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中学不登校からの高校選び③


行ける高校なんてあるの?

塾に通い始めて1か月くらい経ったある日。
今後の進路について相談したいと塾長から三者面談が設定された。

学校でも同じく進学先を検討するための三者面談を行っていたが
登校していないと成績は1か2しかなく、内申点も最低ライン。
「この点数だと行ける都立は●●。他は自分で探してみてください」
と言われ、学校には情報がないとはっきり言われた。

不登校生の多い個別塾なら進学先の情報をいろいろ持っているだろうと
期待して塾の三者面談に臨んでみた。

その当時、娘が漠然と望んでいた高校の条件は、
●オンラインではなく通学できること
●授業の開始時間が早すぎないこと
●学校の生徒の雰囲気が自分と合いそうなこと

だったので、
その意向を踏まえ、
親としては

●ある程度の大学進学率であること(友達の影響を受けやすいタイプなので)
●これまでの海外経験など、本人の長所を伸ばしてくれそうなところ

という観点で、
娘に合った進学先を探したいと思って塾の面談に向かった。

進路面談では目の前に、
昔の電話帳のように分厚い進路情報誌をもって塾長がやってきた。

前もって準備していたコピー2枚を差し出して、
「この中で候補となるのはこの2校ですね」
と言って
・都内のチャレンジスクール
・通学式の高校だけど、中学までの成績や出席を問わない私立
の2つを紹介してくれた。

私たちが選んだ個別塾は昼間の時間に通信制高校としての役目も持っていたので、
「この2校がだめだったらうちで面倒見ますよ」
と言っていた。

今振り返るとまあ普通の対応だと思うけど、

当時の私は
「たったこれだけ?もっと選択肢はあるはずでしょ?」

とちょっと頭に来てしまい、
面談の帰り道に書店に駆け込んで塾で見せてもらった高校進学の進路情報誌を購入して、1ページずつ、目を皿のように読んでいった。

まずは入試資格。
「中学の欠席日数が30日以内」
が多く、この条件があると受験すらできない。
そして入学考査内容の確認。
学校で出してもらった内申点やこれから入試に向けて学習が必要な教科数などを確認していった。

ざっと私が見て、可能性がありそうな学校には付箋を立てて、
詳細を各学校のHPを見て、詳しい学校の特色や入試条件などを確認。
全部で10数校ピックアップし、娘にそれぞれの学校の特徴を説明して
見学にいく高校を絞り込んで行った。

私の説明を聞いて、
娘も自分なりに学校を調べようと
インスタグラムやTiktokを使って、学校リサーチを開始。
SNS経由でリサーチすると、
実際に通学している生徒の生の声がいろいろと見えてきて、
実は「めちゃくちゃ校則が厳しい」とかネガティブな一面もわかり、
参考になった。

まずは高校を見てみよう!

分厚い進学情報誌やSNSで情報収集して、
興味を持った学校は、
娘と二人、週末ごとに学校見学に行った。

夏休み期間はどの学校でも積極的に学校見学を受け付けてくれているので、6月中から学校のHPを見て、見学会の日程をチェックし、申し込みをしていった。

実際に夏休みの間に見に行ったのは
・通信制高校合同説明会(数十校が一堂に集まり学校のパンフレットや説明会の申し込みができる)
・東京都のチャレンジスクール1校
・不登校でも受験できる通学式私立高校1校
・通信制インター校3校
・通信制高校1校

一番最初に、日程もちょうど良かった通信制インター校に行ってみた。
私自身、高校情報を調べるまで通信制のインターナショナルスクールがあるということを知らなかったが、都内には結構数があり、それぞれの学校に特色があり、5年間海外生活を送っていた娘には合うのではないかと希望をもっていた。

初めての学校見学で驚愕

一番最初に行った通信制インターの学校説明会では、
中学生まで不登校でも
高校生活の3年間でカナダやアメリカでの留学生活もサポートしてくれ、
帰国後は総合型選抜でそれなりの大学に進学できることをアピールしていた。

土曜日午後の説明会は満員で大人気。
留学をカリキュラムに取り入れてからは人気がさらに高まっているそう。
お父様の参加者も多いなあと思って、
パラパラと配布資料を見ていたら、学費のところでびっくり!
留学費用も含まれた価格だと高校3年間で約800万円。
留学費用を含まないコースだと
普通の私立高校並みの学費ではあったが
初めてちゃんと学費のことを知って驚愕してしまった。


「いろんな高校を見に行こう!」
と娘を誘っていろいろ申し込んでいたが、
そもそも通学させられない学校を見学させても意味がないので
事前に学費だけは調べてから申し込もう、と密かに反省。


私の学費に対する動揺を感じたのか、
娘は学校見学の帰りに
「高校時代からあんなに高額な留学をしなくてもいいよ。
行きたかったら大学に行ってから、奨学金とかもらって行くから」
と言ってくれた。

さすが人の気持ちに敏感な娘。。。
私の気持ちを察してくれたのね、と感謝しつつ
帰路につきました。

つづく











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