧真有子です。 WBCでの大谷翔平選手の「憧れるのをやめましょう」という言葉、有名になりましたよね。 対戦相手に憧れの選手たちがいるのだけれど、彼らを越えるためには、憧れを捨てなければいけない、という戦ううえでのメンタルを語ったお話でした。 この話、囲碁にも、他の勝負事にも共通しますよね。

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#24「なるべくなら勝てる相手と打ちたい」と思ったことがある人へ

こんにちは。瀧真有子です。 新しい年が始まりました。「今年の打ち初めを済ませた」という方も多いのではないでしょうか。 私はオンラインレッスンが打ち初めでした。碁盤と碁石を使って打つ、リアル対局が人生の大部分を占めている私は、オンライン対局とリアル対局を同じ感覚では打てるようにならず、苦しんでいた時期がありました。 それがここ数年、オンラインの対局やレッスンが増えたことで、かなりリアルに近づいてきた感じがあり、いくつになっても、歩みは緩やかでも成長できるのだな、と感じた新

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#23 解説者よりもAIのほうが正確な時代/解説の仕方は変わるべきか

こんにちは。瀧真有子です。 テレビの囲碁解説にAIが取り入れられるようになり、解説する棋士よりもAIのほうが正確な手や形勢判断をするという、厳しい状況での解説が求められるようになりました。 解説している棋士はどんな気持ちでいるのでしょうか。ちょっとやりにくさを感じているようにも見えますが、皆さんはどう思われますか? 囲碁の解説とはそもそもどんなものか。500人も棋士がいるうち、どんな人が解説を担当するのか。そして今後、解説はどんな風に進化していくべきか、など、提案も含め

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#16 「考え方」を変えるだけで、レベルアップにつながる

「教室に何年も通っているのに、上手くならない」という声をよく聞く。多くは謙遜で言っているのだろうが、人によっては「先生の教え方が悪いのではないか」と言ってくることもある。 先生の教え方に疑問があるのなら、セカンドオピニオンのように、他の講師に教わったり、YouTubeなど、違う勉強法を取り入れることも一案だと思う。講師と生徒には相性があり、相性が合わない講師に何年も教わっても、上達のペースが上がらないことは確かだ。 ただ、受講する側も、考え方を変えるだけで格段にレベルア

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#15 「自分の考えが絶対正しい」と思えないと、囲碁は続けられないのだと感じた話

対局中、着手で迷ったとき、どんな基準で最終的に打つ手を決めるだろうか。直感か、最初に良いと思った手か、その日の気分で積極的な手を選んだり、慎重な手を選んだりするのだろうか。 ほとんどの場面で正確な読みができる能力があれば、それがイコール答えになるが、アマチュアは、プロに比べると圧倒的に先が読めない。仮に読めても正しい読みではないことも多い。 私自身は、迷いが深くなったら、最初に思った手を打つことにしている。直感を信じているわけではないが、最初に思いついた手を選んだほうが、

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#14 囲碁大会でのズルの話/トラブルは自分で解決できるように

囲碁の子供大会のスタッフをしていた頃のこと。ビギナーのクラスでは、トラブルがたくさんありました。

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