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僕の本棚のお気に入りの本

雨宮諒『シュプルのおはなし』(全3巻)電撃文庫
2004年~2005年

シュプルのおはなし Grandpa’s Treasure Box


あらすじ

おじいちゃんの家に預けられた男の子・シュプルが物置部屋にあるおじいちゃんの宝箱の中の宝物を、おじいちゃんに成り代わって、宝物にまつわるお話をおじいちゃんに話して聞かせる新しい形の短編小説。


どんなお話?

体が弱くて外で元気に動かせないシュプルが、最近一番の『ムルカの冒険』という本の主人公ムルカと一緒に、「想像して」、「語る」ことで、「マフィアのボス」とか、「海賊の一味」とか、「サーカスの団員」とか、になった自分自身が物語の主人公になって、宝物にまつわる色んなエピソードを描いていきます。

ちょっと特殊な物語構造

物語は①現実世界パートと、②物語パート、③おじいちゃんの種明かしパートという流れで進みます。大ハズレなことももちろんあるけれど、当たらずとも遠からずなおじいちゃんの一面も見えることもあって… 大好きで今も本棚にしまってあるライトノベルです!

アニメ化した作品も…

アニメ化した『シゴフミ』っていう作品が有名な雨宮先生、2012年以降新作を発表されてないみたい。心がほんわかするような童話みたいな優しい短編が読みたいなぁ


シゴフミ

イラストは丸山薫

ライトノベルはイラストさんの存在もすごく大事!
イラストは『司書正』でご活躍されてる 丸山薫 先生!! 丸山先生の絵も大好き!! 丸山先生のシュプルが居なかったら、本屋さんで見つけても手に取らなかったかも…!!

シュプルのおはなし Grandpa’s Treasure Box2

シュプルは今でも本棚の一軍ゾーンに鎮座するお気に入りの一冊で、今でも好き、って大声で叫びたい作品群のスタート地点にある作品の一つです。

シュプルがかわいい、いちいちシュプルがかわいい

とりあえずシュプルがむちゃくちゃかわいい!
軍隊のお話だったら、「ぶかぶかのヘルメットを被り直し、だぼだぼの戦闘服の埃をぽんぽんとはたく(1巻「雪と弾丸」)より」し、

探偵のお話だったら、「ふーふーと息を吹きかけて紅茶を冷ます」し、「コートを羽織る」と「パイプと鹿撃ち帽は『名探偵シュプル』のトレードマークなのだが、どちらもシュプルには大き過ぎる品だぶかぶかの鹿撃ち帽を何度も被り直し、火もついていないパイプを咥えているシュプルの姿は――何だかちょっぴり頼りない(3巻「消えた金貨」)より」って感じ!! 

シュプルのおはなし Grandpa’s Treasure Box3

川口雅幸先生の『虹色ほたる 〜永遠の夏休み〜』の小説表紙も好きで虹色ほたるの映画を観るきっかけにもなりました。漫画版もあるけれど、やっぱりこの表紙が好き。川口先生と丸山先生のタッグは今でも続いています。

虹色ほたる 〜永遠の夏休み〜 原作小説

ユーミン夫妻が音楽と主題歌、独特のタッチで描かれた映画版も好きでした!! めちゃくちゃ売れた作品じゃなかったそうだけど、東映アニメーションのすごい人が参加してる映画なんだとか…

虹色ほたる 〜永遠の夏休み〜 映画版

MARU PRODUCTIONっていう、丸山先生の公式サイトのオリジナルキャラクターの蓮蓮(レンレン)のお話、もう一回読みなおしてみようかなぁ

丸山先生の同人誌!!

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