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2024年10月の読書・鑑賞ログ

2024年10月に読んだ本や観た作品で、印象的だったものを記録します。


Another(綾辻行人)

2009年に発行された、学園ホラーのミステリー小説です。

舞台は1998年。

父親が海外出張のため、主人公(こういち)は、東京から母親の実家の中学へと転入する。

だが、主人公が通う3年3組は、なぜかクラスメイト全員が「かくしごと」をしている雰囲気がある。

気になった主人公が、ことの真相を探ると、なんと「3年3組に関わる誰かが、毎月死んでしまう現象」が発生していた。

そして実際に死者が発生し、主人公は謎の現象に巻き込まれていきます。

謎の現象をよそおって、もしかして犯人がいるのか?

本当に超常現象や、ある種の呪いだとしたら、この状況を止める方法はあるのか?

といったストーリーです。

読んだ第一印象は、「こんな設定を思いつくなんて凄すぎる」と感じました。

「殺人犯がいる」と決まっていれば、解決の仕方があるかもしれない。

だけど、超常現象かもしれないし呪いが相手だとしたら、解決方法はない可能性もある。

とりとめもない状況で、でもどんどんクラスに関わる人が死んでいく恐怖。

もし自分が主人公だったら、怖くて学校に通えなくなっただろうなあ...

本書『Another』は、漫画・アニメ・実写映画版にもなっているので、気になった方はぜひ見てみてください。

めちゃくちゃ面白かったです。

休養学(片野秀樹)

著者は東海大学医学研究科と日本体育大学体育学部で研究員の経歴を持つ医学博士。

体育学や栄養学のように、「休養」を科学的な視点から研究した、本当に疲れがとれる休み方はどのようにすればよいのかを教えてくれる本です。

僕らは疲れたら

・ベッドで寝る
・休憩中にコーヒーを飲んだり、甘いものとる

などをして回復できると、当然のように知っている。

しかし、寝ても寝ても体がだるいことがあるし、休んでも休んだ気がしないときもありますよね。

なぜ、休んでも疲労を回復できないのか?

その理由は、多くの人が「活動→疲労→回復の3サイクルで生活しているため」と、筆者は言います。

解決策は「疲労と回復の間に、もう1サイクル」を挟むこと。

「活動→疲労→活力→回復」の4サイクルで生活すると、疲労した体や精神を、しっかりと回復できる。

この「活力」を日常生活に取り入れるという考え方に、僕はすごく共感しました。

・デスクワーク時間が長いときは、運動したり

・大勢で飲み会をした後には、部屋で一人のんびりしたり

「疲労に適した活力」や「個人の好みに適した活力」を選んで、より体を充電回復していきたいです。

リセット(垣谷美雨)

2008年に発行された小説で、タイムリープ系のヒューマンドラマ。

40代、同級生の女性3人が主人公で、ある日タイムスリップして高校生時代から人生をやり直すというストーリーです。

1度目の人生の結婚生活に苦痛を感じて、新しい人生では絶対に結婚しないぞと決める者。

平凡な家庭だったのをくつがえすために、今度は医者と結婚しようとする者。

結婚生活の苦悩や嫁姑問題、働く女性の辛さなど、独身男性の僕には分からない世界をたくさん感じることができました。

3人が人生をやり直した結果、得たものとは?

40代の女性にとても共感されそうな内容でした。

午前零時のサンドリヨン(相沢沙呼)

2012年に発行された、学園青春系のミステリー小説です。

趣味がマジックのクールな女子高生(とりの)が、学校で起こった幽霊事件を解決していくストーリーです。

主人公はこの子に惚れている、へっぽこ男子(すがわ)で、幽霊事件の解決とあわせて、とりのとの関係も深めていきたい。

この主人公のダメっぷりが、まるで自分を見ているようで...

クラスで人気者になりたい気持ち、分かるなあ。

なんだか高校時代に戻って、青春したくなる1冊でした。

ちなみに『午前零時のサンドリヨン』は、Kindleアンリミテッド会員なら無料で読めます。

(映画)永遠の門 ゴッホの見た未来

2018年公開の、ゴッホが南フランスに移り住んでからの生活が描かれた映画です。

生涯にせまった伝記映画というよりも、
・ゴッホの目にはどんな世界が見えていたのか?
・何を描こうとしたかったのか?
をテーマとています。

僕は今年、G.W.やお盆も含めて、一度も東京から出ていないため、この映画の風景で、旅行に行った気分になれました。

「草の青々しい匂いを感じながら、寝転んだら気持ちよさそうだな〜」とか妄想しながら。

ゴッホにあまり興味がなかったので、ストーリーはよく分かりませんでしたが(笑)

フランスのアルルやオヴェール・スュルワーズが、この映画のロケ地で、綺麗な景色を眺められて良かったです。

(漫画)ダンベル何キロ持てる?「サンドロビッチ・ヤバ子(著)、MAAM(作画)」

2016年に連載開始された、筋トレをテーマにしたギャグマンガです。

最近太り気味を指摘された女子高生の主人公(ひびき)が、近所にできたジムに通い、筋トレにはげむようになるというストーリーです。

主人公をはじめ、筋トレ女子仲間がどんどん増えてバタバタコメディーが展開されます。

笑える内容ながらも、トレーニング解説は超ガチで、本書に登場するトレーナーもゴリゴリのマッチョ。

謎にお色気シーンもぶっこんできます。

「シルバーマンジム」や「まちおなるぞう」など、ネーミングも面白く、楽しく筋トレ意欲を高めたい方におすすめの漫画です。(アニメ板もあります)

ちなみに『ダンベル何キロ持てる?』は、Kindleアンリミテッド会員なら無料で読めます。



以上、最後までご覧いただき、ありがとうございます。

「同じ作品を見たよ」などあれば、ぜひ感想を教えて下さい。


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