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#3 モザンビーク | 国産 | カポラナ
モザンビークで見つけたカポラナと呼ばれる布です。
モザンビークは、南アフリカの右横、マダガスカル島の対岸にある、ポルトガル語圏のアフリカの国です。
「アフリカの女性」と聞くと、原色のカラフルで個性的な柄でいろどられた布に身を包んだ姿を思い浮かべる方がいらっしゃるでしょうか。
そのカラフルな布は、洋服を仕立てる生地としてはもちろん、かっこよく頭を包んだり、風呂敷のようにも、ピクニックシートのようにも、収穫した米を干すのにも、頭の上に水を入れた容器を乗せて運ぶ時のクッションとしても使える、万能の生活の共でもあり、ファッションツール。
国によって、いろんな呼ばれ方をされていて、アンゴラではパノ(ポルトガル語で「布」)と呼ばれていたし、他の国ではパーニュ(フランス語なのかな)、と呼ばれているのを聞いたことがあります。
モザンビークではカポラナと呼ばれていました。
わざわざ「国産」と書いたのは、私がモザンビークの北部の村で生活していた2007年当時、モザンビークの北部で流通しているカラフルなカポラナの多くは、お隣のタンザニア産だったからです。
ナンプーラ州の州都ナンプラで、このモザンビーク産のカポラナを見つけて感動しました。
タンザニア産のカポラナはものすごく鮮やかでカラーバリエーションも豊富。
それと比べると、素朴な色合い。
ナチュラル系で、さりげなくかわいい下着ブランドの「ウンナナクール」っぽい、と当時の私は思ったのでした。
「ウンナナクールっぽい」と思ってしまったものだから、下着をつくろうと思い立ち、持参していたビキニを仕立て屋さんのお兄さんのところにもっていって、これと同じものをつくってくれ、とオーダーしたことも。
とても腕の良い仕立て屋さんでしたが、ビキニをオーダーする人はいなかったのでしょう。そもそもブラってどう縫うんだっていう・・試行錯誤や失敗作もありつつ、すごく恥ずかしそうに作ってくれました。
作って満足してしまい、着用していません。
仕立てずに持ち帰った生地は、ときどきピクニック用に敷きものとして使っています。