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クロージングイベント 奈良美智個展 「The Beginning Place ここから」


夜の青森県立美術館

2月25日日曜日 本作品展2回目の訪問
クロージングイベントがあると知ったらいてもたってもいられず、参加してきました
なんて贅沢な時間だったのだろうとしばらくその余韻から抜け出せずにいます

イベントでかかった曲や、展示されていたレコードのジャケットから音楽を探してそれから毎日聴いています

シャガールの4枚の舞台背景画《アレコ》に囲まれ、本個展のために再現・制作されたかつて弘前にあったというロック喫茶「33 1/3」の中で奈良さんがかける懐かしい名曲の数々を大音量でじっくり聴きながら過ごす時間

ロック喫茶「33 1/3」

スクリーンに映し出される「33 1/3」と奈良さん、当時のスタッフや店長さんらの四人のメンバー

1970年代のその頃にタイムスリップした大人たちを見ているような感覚

当時の弘前にこんなに進んでいておしゃれな場所があったなんて、嘘みたいで、かっこよすぎて、夢の世界の話のよう

正直世代が違うから知らない曲もたくさんだったけれど、それでもとても楽しかった

明確にわかったのは
・Our House
・Desperado
・Layla

ジャニスジョプリンもかかったけれど曲名がわからない
優しい音楽だったことは覚えてる

「Our House」は私が小学生から中学生時代、超超超大好きだった映画「My Girl」の続編「My Girl2」のサウンドトラックに入っていて、あの会場で再び耳にして中学生の頃めちゃくちゃ聞いていたことを思い出した
当時好きだと思っていた曲が今ここで繋がるのか?!と感動した

「Our House」 の優しい曲調は今回の奈良さんの個展にもぴったりで、もう一生忘れることはない曲になった

カッチョのある風景


この個展には海外からの来館者もたくさんでありがたいと奈良さんがお話しされ、「好きなアーティストが地元でやるってなったらそりゃ行きたい。」と店長さんが相槌されて、本当その通りだと思ったし、自宅から近い場所でこんなにも素晴らしい個展が開催されていた奇跡的な出来事に改めて感慨にひたった


奈良さんが青森出身であることがどれほど貴重なことなのかも再認識したし、今を生きる奈良美智というアーティストと同じ時代を生きて、その作品の過程を見させてもらっていることのありがたい体験にも感動している

アフンルパル

奈良さんの過去の作品を見て、その展覧会に行った当時の自分を思い出せるなんてとても贅沢な経験であることをしっかり自覚して、もっともっと大切にしていこうと思った
奈良さんの作品と共に生きているなんて言ったら大袈裟だけれどそんな気がした


続いて青森市にある喫茶店マロンの話もしてくれた

奈良さんは青森に帰ってくるとXで「マロンに来ている」と投稿していて、ポストを見るたび私は「またマロンに行ってる 今行ったら会えるかな」なんて思っていた

いまや青森県美とマロンに行くのが奈良美智ファンには常になって、期間中はもの凄く賑わっていたそう

自慢できる喫茶店が青森市にあることが嬉しいし、こういう店は残していかないとと思ったら、無性にマロンに行きたくなってしまった

33 1/3のような素晴らしい喫茶店がなくなってしまったことを考えたら、マロンにはずっとずっと続いて、次の次の世代にも親しまれる喫茶店であってほしいと心から思った


イベント最後に奈良さんが我々観客の前に姿を現し、今回の個展への気持ちを述べてくれた
「こんなに名残惜しい個展は初めてだ」と聞きウルッとなってしまった

Midnight Tears


そして、ものすごく刺さる言葉ももらった


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学生時代に覚えた関数や歴史の年号なんかはいくら勉強しても好きじゃないから忘れちゃう

でも音楽やアートは好きだから忘れない

好きだった男の子の名前忘れないでしょう?

好きだから絵を描くことも音楽も続けてこられた
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I Want to See the Bright Lights Tonight



続けられるってそういうことだよねと、とっても胸に響きました
私の好きってなんだろうととても考えさせられた時間でもありました


飽き性な私が唯一ずっと続けられているのはバレエ
中学の時で一回やめたり、大人になって再開してからも仕事の都合で長期間休んだりしたけれど、それでもまた踊りたくなるのはバレエ

教室に通っていなかったときも頭の片隅にはバレエのイメージがあって離れられなかったし、下手くそでも続けたいって思えるのは好きだから以外の何物でもない

もちろん今のスタジオの先生も仲間たちのことも好きだから続けてこられたんだろうな

「好き」ってとても単純で簡単だけれど、すごくすごく大切な気持ち
その「好き」はどれほど自分の人生に影響を与えているんだろうかを考えたら、自分の「好きなもの」にもっと興味が出て深めていきたくなった


奈良さん、10年後もまた青森で個展開催してくださいね


私はその頃どうしているのかな
好きなものがもっと成熟しているといいな

My Drawing Room 2004/2021


▪️奈良美智個展 「The Beginning Place ここから」


▪️青森県立美術館


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