ひとりっ子はかわいそう?!
私の周りには「子供が一人」という友達もいれば、「二人、三人」の子供を育てている友達もいます。
みんなそれぞれのやりかたで、子供を大切に育てているように思います。
一人っ子だから親が甘やかし、
我儘に育っていると思ったことも
ありませんし、
兄弟が多いから、愛情が分散されて
不憫だなぁと思ったこともありません。
うちは今のところ、子供は息子一人で
おそらく今後もこのままの予定です。
少し前になりますが、
知り合ったばかりの人と
おしゃべりをしていると
自然と子供の話になり、
「子供一人?兄弟いなくてかわいそう!」
とはっきり言われたことがありました。
少子化の日本。
周りには「子供が一人」、という知人が多く、
一人っ子も珍しくないため
一人っ子ということに関して
驚かれたことは無く、
ここまで驚かれ、哀れに思われた(?)のは初めてでした。
その知り合いが外国籍の方で、その方の話す日本語が「ド直球!」なこともあり、
かなりストレートに「かわいそう!」と言われ、
そうか!
「かわいそう」という見方もあるのか、
とこちらも驚いてしまいました。
続いて「どうして子供を一人にしたのか」
聞かれ、
その時は「年齢的に一人が限界で」と答えたのですが、本当の理由は実は違いまして、、
「子供の人数」、「出産するか、しないか」、「結婚するか、しないか」などを急に人から聞かれるのはよくあることですが、
そもそも、その場で真実をパッと答えるのは、
難しくないですか?
その人との関係性、その人の背景などを考えて、慎重に言葉を選んでいるうちに本心が言いづらいことが私はあります。
親しい友達には本心を話せるのですが、
そこまで親しい間柄でない場合には
そういう人生観にも関わるような質問に対して
答えに迷ってしまうこともあるので、
私自身はよほど親しくない限り、
本人から打ち明けられるまでは
子供の人数や、結婚するかしないか、などについて理由を軽々しく質問しないようにはしています。
ただ、もしかしたらこの先、自分の子供からそのような質問をされるかもしれないと考え、
子供に迷いなく答えられるようにnoteに考えをまとめておこうと思いました。
「なぜ、一人しか子供をもたないのか」
39歳で妊娠し40歳で出産した我が子。
高齢出産でリスクはあったはずなのに、驚くほど安産で、乳児期も病気もせず健康にすくすく元気に育ってくれて、今も明るく元気に毎日楽しんでいる姿を見ていると、もう十分過ぎる、
という思いが強いからなのです。
有難いことに私たち夫婦のところにやってきてくれて、
今まで知らなかった景色をたくさん見せてくれたり、
これまで感じたことのない種類の幸せな感情をもたらしてくれる我が子の存在。
きっと、きょうだいがいたら更に幸せを感じさせてくれるとは思います。
でも、一人しかいないからこそ、子供がするすべての経験が親にとっても全部初めてのことです。
お宮参り、お食い初め、七五三、入園式など、一人っ子だから、
どのライフイベントも、子供本人はもちろん、親にとっても最初で最後のものとなります。
上の子の時はこうだったから、と予想がつけられない分、当日、どんな姿を見せてくれるだろうか、というドキドキ感、わくわく感があり、終わった時の感動も大きいです。
一つ一つのイベントの思い出が色濃く残り、誰かと比べることなく、唯一無二の出来事として、長いあいだ幸せな余韻に浸ることができます。
思えば、幼稚園の入園前の面談の時(当時息子3歳)に、副園長先生がこのようにおっしゃっていました。
「一人っこの園児さんはみんな良い子なんですよ。
なぜなら、親御さんが大切に育てているからです。」
副園長先生にそうおっしゃっていただき、当時は単純に嬉しい気分になっただけでしたが、
あれから2年ほど経過した今、またじわじわと心にしみています。
現在5歳になる息子。
友達と毎日をエンジョイしており、さみしさを感じていないように思います。
さみしくないからなのか、なぜ一人っ子なの?なぜ僕には兄弟がいないの?と聞いてくることはないのですが、
もし、将来そのことを聞かれたら、
「〇〇(息子の名前)がいるだけでもう十分だからだよ」と言ってみようと思います。
すぐに納得してくれるかは疑問ですが、
きっと親になった時にこの気持ちを分かってくれるのではないかと思っています。
これからも、わたしたち夫婦なりに、唯一無二の我が子を一生懸命育てていきたいと思います。
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