カシタンが教えてくれたしあわせ その2〜子どもに読んであげたい、ヨゼフ・チャペックのお話〜
私も、プラハの人々にならって、カシタンをお供えしてきた。
ミュシャやスメタナなど、チェコを代表する人々がねむる、ヴィシェフラド墓地を訪れ、祈りを捧げたのは、ヨゼフ・チャペック。チェコの国民的作家、カレル・チャペックの兄であり、彼もまた多才な表現者だった。
彼が描いたのは、子どもだましの架空の物語ではない。
子どもたちが心の底で望んでいるであろう、大人たちのするような、“ほんとうのお話”を子どもたちに、まっすぐ語りかけることのできた稀有な人。
勇者や魔法使いの力を借りずに、日々の生活の些細な出来事のなかから、夢や平和や、自律の大切さを語り、ペン一本で人種差別やファシズムと戦った、勇気ある人。
息子には、こういう子どもだましではない、本当の物語を読んでほしい。
読んであげたい本のひとつです。
(ちなみに、写真は弟のカレル・チャペックのお墓です。)
https://www.cowbooks.jp/cow_shop/product.jsp?dir=%2F5%2F.1033
カシタンが教えてくれたしあわせ その1
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