「もったないない」「片付け苦手」…物が捨てられない―そんな私断捨離苦手を克服した忍法

・ 「片付けよう!」 思い立っても 未完遂 なんてわたしは ダメ人間

…そんな片付けられない川柳を、心で読んだことのある人は、きっと1人や2人じゃない。

挑戦するたび苦手意識だけが高まり、散らかった部屋にストレスを感じ、やれどもやれどもなんかうまくいかない。あげく部屋のあり方はその人の心のありようとまで言われてまたへこんで「あぁ私はダメなんだ…」……そんな負のスパイラルに陥るのは私くらいだと思っていたら、世の中結構そんな人は多いようなので。こんまりにはなれないながら、多分最初のハードルは超えた私、noteを書きます。

ずぼらさん、片付けられないコンプレックスを抱えている人、自信をなくしている人の役に立てば幸いです。

○そもそも、物を捨てるって、スッキリするけど、実はストレスもたまる

「捨てる」って、最初はすごくストレスがたまる。なんせ、罪悪感がすごい。「まだ使えるのに…」「こんな場面では使えるのに…」「ちょっといいやつだから…」手放すときって、「もったいないおばけ」や「まだ使える」気持ちがめちゃくちゃ出てくる。「処分したとたん必要になって同じようなもの買うかも」と思うと、もはやそれがお金にさえ見えてくる。

「捨てる」には、その気持ちすべてを乗り越えて「不要!」の象徴ゴミ袋につっこまなきゃいけない。そして、決断の繰り返し。

しんどくないわけがない。めちゃくちゃエネルギー使う。だから、「片付けがしんどい」って思うことって、結構普通。

○片付けられない原因あるあると苦手意識を薄める根本マインド

「片付けられない問題」の原因あるあるは、多分こんな感じ。

1自分の持っているものが把握できていないから、自分のキャパを超えてものがある
2「処分」と「整頓」をセットで考えているからシンプルにやることが倍で終わらない
3その結果すごく作業したはずなのにそんなに目に見える結果が得られなくて心折れる。達成感ない。苦手意識強まる。
4そもそももったいなくて捨てられない。
5「あ!これ!」と懐かしいものが出てきてそれ見ちゃって時間が経っていく。あぁ今日もできなかった。苦手意識強まる。


2と3については、根本原因は「完璧主義」であることが多いから、解決策の大前提は、「完璧にやり切らなくていい」と言葉にしてしまうこと。

そもそも苦手意識があることをやっているだけでも、自分にとってストレスがかかること。とはいえ、「苦手なことをやっている!」と考えすぎると、それはそれでストレスなので、気軽に「うまくいかなくても当たり前」「失敗してもまぁ練習」「経験不足だから失敗して当たり前」ととことん自分にゆるく構えてあげる姿勢で臨むことが大切

だいたい、「断捨離苦手!」とか、「片付け苦手!」と言って悩む勢は、1日にできることを多く見積もっている傾向がある。そんなにできることは多くない、くらいに思っておくのが絶対いい。

○<「処分」と「整頓」をセットで考えているからシンプルにやることが倍で終わらない>を解決

「断捨離したい」「整理整頓したい」って、これ本来別物だということに気付くまで、私は相当しんどかった。

「モノを減らす」ことと、「それを適切な場所に収納する」。これって、全く別の行為。

それを、苦手意識があるのに、成功体験が少ないのに、それでなくてもエネルギー使うのに、一気にがんばろうとするから、結果に繋がらなくて凹むし、うまくいかない。何事も、まずは1つずつ。

完全に、この2つを分けて考えましょう。なんなら日程も分けましょう。「モノを減らす」と決めた日は、きちんと適当な場所にモノが収まっていなくてもいい。とりあえず同じものをまとめておく

配置すべきもの、収納すべきものが「減らす」段階で選別されたうえで、適切な場所に収納すればいい。ここを同時にしなきゃ!と思ってると、頭で考えることが一気に複雑化して倍になって、ボトルネックになりがち


○<すごく作業したはずなのにそんなに目に見える結果が得られなくて心折れる。達成感ない。苦手意識強まる。>を解決


これも上の「モノを減らす」と「適切な場所に収納する」ことで解決されるはず。今までは、「モノを減らして、収納する」までがゴールになっていた。だた、細分化されると、そこを分けているから作業は単純化してはかどるはずだし、なにより見える「結果」の方向性が変わる。

「モノを減らした」結果→出たゴミ袋がその証明(エリアは適切に収納されていなくてもいい。でも絶対スッキリしてる)
「適切に収納した」結果→その場所がスッキリ

苦手意識を薄めていくには、「できるじゃん!」という成功体験を積むことから。細分化して成功体験を積んで、徐々にやっていけばいい。

育てるのは苦手意識じゃなくて、「できるかも」という心。


○<そもそももったいなくて捨てられない。>を解決

これは、本当にストレスを感じる問題。

すぐに解決策を言います。ずばり、「残すものを選ぶ」への思考チェンジ&捨てにくいものは「とりあえず袋」に入れること!!!

「とりあえず袋ってなに??」——お答えしましょう。「直接ゴミ袋に入れるのには抵抗があるものを、「とりあえず入れておく」袋のこと。

最終的にはこれは中身を確認せずゴミ袋に入るけど、不思議なもので、「見えないものは認識できないもの」効果のように、自分の罪悪感がめちゃくちゃ減って、捨てられるようになる。

ちなみに、私が断捨離成功体験を積めたのは、「服の断捨離」だ。

「残すものを選ぶ」—これは、こんまりさんの本を読んで学んだ発想で、こんまりさんの本でも、まずは衣服から始めることが勧められていた。手に取った時のトキメキだけで…というほどにはなれなかったけど、それぞれの服の役割と身につける自分の気持ちを天秤にかけた。

それでも、「高かったし」「気持ちは上がらないけど、役には立つし…」「まだ着られるし、ゴミにはしづらい」と、最初はなかなか処分に抵抗があった。

そこで、ショッパーなど「とりあえず袋」を準備して、「ありがとう」と言いながら、「残さないもの」はそこに入れた。目に入っていると捨てにくいものも、そこだと抵抗なく入れられて、そのまま、ショッパーごと処分した。(当然のことながら、処分に惜しくないショッパーを使った)

もしまた、惜しくなって似たものを買ったとしても、それはその時の私により似合うもの。そう思えるようになった

もともと、服は流行もあるし、体形の変化もあるし、テイストの違いもある。だから、そう思いやすいのかもしれない。この服の断捨離ができてから、断捨離自体の苦手意識は、かなり薄まって、捨てられるようになった

今でも、整理整頓得意を自負する人には到底及ばないが、以前に比べれば随分できるようになった。自分の中で進歩しているから、いいのだ。これで。


○「断捨離苦手」勢へ、断捨離の流れ

ここからは、以上を踏まえた流れを書いていくけど、既にこのnoteを読むくらい断捨離に興味がある人は、既に見たことがあるかもしれない。

とにかくハードルを下げることを目指した、私の流れです。


1 枠を用意する

 「服」でも「本」でも「小物」でも。1つジャンルを決めて、それらをできる限り家じゅうから引っ張り出す。そのとき、箱でも布でもなんでもいいけど、「それを出す」場所(枠)を作る。

★ワンポイントアドバイス
成功体験少ないとこれを引っ張り出して収納できなくて「余計に散らかった!」って病むから、自分の手に負える範囲で決めてもいいし、監督を誰かに頼んでソーシャルプレッシャーの中でやってもいい。

最悪その枠さえどうにかしたら、その枠外は広がらない!の枠。
ちなみに私は、ちまちましたときはシーズンごとの服を出して
一気にやった時は、布を使って、監督をつけて、かつ収納はすごく段階的にやった。


2 分ける

 この段階では「残す」「残さない」「迷う」で分ける。細かく分けすぎない。服だったら、「残す」をシーズン&トップス&ボトムで分けるくらい。文房具だったら3パターン。

★ワンポイントアドバイス 
捨てにくかったら、「とりあえず袋」で視界から消す!
そもそも、「迷う」段階でそんなに利用頻度高くないし、今まで視界になかったから使ってない(実質なかったもの)の可能性大だから、視界から消えてたら存在忘れて捨てられる。

3 減らす

「残さない」ものを処分する。「とりあえず袋」もそっと捨てる。

4 まとめる

「残す」ものを、それまでの収納場所に収納できるなら収納する。

収納も考えたい場合、「同じジャンルのもの」としてまとめておく。収納は自分の動線や使いやすさもあるから、その時まで「とりあえずまとめておく」スペースや「とりあえず収納」でもいい。

ちなみに私の服は、一時期シーズンでショッパーにまとめていたりもした。ショッパー大活躍。


断捨離は1日にしてならず。

時間や気持ちに余裕がなければ、ジャンルのものをすべて引っ張り出さずに、「1か所」とエリアで決めてもいい。

やりやすいのは個人的に服だと思うけど(また買いやすいから)、また買うにも値段が…という人や思い入れとかで手を付けにくければ、文房具や小物からでもいいと思う。いざ「やっぱり必要だった!」と言う時に、買いやすいものが、ハードルが低いかもしれない。

「捨てるんじゃなかった…!」と思ったって、それはそれ。経験値。だいたいのものは、どんどん良くなってるから、次買う時には進歩してさらに使いやすくなってることも多い。失敗しやすいところからして、成功体験を積むのがいい。


そもそも、作業自体も、身につけるのも、日数がかかるもの。

大丈夫。断捨離なんて、誰だってできるようになる。

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繭
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