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モノの見方は自分次第
すっかり過ぎてしまいましたがインドネシアの旧正月は家族でセントラルパークモールに初めて行ってみました。
今年は牛年。娘は年女です。
ここには豚肉が食べられるレストランが多くあるということで、新年をお祝いするために赤い服を着た華僑系の人が多く訪れていました。
調べてみるとインドネシアで中華系のイベントである「旧正月」が祝われるようになったのは2000年を過ぎてかららしく、それまでは華僑の人たちにとってはいろいろと厳しい時代だったようです。
年末に読んだデビィ夫人をモデルにした小説にも共産主義の人々への厳しい弾圧の話がありました。歴史を知ると、今見えている風景がまた違った印象になります。せっかくこの地に住まわせてもらっているので、もっとインドネシアの歴史を勉強したいと思います。
部下に辞めたいと言われた
旧正月が明けて忙しいながらも仕事も順調と思っていたら、突然信頼している部下に「仕事を辞めたいと思っている」と言われました。
インドネシアはコロナ感染者数が100万人をこえ、いまだに学校もオンラインです。お子さんを抱えるその部下は、お子さんが小学校入学(7月~)するタイミングで家庭に入る選択をしたいとのことでした。我が家の娘もオンライン授業で朝7時半~1時までずーっとパソコンとにらめっこ。友達と遊ぶこともできず、終わったらゲームとLINEの毎日で本当にこれで大丈夫なのか?と悩むことも多々あります。それでも娘は高学年なので、幸いにも一人でオンライン授業を受けられますが、部下のようにこれから小学校に入るお子さんをもっていたら、一人で授業を受けさせるのはとても大変だと思います。
だから部下の事情は痛いほどよくわかります。
けれど、ローカルメンバーからの信頼も厚く、私自身もやっと信用できる人に出会えた!と安心していたので、青天の霹靂。ショックで自分の仕事も手に付かなくなり、もう日本に帰りたいとまで思うようになってしまいました。
コーチングで気づけた別の視点
そんな中、すがるような気持ちで、毎月受けているコーチングでその件をテーマとして話しました。
まず私の口から出てきたのは
・信頼していた部下を失いたくない。これからの仕事がうまく回っていくのか心配で不安。部下と仲良かった同僚まで一緒に辞めてしまうのではないか・・・など次々と出てくるネガティブな感情ばかり。
でもコーチングセッションの中で
・部下の退職が決まった場合、今考えられるオプションは何があるのか?
・その中で理想のオプションはどんなものか?
・理想のオプションを実現するために、何をしたらいいか?
と次々と事実と感情を引き離して、あるべき姿を客観的に考える時間を提案してもらうことで、もしかしたら「部下の退職」という事象は、ビジネス拡大にも繋げられるよいチャンスになるのかもしれない、と自分の見方を変えることができました。
ピンチはチャンス
よく言われる言葉ですが、今回、コーチングの力でとても腑に落ちるものになりました。
危機的な状況であっても見方をちょっと変えると違った意味合いになる。
自分の心次第で地獄にも天国にもできると感じられた出来事でした。
部下との交渉はこれからですが、お互いにとって良い到着地点に行けるよう誠意をもって話し合っていきたいと思います。