わすれても昼顔はまたここに咲く
東京から89歳になる母が避暑に来ている。我が家は母の別荘から北へ歩いて10分ぐらいの山側にある。
避暑と言っても、冷房がある東京の家の方がこちらの家より涼しいんだと思うけど。
母は難聴で、もの忘れが激しい。もっぱら自分も人のことは言えたようなもんではないけど。
年齢を重ねると過去や未来との付き合い方が変わる。忘れることの大切さもわかる。将来のことを(良くも悪くも)想像するのもそろそろ卒業したい。
母の別荘と我が家の間の道のりに昼顔が咲いている。
昼顔は朝顔と違い昼になっても萎まないし、種を収穫し家庭で育てられる訳でもない。昼顔は地下茎で増え、雑草と思われている。
強いよね。
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