確定拠出型年金ってどんな感じ?~私のケースをご紹介 #0024/1000
今日は、昨日の話につづき、「確定拠出型年金」の話です。
確定拠出型年金は、今は個人型と企業型と両方あり、基本だれでも入れる制度になっています。
老後資金をつくるならば、今は、確定拠出型年金を利用しない手はありません。
確定拠出型年金がなぜいいかは、いろいろなサイトで紹介されていますが、全く経験のない人は、まずは「どんなふうな制度なの?」と思うでしょう。
今日は、私の確定拠出年金の内容を、ひとつのサンプルとして紹介します。
私の確定拠出年金の内容
私の勤める会社は、グループで「確定拠出型年金」を導入しています。
毎月27,500円を上限として、給与で受け取るか、確定拠出型年金の掛け金にするかを選べます。
最低額は1,000円です。私が加入したときは5,000円でした。
2008年入社時の説明で制度を知ったとき、5,000円なら一回の飲み代だなと思い、加入してみました。
ちょうどその時、勝間和代さんの『お金は銀行に預けるな』を読んだばかりで、投資に興味があったこともあります。
制度に加入する時の手続きで、掛け金をどの商品にいくら割り振って運用するかを決めます。
商品には、元本が保証される定期預金のようなものから、元本が保証されない株式のようなものまで、いろいろな種類があります。
なので、「投資は怖い」と思っている人は、全額定期預金で確定拠出年金を利用することもできます。
私は、勝間さんが「国内債券・国内株式・海外債券・海外株式」の4つに割り振るとよいと本にかかれていた通り、真似して4分の1ずつわけました。
国内債券は、いわゆる国債、国にお金を貸して満期になったら利息つきでもらうという仕組みです。
海外債券は、日本ではなくて国外の債券ということです。
株は、日経新聞によくのっている「日経平均株価」のあれですね。
このなかでは、国内債券が一番が安全(掛けたお金が減らない)です。
なぜなら、掛けたお金は日本がなくならないかぎり返ってくるからです。
その代わり、大きく増えることもありません。
一番掛けたお金が減る可能性が高いのは、海外株式です。
なぜなら、株価は上下の振れ幅がはげしく、海外の場合は通貨(為替)の問題もあるからです。
今は円安と言われていますが、株価だけではなく、円と海外通貨のバランスでも、掛けたお金が減る可能性があるということです。
ですがその分、債券とは逆に、株価と為替が良い方向に動けば、海外株式は大きく増える可能性もあります。
増える可能性も減る可能性も低い商品から、大きく増えるかもしれないけど減る可能性も大きい商品まで、バランスよく選ぼう、というのが『お金は銀行に預けるな』の教えだったのです。
では、私が2008年4月から毎月5,000円確定拠出型年金を利用して積み立てていって、今どうなっているか。
確定拠出型年金を利用していると、定期的に運用結果の報告がきます。
その最新結果(2021年9月末時点)は、こんな数字です。
掛け金:毎月5,000円×13年5ヶ月=805,000円
運用した結果:1,163,573円
結果、358,573円の運用益が出て、掛け金の144%くらいの金額になっています。
掛けた金額の半分くらいが運用で増えているのです。
もちろん、これからも株価に応じて上下していくこともあると思いますが、個人的にはなかなかの成果ではと思っています。
このお金、最終的にどうなるかというと、今の決まりでは60歳になったら積み立てが終了します。
その時の運用結果の金額を、まとめて受け取るか、年金で受け取るかを選ぶことになります。
私の思う確定拠出年金ポイント
実際に13年間確定拠出年金をやってきた私が、「確定拠出年金やったことないけど気になる!」という方にお伝えしたいポイントは以下の3つです。
小さく始めてみる
どんな商品がいいかリサーチする
運用結果で見直す
1.小さく始めてみる
まずは、小さく始めてみること。
確定拠出年金は一度はじめたら簡単にはやめられない制度になっていますが(詳しくはまた別の回で)、少額であれば、毎月の負担はさほどではないはずです。
まずは最低額で加入の手続きをとってみる。
会社や銀行での手続きの期間がかかりますので、加入の申込みをしても、実際に始められるのは少し先になる可能性もあります。
なので、商品に悩む前に、まずは一番最低額からでも、定期預金100%でもいいので、はじめてみることをおすすめしたいです。
掛け金を増やすことも、一度購入した定期預金を株式に変えることも、あとからできます。
2.どんな商品がいいかリサーチする
私が勝間和代さんの本で学んで4つに分けて商品を選んだように、「何を選べばいいか」を専門家から学ぶことです。
かつては上で述べた4つに分けるというのが王道だったと思いますが、今は、『ほったらかし投資術』などでは「全世界株式を選ぶ」が一番ラクで確実だという声もあります。
本は苦手、という人も、今はYoutubeにもしっかりした内容のお金の番組が多くあります(「両学長 リベラルアーツ大学」など)。
その時の最新情報を、お金に詳しい人に学ぶことが商品選びのスタートです。
3.運用結果を確認して、自分サイズにする
はじめたら、定期的に運用結果を見ましょう。
企業型であれば、定期的に運用報告が手元に届くはずです。
その時は脇によけず、開けて見てみましょう。
すみずみまで詳しく見る必要はありません。
自分の買ってる商品の、何がどう増えているのか、それとも減っているのかを見ます。
その時に、増えていて嬉しいなと思い、減るリスクもあるけど増えるかもしれない可能性にかけてみたい、と思ったら、その商品を買う割合を増やします。
減っていてすごく落ち込んで、減るのはもう嫌だ、と思ったら、その商品を買う割合を減らします。
こうしてこれから買う商品の割合を変えることもできますし(商品の配分変更)、既に買った商品を売って、別の商品を買うこと(スイッチング)もできます。
手続きはWEBでかんたんにできます。
私は最初、上で述べた4分割でしたが、海外株式があまりに結果がいいので嬉しくなり、じわじわ様子を見ながら増やして、今は海外株式が50%以上になっています。
そう変えていったことによる結果が、上の結果です。
確定拠出年金は長い付き合いになるので、やっていくうちに、自分の環境や考え方が変わる可能性もあります。
(子どもが生まれて安全策でいきたい、とか、収入が増えたのでもっと冒険したい、とか)
定期的に見直して、自分サイズにしていきましょう!
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