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昨日、冬将軍に出会う

小雨の夜を自転車で駆ける
葉を落とした木の枝の向こう側
少し欠けた白い月が同じスピードでついて来る
こんな夜を詠んだ歌があったような気がして、でも、思い出せなくて、立ち止まりそうになったけれど、冬将軍の気配がしたから、思い直して自転車のスピードをあげる。

ひたすらに、ひたすらに、
ただひたすらに冷たい夜を駆けぬけた

彼に捕まらないように_

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