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2023年労働経済白書公表〜欧米との賃金差物価差くっきり
2023年の労働経済白書「労働経済の分析」が公表されました。
今回の白書の分析テーマは、「持続的な賃上げに向けて」。
なぜ日本で賃上げがすすまなかったについても詳細な分析がされています。
わが国の一人あたり名目賃金が伸び悩んだのは1990年代後半以降。
その背景には、以下のようなことがあったようです。
➀名目生産性が他国と比べて伸び悩んだ
➁パートタイム労働者の増加等により一人あたり労働時間が減少した
➂労働分配率が低下傾向にあった
①についてはグラフが掲示されています。
左が名目、右が実質で、青の部分が「名目生産性」です。
確かに日本は他と比べて低い。
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生産性は、インプット(労働の投入量)からどれだけのアウトプット(成果)をしたかで測られます。
名目生産性は、粗利益である付加価値額を、時価で割ったもの。
実質生産性はさほど変わらず、名目生産性は低いとはどういうことか。
それをすぱっと説明できる言葉をいまは持たないので、宿題として調べたいと思います。
少なくとも、日本の賃上げのペースが欧米と比べてかなり低いということは、白書のこのグラフからもよくわかります。
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他がそうだから日本もそうなるべき、とは安易に言えませんが、海外移住や旅行に行った時のインパクトはしっかり把握して準備しておくべきかもしれません。