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つながる、いつかの賞金5万円

#想像していなかった未来 のテーマで投稿します。

弊社がある山形県朝日町は今年で町政70周年。11月には記念広告もでました。

この写真の場所は空気神社(朝日町の白倉地区)。世界で唯一「空気」をご神体にしている、朝日町のシンボル的な神社です。
そんな空気神社にまつわる思い出のお話です。

その昔、朝日町の空気神社でお土産をつくるアイデアコンテストを企画したことがありました。2012年〜13年のことなので、もう10年以上前の話です。

大賞の賞金として現金50,000円

賞金を現金で出していいのか?と教育委員会からものいいがついて、「モチベーションのためにもぜったい現金でお願いします!」と押し通したのがいい思い出です。

その時に大賞を獲得したのは、町内の小学5年生でした。

うちの会社で運営する町のゆるキャラ・桃色ウサヒで賞金5万円を届けにいきました。

その子はそのお金でロボットが作れるレゴのキットを購入しました。最初に作った作品は喋る桃色ウサヒロボでした。

賞金5万円をお家に届けに行った時の写真(ウサヒのブログから)

時が過ぎ、その子は仙台高専へと進学しました。
ボードゲームが好きな子だったので、時々、友達を連れてうちのやっている古民家ゲストハウス・松本亭一農舎に泊まりに来てくれました。

そんなある日、その子が自分の指導教官である先生を連れてゲストハウスにやってきました。
先生は離島でゴミ拾いをするロボの実験をしていて、棚田でアイガモロボ(除草を行う農業ロボ)の実験をしていた僕と話が盛り上がりました。

僕が関わっていたアイガモロボと、先生のごみ収集ロボの動画はこちら↓

かつての小学生は成人し、いまは会社員をしています。

高専で修めた技術で通信インフラを支える仕事をしています。年末に挨拶に来てくれた時は、大好きなボードゲームをいくつもゲストハウスに寄贈してくれました。

そして今年の1月、その子の指導教官だった先生が学生を連れて朝日町にやってきました。
いま開発にしているロボットの実験がしたくて連絡をくれたのでした。

実験中のロボなので、細かい機構は秘密

ロボットのテストを行なったのは、お土産コンテストを行なった空気神社でした。

3人の生徒さんは晴空の下、熱心に実験をしていました。雪山で人を救助するための支援ロボットだそうです。

賞金50,000円がこんな縁につながり、いま誰かの命を救うかもしれない挑戦になってある事。あの時の賞金にこだわった気持ちから、今が生まれたのならこんなに幸せなことはありません。

今年の8月、ゲストハウスで小中学生向けの夏休みの体験講座を実施しました。

タイトルは「レゴブロックでロボットを作ろう」です。
あの時の小学生が空気神社お土産コンテストの賞金を注ぎ込んで買った、プログラミング学習用のレゴブロックをつかう講座です。

この日の体験がまた #想像していなかった未来  につながっていくことを願って。



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