見出し画像

東京お散歩日記#11(蔵前)

お散歩日記(蔵前)
・・・3月〇日 晴れ ・・・

すぐそこに春を感じる暖かな日、今日は蔵前にお散歩へ。

画像56

大江戸線、蔵前駅から出発です。

画像2

まずは車の行き交う大通り、国際通りにでます。

画像3

横断歩道でしばし信号待ちをし、向かい側の道へ渡ります。

画像4

見上げればきれいな青空。歩いていると、背中がほんのりポカポカしてきて気持ちいいです。

画像5

向こう側は浅草方面。

画像6

で、こっち側は浅草橋・日本橋方面。今日はこちら側の方面に向かって歩いていきます。

画像7

柔らかな日差しが地面に木の影を淡く落としています。

CIMG4465 - コピー

まだ午前中ということもあってか、ひと気はまばら。広々とした道をのんびりまっすぐ歩いていきます。

画像9

空気に春らしさを感じるとはいえ、通りの街路樹はまだ裸のまま。逆光で黒くみえるゴツゴツした枝は、ちょっと骨のようにも見えるような。

画像10

歩いていると、家具屋さんのNOCEがありました。入っている建物は年季を感じさせるレトロなビルヂングです。その名もタイガービル🐯。

画像11

台東区内で最も古いビルだそう(昭和9年建築)。東京大空襲にも耐えたビルで、有形文化財にも登録されている歴史ある建築物だそうです。太字のカタカナ表記が目立ちます。

画像13

その先を歩いていくと、CAMERAというカフェがありました。立て看板にはキャロットケーキの写真が。うーん、おいしそう。でも今日はお目当てのカフェがあるので、ここは気になりながらも通りすぎていきます。

画像14

蔵前は古い建物が多く、そのなかに新しい店舗が入っている様子を多く見かけます。ここ、なんのお店なんだろー?と気になるような場所がたくさんです。

画像15

歩いていると、またレトロなビルを発見。ハチの巣のようなデザインが施されています。

画像56

ふと見上げると、歩行者用通路と自転車用通路を示すピクトグラムがありました。親子連れのイラストがかわいいです。

画像16

そのままてくてく歩いていくと、ふわーっとお香のような匂いが鼻をかすめました。お寺でもあるのかしら?と思ってあたりを見ると、kakoというお店がありました。ホームフレグランス調香専門店のようで、どうやらそこから良い香りが漂っているようです。

画像17

そんな良い香りに鼻孔をくすぐられながらまっすぐ歩いていくと、今日の目的のカフェに到着しました。

画像18

茶室小雨です。以前訪れたとき、とても心地の良い時間を過ごせたので、またどうしても来てみたかったのです。

店内の写真は撮っていないので、ここからはしばし言葉でお伝えします。

扉を開けると、アーチ状の大きなガラス窓から入る自然光で、お店のなかは柔らかな明るさで満たされていました。木目調の家具で統一された広々した店内は天井も高く、全体的に清潔感があり、ゆとりのある印象です。

まず最初に目に入ってくるのは、壁一面に設えられた大きな食器棚でした。そこに陶器のつやつやした白いティーポットやカップ、茶葉を入れたガラス瓶などがきれいに並んでいます。それらを背に、白いブラウス(シャツワンピースでしょうか)あるいは黒いブラウスにエプロンを合わせた清楚な装いの店員さんたちが、静かに作業にいそしんでいました。

なかには大きなテーブル席がひとつと、高めの椅子に腰かけて座るタイプのテーブル席と、食器棚の方を向いたカウンター席、そして二人掛け用のテーブル席が五席ほどあります。

ちょうど訪問時には二人掛けテーブル席が空いていたので、そちらに座ることにしました。アーチ状のガラス窓を背にして座ったので、束ねたカーテンの隙間から太陽の日が細く長く、光の帯のように差し込んでいるのが目に入りました。

耳に優しいくらいの音量で、ピアノの奏でる柔らかな音色が流れています。大通りに面しているとは思えないほど、静かで、落ち着きのある空間でした。

椅子はどれも布張りで、小雨が降ったあとの森のような深い緑色をしています。すっぽりと包んでくれるようなフォルムで、座っているとなんとなく落ち着けるような心地良さがあります。見上げると、硬質な黒いシェードランプが天井から吊り下がっており、明るく柔らかな雰囲気のお店をきゅっと程好く引き締めているような印象でした。

薄いガラスコップに入った水で喉を潤したあと、注文したのはロードベルがモッドの紅茶(茶室なので紅茶メニューが豊富にあります)、そして迷うことなくビクトリアケーキです!

素朴な感じのビクトリアケーキ、好きなのですが、あまりカフェでは見かけないのであると嬉しい気持ちになります。なので前回もビクトリアケーキを食べたのですが、それがとてもおいしかったので、今回も絶対これを食べようと意気込んでまいりました、笑。

画像19

ビクトリアケーキのジャムは時期によって変わるようですが、訪問したときは「ラムレーズンと黒豆きなこ」とのこと。和風と洋風といった組み合わせでしたが、食べるとラムの香りがふわっと広がり、とてもおいしかったです。

画像20

紅茶からは豊かな香りが立ちのぼります。紅茶もケーキも空間も、すべてまるごと味わいながらゆっくり過ごせるカフェ、という気がします。ケーキはおいしくてすぐに食べちゃったので、その後は文庫本を読んで、小一時間ほどのんびりしました。

CIMG4500 - コピー

お店を出ると、すぐとなりにあるお菓子屋さん、アトリエタミゼがオープンしていました。ショーウィンドーにはパウンドケーキ等のおいしそうな焼き菓子が並んでいます。

そのとなりには可愛らしい本屋さんがあり、ちょうど開店間もない頃なのか、店主らしき人が軒先の本を整理している最中でした。

画像22

ちなみに茶室小雨の入っているビルもレトロな雰囲気のビルで、

画像23

その名もウグイスビルというそうです。

画像24

そのビルのそばで、梅の花が咲いていました。

画像26

満開にはまだまだといったところですが、だいぶ花は開いています。春の訪れはすぐそこだなあという感じがします。

画像26

このまままっすぐ、浅草橋・日本橋方面に向けて歩いていきます。

画像27

たくさんの藤カゴを売っているお店を見かけました。水木屋馬場商店という卸売店です。

画像28

途中、見かけた花壇には色とりどりのお花が咲いていました。とてもカラフルで、ちょっとワイルドな咲きっぷりなのが可愛らしいです。

画像29

通りを右折し、蔵前橋通りを行きます。

画像56

目的のお店を目指し、この道をまっすぐ歩いていきます。
まっすぐ、まっすぐ、途中、カフェやお弁当屋さんやなんかがありますが、そのまままっすぐ。東京包装センターを過ぎたところの脇道を右折すると、

画像31

ありました。 REGARO PAPIRO(レガーロ・パピロ)という紙専門店です。福岡に本店のあるお店なのですが、蔵前にも支店が出来たとのことで、一度来てみたかったんです。

画像32

小さなお店のなかにはカラフルな紙がたくさん陳列していました。
輸入ペーパーからオリジナルペーパーまで様々なデザインのものがあり、眺めているだけで気分がワクワクしてきます。今日は迷いながらも気になるペーパーを一枚購入。お手軽アート感覚で、自宅のポスターフレームに入れて飾る予定です。

画像33

その後、お店をあとにして、国際通りまで戻らず、手前の新堀通りを行きます。まっすぐ歩いて、途中、左折したその先に、

画像34

文具店カキモリがありました。

画像56

オーダーノートやオーダーインクが作れることで人気のお店です。なかに入ると、ラボのような広々した店内にはさまざまな文具が壁に沿うようにしてきれいに並んでいました。

今日は見学止まりですが、オーダーノートは表紙や中紙やリングなどなど、自分好みに細かく選べるようで、棚にはさまざまなパーツが並んでいました。出来上がりはきっと、消耗品という感じではなく、スペシャルな用途に使いたくなるノートになるのかもしれません。自分の場合、作るとしたなら何に使うのだろう…。ほかにも書くことに関する文具類(ペンやレターセットなど)が色々ありました。

画像36

カキモリを出たあとは、国際通り方面に向かいます。…と、その前にダンデライオンチョコレートの方へ。

画像37

以前訪れたときは真冬の時期だったので、蔵前限定のホットチョコレートを飲みました。ぽってりしたカップになみなみ注がれたチョコレートドリンクは滑らかな口当たりでおいしかった記憶があります。が、そのカップを載せたトレイを両手で持って、二階のカフェスペースにあがるときの階段がわりと急勾配で、怖かったことも記憶しています。もっと自分が体幹を鍛えないといけないのかもしれませんが、笑。

なので(というわけではないですが)、今日はここには寄らずに、目の前の公園で一休みです。

画像38

ベンチがいくつもあるので、そのうちの一つに腰掛け、持参してきたおにぎりを食べます。

画像40

青空の下、玄米おにぎりの入った包みを膝のうえに広げます。まわりにも同じようにお昼ご飯を食べているスーツ姿のおじさんや、のんびりしている作業着姿のおじさん、そして鳩ちゃんがいました。

画像40

カフェも好きですが、青空を見ながら食べるランチは最高です。

画像41

ふと見ると、公園内の梅の木も花を咲かせていました。薄いピンク色がきれいです。

画像43

公園の目の前には一際目立つ個性的な建物がありました。なんとこれは小学校だそう。まだ新しそうな校舎です。

画像42

ちなみに今いる公園は精華公園という名前の公園です。近所の人の憩いの場所なのでしょうか。犬を散歩させている人もいました。

画像44

軽めの昼食をとったあと、公園を出ると、すぐそばに小さなお店を発見しました。Coffee Wrightsとの立て看板。見ると、焙煎したコーヒーの販売所らしく、小さな焼き菓子もいくつか売られていました。あとで知ったのですが、二階がカフェになっているそうです。蔵前は本当にお洒落な雰囲気のカフェが多いなあと思います。

画像45

その後は国際通りに戻り、浅草方面へと歩いていきます。途中、茶室小雨と同じ系列店の焼き菓子屋シノノメがありました。人気店なので、店の外には行列ができていました(写真にはうつっていませんが、入口から距離を置いた場所で行列を作っています)。

画像46

まっすぐ歩いていくと、向こうの通りにゴーフレットやケーキが人気のパティスリーFOBSがありました。

画像47

珈琲の香りがふわっと漂い、見ると、

画像48

ここにもコーヒーのカフェ。LUCENT COFFEEがありました。洗練された雰囲気のお店です。

画像49

たぶん、カフェめぐりをしたら大変なことになりそうなくらい、このあたりにはカフェが多そうです。一体いつから蔵前(あと浅草周辺)にはこんなにカフェがあるのでしょうか。このあたりはあまり来ないので詳しくないですが、カフェ好きの人なら一度は訪れたい街なのかもしれません。

画像50

さらに先を行くと、食パンで有名なペリカンがありました。

画像51

でも今日は食パンではなく、ロールパン(小)があったら欲しいなあ、なんて甘く考えていましたが、ロールパンの購入については予約販売のみとのこと(22年3月時点)。お店のなかは沢山の食パンがずらりと棚に並んでいました。

画像52

そしてペリカンの先の脇道を入り、

画像53

突き当たった先にある舟和本社の脇道をさらに入り、まっすぐ行き、

画像57

今日の〆のカフェに、フェブラリーカフェにやってきました。以前、カフェ巡りのブロガーさんの記事で見かけて、一度来てみたかったんです。

画像55

カフェラテを注文しました。カップにたっぷり注がれています。
小さなウッド調の店内には洋楽が流れ、くつろげる雰囲気がありました。

画像56

マガジンラックにある雑誌を勝手に読んでも良さそうなので、一冊拝借してしばし読書。ラテアートがあると、つい崩さずにそのまま飲んでしまいます。絵柄がどんどん底に沈んでいく…。カフェラテは濃くておいしくて、のんびりしたカフェ時間を過ごせました。蔵前、また訪れたい街です。

***

     お散歩日記、最後までお読みいただきありがとうございました☺

お読みいただきありがとうございます。